【ITニュース解説】(Error)Vite ya no coloca el rollup para android arm64 en su ultima versión
2025年09月14日に「Dev.to」が公開したITニュース「(Error)Vite ya no coloca el rollup para android arm64 en su ultima versión」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
Viteの最新版で、Android arm64環境でのReactプロジェクト開始時にRollupが自動インストールされないエラーが発生。開発者はpackage.jsonを編集し、Rollupの特定バージョンを指定することで暫定的に解決した。これは以前のバージョンではなかった問題で、Vite側の修正が望まれる。
ITニュース解説
ニュース記事は、ウェブサイトの見た目や操作性を作る「フロントエンド開発」にまつわる、実際に起きた一つのトラブルとその解決方法について語っている。具体的には、人気のある開発ツール「Vite(バイト)」の最新バージョンを使って、「React(リアクト)」というJavaScriptのライブラリを用いたプロジェクトを、スマートフォン(Androidデバイス)上で立ち上げようとした際に発生した問題について述べている。
まず、フロントエンド開発とは何かを説明する。これは、ウェブサイトやウェブアプリケーションを利用する際に、皆さんが直接目にする部分、ボタンを押したり文字を入力したりする部分を作る開発のことだ。そのために、HTML、CSS、JavaScriptといった言語を主に使う。ReactはこのJavaScriptを使って、複雑なユーザーインターフェース(UI、利用者とシステムの接点)を効率的に構築するための強力なツールの一つだ。
そしてViteは、Reactなどのプロジェクトを開発する際、開発者が書いたコードをブラウザで素早く確認できるように準備してくれるツールである。「ビルドツール」や「開発サーバー」と呼ばれる機能を持つ。Viteを使うと、プロジェクトの起動が非常に速く、開発中にコードを変更した際も瞬時にブラウザに反映されるため、開発効率が大幅に向上する。これが、Viteが多くの開発者に愛用される理由だ。
今回の問題は、このViteを使ってReactプロジェクトを「Android ARM64」という特定の環境で起動しようとした際に発生した。ARM64とは、スマートフォンのプロセッサ(CPU)のアーキテクチャの一種で、現在の多くのAndroidスマートフォンで採用されている。PCのCPUがIntelやAMDのx64(x86-64)アーキテクチャであることが多いのに対し、スマートフォンは省電力で小型なARMアーキテクチャが主流だ。このような異なるハードウェア環境では、ソフトウェアもその環境に合わせて適切に動作するように作られている必要がある。
記事の投稿者は、Androidスマートフォン上で「Termux(ターマックス)」というアプリを使っている。TermuxはAndroidデバイス上でLinuxのようなコマンドライン環境を提供し、開発者がスマートフォン上でプログラミングやシステム管理を行えるようにする。つまり、PCが手元にない状況でも、スマートフォン一つで本格的な開発作業ができる画期的なツールだ。投稿者は以前のViteのバージョンでは、このTermuxを使ってPCと変わらない感覚でReactプロジェクトを作成し、問題なく起動できていたと述べている。
しかし、Viteを最新バージョンに更新したところ、Reactプロジェクトを起動する際にエラーが発生するようになった。エラーの原因は、「@rollup/rollup-android-arm64」という「依存関係」または「コンポーネント」が適切にインストールされない、または追加されないためだという。
ここで「依存関係」とは、あるソフトウェアが正しく動作するために必要とする別のソフトウェア部品のことだ。ソフトウェア開発では、一つの大きなプログラムを小さな部品(ライブラリやフレームワーク)に分けて開発することが一般的で、それらの部品がお互いに依存し合って動作している。
