【ITニュース解説】What Is CI/CD and Pipeline?
2025年09月19日に「Medium」が公開したITニュース「What Is CI/CD and Pipeline?」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
CI/CDは、ソフトウェア開発においてコードの自動統合、テスト、リリースを継続的に行う手法だ。これにより、開発チームはソフトウェアをより速く、少ないバグでユーザーに提供できる。パイプラインとは、この自動化された一連の工程を指す。
ITニュース解説
現代のソフトウェア開発では、顧客のニーズに迅速に応えるため、新しい機能の追加や改善を素早く行うことが求められている。同時に、品質を維持し、不具合(バグ)を減らすことも極めて重要である。このような高速化と品質保持という二つの課題を解決するために、CI/CDという概念と、それを実現するためのパイプラインが不可欠なツールとして広く採用されている。システムエンジニアを目指す上で、このCI/CDとパイプラインの理解は現代の開発現場で必須の知識となる。
CIとは継続的インテグレーション(Continuous Integration)の略であり、複数の開発者がそれぞれ記述したコードを、共有のリポジトリに頻繁に統合するプラクティスを指す。従来の開発では、各開発者が長時間自分の作業を進め、最後にまとめてコードを統合することが多かった。この方法は、統合時に大量のコードが一度に集まるため、互いの変更が衝突したり、予期せぬ不具合が発生したりするリスクが高く、問題の発見と解決に多くの時間と労力がかかっていた。CIは、この問題を解決するために、開発者が自分のコードを毎日、あるいは一日に複数回、共有のリポジトリにコミットし、統合することを推奨する。
CIのプロセスは、コードがリポジトリにコミットされるたびに自動的にトリガーされることが多い。具体的には、まず新しく追加されたコードや変更されたコードが他のコードと統合され、プロジェクト全体がビルドされる。ビルドとは、人間が書いたソースコードをコンピュータが実行できる形式に変換する作業である。ビルドが成功すれば、次に自動テストが実行される。この自動テストには、ユニットテストや結合テストなどが含まれ、コードの変更によって既存の機能が壊れていないか、あるいは新しい機能が意図通りに動作するかを確認する。これらのビルドとテストはすべて自動化されており、開発者はコードをコミットするだけで、そのコードがプロジェクト全体に与える影響をすぐに知ることができる。CIを導入することで、問題が早期に発見され、小さな変更のうちに修正できるため、開発の手戻りを減らし、最終的なソフトウェアの品質を高めることができる。
CDには二つの意味がある。一つは継続的デリバリー(Continuous Delivery)であり、もう一つは継続的デプロイメント(Continuous Deployment)である。どちらもCIの次に続くプロセスであり、開発されたソフトウェアをリリース可能な状態に保ち、あるいは実際にリリースするまでの自動化された流れを指す。
継続的デリバリーは、CIによって品質が保証されたソフトウェアを、いつでも本番環境にリリースできる状態にしておくことを目標とする。つまり、コードの変更がリポジトリに統合され、ビルドと自動テストが成功した後、さらに追加のテスト(例えば、より広範囲な統合テストやパフォーマンステスト)や品質チェックが行われる。これらのチェックがすべて成功すると、ソフトウェアは「リリース準備完了」の状態になる。この段階では、実際に本番環境にデプロイするかどうかは、人間による最終的な判断や承認を経て行われる。これにより、ビジネス上の都合に合わせて任意のタイミングでリリースを行う柔軟性を持ちながら、技術的にはいつでもリリースできる状態を維持できる。
一方、継続的デプロイメントは、継続的デリバリーをさらに一歩進めたもので、人間による手動の承認プロセスを排除し、テストに合格したコードを自動的に本番環境にデプロイする。つまり、開発者がコードをコミットし、CI/CDパイプラインの全ての自動テストとチェックを通過すると、そのコードは自動的にユーザーが利用できる状態になる。これにより、ソフトウェアの更新が非常に高速に行われ、市場の変化や顧客のフィードバックに瞬時に対応することが可能になる。ただし、自動デプロイには高いテストカバレッジと信頼性の高い自動化プロセスが必須となる。
そして、これらのCIとCDの各工程を、一連の自動化された流れとして表現したものが「パイプライン」である。CI/CDパイプラインは、開発者がコードをリポジトリにプッシュした瞬間から、そのコードがビルドされ、テストされ、最終的にユーザーに提供される(デプロイされる)までの全てのステップを自動的に実行する一連の処理の流れを意味する。パイプラインは通常、複数の「ステージ」に分かれており、各ステージは特定のタスクを担当する。例えば、「ビルドステージ」ではコードをコンパイルし、「テストステージ」では自動テストを実行し、「デプロイステージ」ではアプリケーションをサーバーに配置するといった具合である。
パイプラインの主な目的は、ソフトウェア開発とリリースのプロセス全体を自動化し、品質を保証し、効率を高めることにある。コードがパイプラインを流れる中で、どこかのステージで問題が発生すれば、パイプラインはその時点で停止し、開発者に通知される。これにより、問題が手遅れになる前に、早期に発見・修正することが可能になる。また、パイプラインによって全ての変更が同じ手順と品質チェックを通過するため、リリースされるソフトウェアの品質と一貫性が保たれる。手作業によるミスも大幅に削減され、開発者はより創造的な作業に集中できるようになる。
CI/CDとパイプラインは密接に連携し、現代のソフトウェア開発の基盤を形成している。CIが開発者のコード統合と初期の品質保証を担い、CDがその後のリリース準備と実際のデプロイを担い、パイプラインがこれら全ての工程を自動的に連携させる。この一連の流れを構築し、維持することは、システムエンジニアの重要な役割の一つである。高速で高品質なソフトウェアを提供するために、CI/CDの概念とパイプラインの実装方法を深く理解することは、これからのシステムエンジニアにとって不可欠なスキルとなるだろう。