【ITニュース解説】Vẽ quy trình nghiệp vụ bằng BPMN trong DrawIO

2025年09月09日に「Dev.to」が公開したITニュース「Vẽ quy trình nghiệp vụ bằng BPMN trong DrawIO」について初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

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ITニュース概要

無料作図ツールDraw.ioで、業務フローを可視化する国際標準記法BPMNの描き方を紹介。タピオカ店の例で、顧客や店員の役割と処理の流れを記号で表現する。システム開発で業務を正確に理解し、関係者間の認識を合わせるために重要な手法だ。

ITニュース解説

システム開発の現場では、単にプログラムのコードを書くだけでなく、そのシステムがどのような業務で使われるのか、その業務の流れ(ビジネスプロセス)を正確に理解することが極めて重要である。この業務プロセスを、関係者全員が誤解なく共通の認識を持てるように、標準的な記法で図式化する手法が「BPMN(Business Process Model and Notation)」だ。これは、業務の流れを視覚的に表現するための国際標準のルールであり、システム開発の上流工程である要件定義や設計において強力なツールとなる。今回は、無料で利用できる作図ツール「Draw.io」を使い、BPMNで業務プロセス図を作成するための基本的な知識と手順を解説する。

BPMNを学ぶ最大の利点は、エンジニア、企画担当者、顧客など、異なる専門知識を持つ人々の間で「共通言語」として機能する点にある。定められた図形とルールに基づいて業務プロセスを描くことで、誰が見ても同じように内容を解釈でき、仕様の認識齟齬やコミュニケーションロスを防ぐことができる。従来、こうした業務分析はビジネスアナリストの専門領域とされてきたが、システムを実際に構築するエンジニアがBPMNを理解することで、システムが解決しようとしている課題の本質を深く把握し、より的確な設計や実装につなげることが可能になる。

BPMN図は、いくつかの基本的な図形(要素)を組み合わせて構成される。まず理解すべきは、図全体の骨格となる「スイムレーン」である。スイムレーンは、プロセスに関与する組織や役割を明確にするための枠組みで、「プール」と「レーン」の二種類から成る。プールは、プロセス全体を囲む大きな長方形であり、例えば「店舗の注文受付プロセス」といった一つの業務プロセスの範囲を示す。一方、レーンはプールの中を水平または垂直に分割する帯状の領域で、プロセスに参加する個々の担当者や部署、システムを表す。例えば、「顧客」「レジ係」「バリスタ」「店舗管理システム」といったようにレーンを分けることで、誰がどの作業を担当するのかが一目瞭然となる。

次に、プロセスの具体的な流れを構成する「フロー要素」がある。これには「イベント」「アクティビティ」「ゲートウェイ」が含まれる。イベントはプロセスの開始や終了、あるいは途中で発生する出来事を表し、円で描かれる。細い線の円が「開始イベント」、太い線の円が「終了イベント」を示すのが一般的だ。アクティビティは、実行される具体的な作業やタスクを表し、角の丸い四角形で描かれる。「商品をカートに入れる」「支払い情報を入力する」「注文を確定する」といった個々の作業がこれに該当する。ゲートウェイは、プロセスの流れが条件によって分かれたり(分岐)、複数の流れが一つにまとまったり(合流)する地点を示し、ひし形で描かれる。「支払い方法がクレジットカードか銀行振込か」といった条件分岐を表現する際に用いる。

これらの要素同士をつなぐのが「接続オブジェクト」と呼ばれる線である。最も基本的なのが「シーケンスフロー」で、同じレーン内での作業の順序を示す実線の矢印だ。これは業務が行われる時間的な流れそのものを表す。一方、異なるレーンやプール間で情報のやり取りが発生する場合、「メッセージフロー」という破線の矢印を用いる。「顧客」レーンから「レジ係」レーンへ「注文」という情報が伝達される様子などを表現する。

具体的な例として、「タピオカ店での注文プロセス」をBPMNで描く場合を考えてみよう。まず、「顧客」「レジ係」「バリスタ」という3つの役割を表すレーンを用意する。「顧客」レーンで「開始イベント」から始まり、「メニューを選ぶ」というアクティビティに進む。次に、シーケンスフローで「レジ係」レーンの「注文を受ける」アクティビティにつながる。ここで顧客からレジ係へ注文内容が伝えられるため、両レーン間をメッセージフローで結ぶこともできる。レジ係は注文をシステムに入力し、顧客は支払いを行う。この支払いプロセスでは、「決済システム」という別のレーンを追加すると、より現実に近い表現が可能だ。レジ係と決済システム、顧客と決済システムの間で情報のやり取りが発生するため、ここでもメッセージフローが使われる。支払いが完了すると、レジ係からバリスタへ調理指示が伝わる。これも「店舗管理システム」を介して行われるかもしれない。指示を受けた「バリスタ」レーンでは、「ドリンクを調理する」アクティビティが実行され、完成した商品が顧客に渡される。最後に「終了イベント」で一連のプロセスは完了する。このように、業務の流れをBPMNで可視化することで、誰が、いつ、何をするのか、そしてどのシステムが関与するのかが明確になり、開発すべき機能やシステム間の連携点が具体的に見えてくる。

このBPMN図は、Draw.io(diagrams.net)のようなツールを使えば簡単に作成できる。Draw.ioを開き、画面左側の図形パネルにある「その他の図形」をクリックし、「ビジネス」カテゴリの中にある「BPMN 2.0」にチェックを入れて適用する。これにより、BPMNの標準記号がツールボックスに追加され、ドラッグ&ドロップ操作で直感的に作図を進めることが可能となる。BPMNは、複雑な業務を整理し、開発プロジェクトを円滑に進めるための強力なコミュニケーションツールである。システムエンジニアを目指すなら、このスキルを身につけ、業務への深い理解に基づいたシステム開発を目指すべきである。