「Rollup(ロールアップ)」は、JavaScriptのモジュールバンドラーと呼ばれるツールの一つだ。これは、開発者が書いたたくさんのJavaScriptファイル(モジュール)を一つにまとめ上げ、ブラウザで効率的に読み込める形に変換する役割を担う。Viteの内部でも、プロジェクトを本番環境向けに最適化する「ビルド」の過程でRollupが利用されることがある。特に今回のエラーで言及されている@rollup/rollup-android-arm64は、Rollupの機能の中でもAndroid ARM64環境に特化した部分、あるいはその環境でRollupが適切に動作するために必要な特定のコンポーネントを指していると考えられる。つまり、Viteの最新バージョンが、このAndroid ARM64環境向けRollupの重要な部品を、何らかの理由で正しく扱えなくなってしまった、ということだ。
この問題に対して、投稿者は自分で解決策を見つけ出した。その解決策とは、プロジェクトのルートディレクトリにある「package.json(パッケージドットジェイソン)」というファイルを編集することだった。
package.jsonファイルは、JavaScriptプロジェクトの「身分証明書」のようなもので、プロジェクトの名前、バージョン、作者、そして最も重要な「依存関係」のリストなどが記述されている。Viteが新しいプロジェクトを作成する際、このファイルも自動で生成される。
投稿者は、このpackage.jsonファイルに以下の新しい設定を追加した。
1"overrides": { 2 "@rollup/rollup-android-arm64": "4.45.1" 3 }
この設定は、「overrides(オーバーライド)」と呼ばれる機能を利用している。overridesは、プロジェクトが直接的あるいは間接的に依存しているパッケージのバージョンを、開発者が明示的に指定して上書きするための仕組みだ。Viteが最新バージョンで@rollup/rollup-android-arm64の適切なバージョンを自動でインストールできなくなったため、投稿者はこのoverridesを使って、「@rollup/rollup-android-arm64についてはバージョン4.45.1を強制的に使いなさい」と指示したわけだ。これにより、欠けていた部品が正しいバージョンで供給され、プロジェクトは無事に起動するようになった。
投稿者は、この問題がViteの「バグ」なのか、それとも最新バージョンにおける一時的な「エラー」なのかは分からないが、手動でこのような修正を行う必要がなくなることを望んでいると述べている。以前のバージョンではこのような手間は一切かからなかったことから、最新バージョンでの変更点か、あるいは特定の環境でだけ現れる問題である可能性が高い。
このニュースは、システムエンジニアを目指す皆さんにとって、いくつかの重要な教訓を示している。一つは、ソフトウェア開発における「バージョン管理」の重要性だ。ソフトウェアやライブラリは常に進化し、新しい機能が追加されたり、古い機能が変更されたりする。新しいバージョンは多くの改善をもたらす一方で、今回のように、これまでの動作を壊してしまう「破壊的変更」を含むことがある。そのため、新しいバージョンを導入する際には、慎重にテストを行い、既存のシステムに影響がないかを確認する必要がある。
また、特定のハードウェア環境やOS環境でのみ発生する問題(環境依存の問題)があることも示している。開発者は、自分が開発しているソフトウェアが、どのような環境で使われる可能性があるのかを常に意識し、必要であれば多様な環境でのテストを行うべきだ。
そして何よりも、問題が発生した際に「なぜ動かないのか」を突き止め、「どうすれば解決できるか」を自分で考え、試行錯誤する姿勢が重要であるということを教えてくれる。投稿者は、エラーメッセージから必要な依存関係が欠けていることを特定し、package.jsonのoverridesという機能を使って具体的な解決策を見つけ出した。これは、システムエンジニアとして働く上で非常に価値のあるスキルだ。目の前の問題を単に「バグだ」と諦めるのではなく、その原因を探り、利用できるツールや設定を調べて解決に導く能力は、プロフェッショナルとして不可欠なものとなるだろう。
今回の事例は、開発ツールの進化がもたらす恩恵と、それに伴う新たな課題の両面を浮き彫りにしている。システムエンジニアを目指す皆さんには、このような実際の開発現場で起こる出来事から学び、問題解決能力を養っていくことが期待される。