【ITニュース解説】Finding Amount of Clusters
2025年09月15日に「Dev.to」が公開したITニュース「Finding Amount of Clusters」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
k-meansアルゴリズムは、パターン不明なデータを類似性に基づき自動でグループ(クラスター)に分ける手法だ。まずランダムな中心点を決め、各データを最も近い中心に割り当てる。その後、中心点をグループ内の平均位置に移動させ、この作業をグループが安定するまで繰り返す。これにより、データに隠れた自然な区切りを発見できる。
ITニュース解説
データ分析において、大量のデータの中から意味のあるパターンを見つけ出すことは非常に重要だ。しかし、時にはデータに明確な規則性や分類基準が見当たらない場合がある。このような状況で、データ全体を「似た性質を持つグループ」に自動的に分ける手法が「クラスタリング」である。クラスタリングは、一見ばらばらに見えるデータの中から、隠された構造や関連性を見つけ出し、データが持つ本来の意味を理解するための強力なツールとなる。
数あるクラスタリング手法の中でも、「K-means(K平均法)」は広く使われているアルゴリズムの一つである。K-meansは、与えられたデータをK個のグループに分割することを目指す。このアルゴリズムは、事前に人間がグループの境界線を細かく定義する必要がなく、データそのものが持つ特性に基づいて最適なグループ分けを自動で行う点が大きな特徴だ。例えば、あるソーシャルメディアの投稿に対する「いいね」の数と、その投稿に関するデータがあるとする。このデータから、「どのような特徴を持つ投稿が、どのくらいの「いいね」を獲得しやすいか」という隠れたパターンをK-meansが見つけ出すことが可能となる。
K-meansアルゴリズムの具体的な動作を見ていこう。まず、アルゴリズムはデータをK個のグループに分けるために、データ空間内にK個の「中心点」をランダムに設定することから始まる。これらの中心点は、まだ確定していないグループの仮の代表点のようなものだ。
次に、全てのデータ点について、それぞれがどの中心点に最も近いかを計算する。この「近さ」は、通常、データ点と中心点間の距離(例えばユークリッド距離)で測られる。そして、各データ点は最も近い中心点を持つグループに割り当てられる。つまり、全てのデータ点は最も自分と性質が近いと判断された仮のグループに一時的に所属することになる。
全てのデータ点がグループに割り当てられた後、アルゴリズムは各グループの新しい中心点を計算する。新しい中心点は、そのグループに属する全てのデータ点の「平均位置」となる。例えば、投稿の「いいね」数や関連する他の数値データであれば、そのグループに属する全ての投稿の平均値が新しい中心点となる。これまでのランダムな仮の中心点ではなく、実際にデータが属する位置を反映した、より適切な中心点へと移動するわけである。
新しい中心点が計算されたら、アルゴリズムは再びデータ点の割り当てと中心点の再計算を繰り返す。つまり、データ点は新しい中心点に基づいて再び最も近いグループに割り当てられ、その後、新しいグループに基づいて中心点が再計算される。このプロセスは、中心点の位置がほとんど変化しなくなるまで、あるいはデータ点のグループへの割り当てが変わらなくなるまで繰り返される。この状態を「収束」と呼び、クラスタが安定したと判断される。中心点が動かなくなり、各データ点の所属するグループも変わらなくなれば、それが最もデータに合ったグループ分けだとK-meansは判断するのだ。
最終的にK-meansアルゴリズムは、データ内の自然な区分け、すなわち「ブレークポイント」を自動的に発見する。これにより、人間が経験や勘に基づいて「この範囲のデータはこのグループ」といった境界線を恣意的に決める必要がなくなる。アルゴリズムが客観的にデータからパターンを抽出し、最も適切なグループ構造を提示してくれるのだ。K-meansは、顧客の行動パターンを分析する顧客セグメンテーション、画像認識におけるピクセルの分類、文書の内容による分類など、多岐にわたる分野で活用されており、データから有用な知見を引き出すための基礎的な技術として非常に重要である。