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【ITニュース解説】業務システムで「この帳票と同じデザインのPDFを用意してください」を簡単に実現、ExcelでPDF帳票のデザインができる「AS-Report 12」[PR]

2025年09月16日に「Publickey」が公開したITニュース「業務システムで「この帳票と同じデザインのPDFを用意してください」を簡単に実現、ExcelでPDF帳票のデザインができる「AS-Report 12」[PR]」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

「AS-Report 12」は、請求書などのPDF帳票デザインをExcelで行えるツールだ。これまでシステム開発者が行っていた、コードを書いては試行錯誤する帳票作成の手間をなくし、見本通りのPDFを素早く作成できる。業務システムからの帳票出力を効率化し、開発者の負担を減らす。

ITニュース解説

業務システムとは、企業や組織が日々の業務を効率的に進めるために利用するソフトウェアのことだ。例えば、商品の受注から発送、売上管理、顧客情報の管理といった、さまざまなビジネスプロセスを自動化したり、情報を一元的に管理したりする役割を担う。システムエンジニアにとって、これらのシステムを開発し、運用することは主要な仕事の一つである。

業務システムで特に重要となる機能の一つに、「帳票」の出力がある。帳票とは、請求書や見積書、納品書、領収書、報告書など、ビジネスで使われる定型的な書類全般を指す。これらの帳票は、取引先への提出や社内での記録、法的要件への対応など、非常に重要な役割を持つ。多くの場合、これらの帳票はPDF形式で出力されることが一般的だ。PDFは、どのコンピューター環境でも同じ見た目で表示・印刷できるため、ビジネス文書として広く普及している。

しかし、このPDF帳票を作成し、システムから出力する作業には、システムエンジニアが頭を悩ませる大きな課題がつきものだった。それは、「既存の帳票と全く同じデザインのPDFをシステムから出力すること」の難しさだ。多くの場合、会社にはすでに紙の帳票やExcelで作成された帳票の見本があり、「これと同じデザインのPDF帳票を用意してほしい」と依頼される。

この要求に応えるため、従来の開発手法では、システムエンジニアが帳票のデザインに合わせて一つ一つプログラムコードを書いていく必要があった。例えば、請求書の会社名や日付、商品名、数量、単価、合計金額といった項目をどこに配置するか、罫線をどのように引くか、文字のフォントやサイズ、色はどうするか、といったことすべてをコードで記述しなければならない。さらに、明細行が複数ページにわたる場合の処理や、特定の条件(例えば、割引がある場合のみ割引額を表示する)によって表示を切り替えるような複雑なレイアウトも、すべてコードで実装する必要がある。

コードを書き終えたら、実際にシステムを動かして帳票をプレビューし、見た目を確認する。すると、「文字が少しずれている」「罫線が一本足りない」「この項目はもう少し右に寄せてほしい」といった修正点が見つかることがほとんどだ。そこで、再びコードを修正し、またプレビューして確認する。この「コード修正 → プレビュー確認 → 再修正」という試行錯誤を何度も繰り返すことになる。この作業は非常に手間と時間がかかり、多くのシステムエンジニアにとって大きな負担だった。時間と手間がかかるということは、そのまま開発コストの増加にもつながる。

また、システムが完成して稼働した後でも、帳票のデザイン変更は頻繁に発生する可能性がある。例えば、会社のロゴが変わったり、税率の変更で表示項目を追加したり、といったケースだ。そのたびに、システムエンジニアにデザインの修正を依頼し、再びコードを修正してもらう必要がある。これは、システムの柔軟性を損ない、ビジネスの変化への対応を遅らせる要因にもなっていた。

このようなPDF帳票作成の課題を解決するために開発されたのが、「AS-Report 12」というツールだ。このツールは、使い慣れたExcelをPDF帳票のデザインツールとして活用するという画期的なアプローチを採用している。

システムエンジニアは、「AS-Report 12」を使うことで、帳票のデザイン作業から解放され、システムのコア機能開発に集中できるようになる。具体的には、帳票のデザインをExcelファイルで作成し、そのExcelファイルを「AS-Report 12」に読み込ませるだけで、システムからデータを埋め込んだPDF帳票を簡単に出力できるようになるのだ。

