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【ITニュース解説】YouTube just announced a bunch of AI tools for creators

2025年09月17日に「Engadget」が公開したITニュース「YouTube just announced a bunch of AI tools for creators」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

YouTubeはクリエイター向けのAI新機能を多数発表。生動画の自動編集や多言語ナレーション生成、テキストからのShorts動画作成、アナリティクス分析支援など、AIがコンテンツ制作を大きく効率化する。

ITニュース解説

YouTubeは、動画コンテンツを制作するクリエイター向けに、様々な新しいツールを発表した。その多くは人工知能(AI)の技術を組み込んでおり、コンテンツ制作のプロセスを大幅に効率化し、より高品質な動画を簡単に作成できるようにすることを目指している。これらの新機能は、システムエンジニアを目指す皆さんにとっても、AIが実際にどのようにサービスに組み込まれ、ユーザー体験を変えているかを理解する良い事例となるだろう。

まず、最も注目すべきは、AIが動画編集を自動で行う機能だ。このツールは、クリエイターが撮影したばかりの未編集の生映像を取り込み、そこから「説得力のある初稿」を自動的に作り出すことができる。具体的には、適切な音楽を選び、場面転換(トランジション)を加え、さらにはナレーションまで生成して、一つのまとまった動画として提供する。これまでの動画編集では、クリエイターが何時間もかけて手作業で行っていた作業の多くをAIが肩代わりすることで、制作時間を大幅に短縮し、より多くのコンテンツを生み出すことを可能にする。現在この機能はテスト段階にあり、今後数週間以内に一般のユーザーにも提供が開始される予定だ。

次に、音声に関連するAIツールもいくつか発表された。一つは、動画に自動でナレーションを生成する機能である。この機能を使えば、クリエイターは自分の声でナレーションを録音する手間を省き、AIが英語とヒンディー語で高品質なナレーションを作成してくれる。これは、特に国際的な視聴者を持つクリエイターにとって非常に有用であり、多言語展開へのハードルを下げる。このナレーション生成機能は、YouTube Createアプリや、短い動画コンテンツであるShortsを作成する際に利用できるようになり、年内には提供が開始される見込みだ。さらに、別の音声関連ツールとして、動画内の会話(ダイアログ)から自動的に「キャッチーなサウンドトラック」を生成し、ShortsのBGMとして利用できるようにするソフトウェアも登場する。これにより、短い動画に合わせた魅力的な音楽を簡単に作り出すことが可能になる。

テキストの指示から直接動画を生成する技術も進化している。YouTubeは、Shortsにおいて「Veo 3」という技術との連携をさらに強化する。この機能により、ユーザーはテキストのプロンプト、つまり文章による指示を入力するだけで、アイデアを高画質な動画に変換できる。これまでのVeo 3は短い動画を作成できたが、今回の強化により、音声を伴った動画が生成できるようになり、動画の品質も向上すると約束されている。加えて、入力されたプロンプトと生成される動画との「より良いマッチング」が実現され、指示した内容がより正確に動画に反映されるようになる。また、キャラクターをアニメーション化したり、Shortsの見た目を様々なスタイルに加工したりする新しいツールも追加される予定だ。これは、プログラミングの知識がなくても、クリエイティブな表現をAIの力を借りて実現できることを示している。

YouTube Studioには、データ分析を助ける新しいAIパートナーが加わる。この「会話型AIパートナー」は、クリエイターが自分の動画の再生回数や視聴者の動向(トラフィックアナリティクス)といったデータを理解するのに役立つ。クリエイターはAIに質問を投げかけることで、複雑なデータから有益なインサイト、つまり重要な洞察を得ることができ、今後のコンテンツ戦略に活かせるようになる。この機能は既に展開が始まっている。

今回の発表はAIツールに限定されず、クリエイター間の協力や動画の改善に役立つ機能も含まれている。一つは、新しいコラボレーション機能だ。これにより、最大4人のクリエイターが協力して一つの動画を作成できるようになる。この機能の大きなメリットは、共同制作した動画が参加者全員の視聴者に表示されるため、それぞれのクリエイターのコンテンツがより多くの人に見つけられやすくなる(発見可能性が向上する)点だ。この機能は今後数週間以内に世界中で利用可能になる予定だ。もう一つは、動画のタイトルをA/Bテストできる機能である。これは、複数の異なるタイトル(最大3つまで)を用意し、それらを一部の視聴者にそれぞれ表示してみて、どのタイトルが最も視聴者の興味を引き、再生につながるかをデータに基づいて判断できる機能だ。これにより、クリエイターは最も効果的なタイトルを選び、動画の視聴率を最大化することが可能になる。

これらの新機能の導入は、YouTubeがクリエイターエコシステムをより強力にサポートし、コンテンツ制作の敷居を下げ、誰もがより高品質で魅力的な動画を作りやすくなる未来を示唆している。特にAIの進化は目覚ましく、これまで人間が行っていた複雑な作業を自動化し、クリエイターがより創造的な活動に集中できる環境を整えている。システムエンジニアを目指す皆さんにとって、これらの機能はAIがどのように現実世界の課題を解決し、新しい価値を生み出しているかを示す具体的な例となるだろう。AIが動画編集、音声生成、データ分析といった分野で活躍することは、今後のソフトウェア開発においてAIの知識が不可欠になることを明確に示している。

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