【ITニュース解説】Credit: @warwait
2025年09月09日に「Dev.to」が公開したITニュース「Credit: @warwait」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
SQLとExcelは表形式データを扱う点で似ているが、本質は異なる。SQLは大規模データベースを効率的に操作する専門言語であり、表計算ソフトの延長ではない。システム開発では、両者の明確な違いを理解し使い分けることが重要だ。
ITニュース解説
システム開発では、ユーザーの操作に応じて動くプログラムのコードが注目されがちだが、その裏側で情報を記録し、管理する「データベース」も同じくらい重要な役割を担っている。これら二つの要素の関係性を描いた一枚の画像が、システム開発における重要な課題を的確に表現している。
画像の上段には、「My code」という言葉と共に、清潔で整然とした厨房が描かれている。これは、開発者が記述する「ソースコード」のあるべき姿を象徴している。優れたシステムエンジニアは、まるで熟練のシェフが調理器具を整理整頓するように、ソースコードを綺麗に保つことを心がける。なぜなら、整理されたコードには多くの利点があるからだ。第一に、可読性が高いことである。システム開発は多くの場合チームで行われるため、他の人が読んでもすぐに内容を理解できるコードでなければならない。第二に、保守性が向上することだ。システムは一度作ったら終わりではなく、機能の追加や不具合の修正が継続的に行われる。構造が複雑で汚いコードは、少し修正しただけで予期せぬ問題を引き起こす可能性があり、メンテナンスを非常に困難にする。第三に、再利用性が高まることだ。よく整理されたコードは部品のように独立させることができ、別の機能や別のシステムで再び利用することが可能になる。これにより、開発の効率が大幅に向上する。このように、将来の変更やチームでの協業を見据え、多くのエンジニアは設計原則に基づいて論理的で整理されたコードを書くことに力を注いでいるのである。
一方、画像の下段には、「My database」という言葉と共に、食材が散乱し、混乱を極めた厨房が描かれている。これは、アプリケーションが利用するデータベースの内部状態を比喩したものである。コードは綺麗に書かれていても、そのデータ格納庫であるデータベースの中は混沌としている、という状況は残念ながら少なくない。なぜこのような事態に陥りやすいのか。一つの理由は、データの継続的な蓄積である。システムが長期間運用されるにつれて、ユーザー情報やログなど、膨大な量のデータが日々追加されていく。その過程で、当初の設計では想定していなかったデータの追加が必要になることもある。開発スケジュールに追われる中で、場当たり的に新しいデータ列を追加したり、本来の用途とは違う形でデータを格納したりすると、データベースの構造は徐々に複雑化していく。また、データベース設計の基本である「正規化」が疎かにされているケースも多い。正規化とは、データの重複をなくし、矛盾が生じないように情報を整理するための設計手法である。この正規化が適切に行われていないと、同じ情報が複数の場所に記録され、更新漏れによるデータの不整合が発生しやすくなる。さらに、開発中のテストで入力されたデータや、仕様変更によって使われなくなった古いデータが削除されずに残り続け、ゴミデータとして蓄積されていくことも、データベースが散らかる一因となる。
このように、綺麗に整理されたコードと、混沌としたデータベースというギャップが生まれる背景には、いくつかの要因がある。開発者はコードを書くことを主業務としており、コードの品質には強いこだわりを持つ一方で、データベースの内部状態の健全性にまで常に注意を払うのは難しいことがある。また、データベースの整理や改善は、アプリケーションの表面的な動作には直接現れにくいため、機能追加などの目に見える開発タスクに比べて優先順位が低くされがちである。しかし、このような散らかったデータベースは、システムの健全性を脅かす深刻な問題を引き起こす。まず、パフォーマンスの低下である。不要なデータや非効率な構造を持つデータベースは、データの検索や書き込みに余計な時間がかかり、システム全体の応答速度を悪化させる。次に、バグの温床となることだ。予期しない形式のデータや矛盾したデータが存在することで、プログラムがエラーを起こしたり、誤った処理を行ったりする原因となる。さらに、データの信頼性が損なわれ、ビジネス上の意思決定に必要なデータを正確に抽出・分析することが困難になる。将来的には、この混沌とした状態を解消するために、大規模なデータ移行やシステムの改修が必要となり、多大な時間とコストを要することにもなりかねない。
したがって、システムエンジニアを目指す者は、可読性や保守性の高いコードを書く技術を磨くと同時に、データベースを適切に設計し、その健全性を維持するための知識と意識を持つことが極めて重要である。アプリケーションというシステムは、命令を処理するコードと、情報を蓄積するデータベースが両輪となって初めて正常に機能する。どちらか一方の状態が悪ければ、もう一方がどれだけ優れていても、システム全体の品質は低下してしまう。この画像は、その事実を指摘し、多くの開発者が抱える課題と、目指すべき理想の姿を同時に示唆していると言えるだろう。見た目は綺麗でも、その裏側にあるデータ管理が疎かになっていないか、常に自問自答する必要があるという教訓を与えてくれる。