デザインのプロセスは非常に直感的だ。まず、既存の紙の帳票やPDFの見本があれば、それをスキャンして画像としてExcelシートに貼り付ける。その画像を背景として、その上にExcelの機能を使って文字を表示する「テキストボックス」や「図形」で罫線などを配置していく。まるで、Excelのシート上にデザインを描いていくような感覚で作業が進められる。Excelが持っている豊富なフォントや色、罫線などのデザイン機能をそのまま利用できるため、プログラミングの知識がなくても、イメージ通りの帳票を簡単に作成できるのだ。

次に、帳票のどの部分に業務システムから送られてくるデータを表示するかを設定する。例えば、「会社名」を表示したい箇所には「会社名」という名前を、「合計金額」を表示したい箇所には「合計金額」という名前を付けるといった具合だ。これは、Excelのセルに名前を付ける感覚に近い。システムから送られてくるデータを、ここで設定した名前に従って自動的に帳票の適切な位置に差し込んでくれるイメージだ。

さらに、「AS-Report 12」は、条件によって帳票の表示を切り替えるような、より高度な制御もExcel上で設定できる。例えば、「合計金額が100万円を超えたら文字の色を赤にする」「特定の商品の場合のみ、注意書きのメッセージを表示する」といった複雑なロジックも、Excelの条件付き書式や数式に近い感覚で設定可能だ。これにより、プログラミングによる複雑な条件分岐の記述を回避できる。

システムエンジニアの視点で見ると、このツールの導入は多くのメリットをもたらす。まず、これまで大きな負担だった帳票のデザイン・レイアウト調整にかかる時間と労力を大幅に削減できる。これにより、本来の業務であるシステムの機能開発により多くの時間を割くことができ、開発効率が向上する。また、納品後に顧客から帳票のデザイン変更を依頼された場合でも、プログラミングコードを修正するのではなく、Excelファイルを修正するだけで対応できるため、メンテナンスが非常に容易になる。場合によっては、システムエンジニアでなくても、Excelの操作に慣れた業務担当者がデザインを調整することも可能になるかもしれない。これは、開発コストと開発期間の短縮に直結する。

業務システムの利用者にとっても大きなメリットがある。使い慣れたExcelで帳票のデザインができるため、新たに専用のデザインツールを学ぶ必要がない。また、ビジネス環境の変化に合わせて帳票のデザインを素早く、柔軟に変更できるようになるため、業務の効率化や顧客満足度の向上にもつながるだろう。

「AS-Report 12」は、PDF形式での出力に特化しているわけではない。Excel、CSV(カンマ区切りデータ)、TSV(タブ区切りデータ)、HTML、XML、TIFF、JPEG、PNGといった、さまざまな形式での出力に対応している。これにより、単に印刷するだけでなく、他のシステムとのデータ連携やWebページでの表示など、多様な用途に合わせた帳票出力が可能になる。

特にPDF出力においては、業務システムで求められる高度な機能が多数盛り込まれている。例えば、出力されるPDFファイルのサイズを最適化することで、ファイル転送の負担を軽減したり、保存スペースを節約したりできる。また、長期保存に適したPDF/Aという規格に対応しているため、法律で定められた文書の長期保管要件を満たすことも可能だ。さらに、PDFファイルにパスワードを設定して第三者からの閲覧や編集を防ぐ暗号化機能や、文書が改ざんされていないことを証明する電子署名機能にも対応しており、セキュリティと信頼性が求められるビジネス文書の作成にも安心して利用できる。

このツールは、Javaというプログラミング言語で作られた「ライブラリ」として提供される。ライブラリとは、特定の機能(この場合は帳票出力機能)を他のプログラムから簡単に呼び出して使えるようにまとめた部品のことだ。JavaはWebアプリケーション開発で広く使われている言語のため、「AS-Report 12」はWebシステムやバッチ処理(定期的・自動的に実行される処理)など、さまざまな形態の業務システムに簡単に組み込んで利用できる柔軟性を持っている。

このように「AS-Report 12」は、従来のPDF帳票作成における課題を解決し、システムエンジニアの開発効率を向上させるとともに、業務利用者のニーズにも柔軟に応えることができる強力なツールだ。システム開発において、このような専門的なツールを効果的に活用することは、高品質なシステムを効率的に構築するために非常に重要となる。

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