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【PHP8.x】SplFixedArray::fromArray()メソッドの使い方

fromArrayメソッドの使い方について、初心者にもわかりやすく解説します。

作成日: 更新日:

基本的な使い方

fromArrayメソッドは、PHPのSplFixedArrayクラスに属し、既存のPHP配列から新しいSplFixedArrayのインスタンスを生成するメソッドです。SplFixedArrayは、要素数が固定された配列であり、通常のPHP配列と比較してメモリ使用効率が高く、高速なアクセスが可能という特性を持っています。

このメソッドを使用することで、柔軟なPHP配列で作成されたデータを、SplFixedArrayの効率的な構造へと簡単に変換できます。第一引数には、SplFixedArrayに変換したいPHPの配列を指定します。第二引数である$preserve_keysはオプションで、デフォルトはfalseです。この引数をtrueに設定すると、元の配列の数値キーと文字列キーの両方がSplFixedArrayにそのまま保持されます。falseの場合は、元の配列のキーは無視され、0から始まる新しい数値インデックスが割り当てられます。

メソッドは、指定された配列の内容を持つ新しいSplFixedArrayのオブジェクトを返します。特に、一度要素数が決まったデータを扱う場合や、パフォーマンスが要求される場面で、既存の配列をSplFixedArrayに変換して利用する際に非常に便利です。これにより、メモリ効率の良い固定長配列を簡単に初期化し、アプリケーションの最適化に役立てることができます。

構文(syntax)

1<?php
2$sourceArray = ['element1', 'element2', 'element3'];
3$fixedArray = SplFixedArray::fromArray($sourceArray);
4?>

引数(parameters)

array $array, bool $preserveKeys = true

  • array $array: SplFixedArray に変換したい配列
  • bool $preserveKeys = true: true を指定すると、元の配列のキーを保持します。false を指定すると、キーは破棄され、0 から始まる連番になります。

戻り値(return)

SplFixedArray

SplFixedArrayクラスの静的メソッドfromArrayは、与えられた配列を基に、要素数と型が固定されたSplFixedArrayオブジェクトを生成して返します。

サンプルコード

PHP SplFixedArray::fromArray で配列を変換する

1<?php
2
3/**
4 * Excelから読み込んだデータを模倣し、SplFixedArray::fromArray() を使用して
5 * 通常のPHP配列をSplFixedArrayに変換するサンプルコードです。
6 *
7 * SplFixedArrayは、事前にサイズが固定される配列オブジェクトで、
8 * 特に大量のデータセットを扱う際に、通常のPHP配列に比べてメモリ効率が良い場合があります。
9 * ExcelのデータをPHPで処理する際などに応用できます。
10 * この例では、PHP 8 の機能に準拠しています。
11 */
12function demonstrateSplFixedArrayFromExcelData(): void
13{
14    // Excelから読み込んだデータを想定した多次元配列を定義します。
15    // 各内部配列がExcelの1行に相当し、通常、CSVファイルやExcelライブラリから
16    // 取得したデータはこのような形式になります。
17    $excelData = [
18        ['ID', '商品名', '価格'],
19        [101, 'キーボード', 3500],
20        [102, 'マウス', 1800],
21        [103, 'モニター', 15000],
22    ];
23
24    echo "--- 元のPHP配列の内容 ---" . PHP_EOL;
25    print_r($excelData);
26    echo PHP_EOL;
27
28    // SplFixedArray::fromArray() メソッドを使って、
29    // 上記のPHP配列をSplFixedArrayオブジェクトに変換します。
30    // 第1引数に変換元の配列を渡し、第2引数 $preserveKeys はデフォルトで true です。
31    // この引数は、元の配列のキーを保持するかどうかを決定しますが、
32    // 今回のような数値インデックスの多次元配列では、SplFixedArrayも0から始まる
33    // 数値インデックスになるため、この引数の影響はほとんどありません。
34    $fixedArray = SplFixedArray::fromArray($excelData);
35
36    echo "--- SplFixedArray に変換後の内容 (print_r) ---" . PHP_EOL;
37    // print_rでSplFixedArrayオブジェクトを表示すると、その構造が確認できます。
38    // SplFixedArrayは固定長(ここでは4要素)で、各要素は元のPHP配列のサブ配列(array型)がコピーされています。
39    print_r($fixedArray);
40    echo PHP_EOL;
41
42    echo "--- SplFixedArray の要素をループで表示 ---" . PHP_EOL;
43    // SplFixedArrayはイテレート可能なので、foreachやforループで要素にアクセスできます。
44    // ここで取得される各行($rowData)は元のPHP配列のままで、SplFixedArrayには変換されません。
45    foreach ($fixedArray as $rowIndex => $rowData) {
46        echo "行 " . ($rowIndex + 1) . ": ";
47        // $rowData はPHPの通常の配列型です。
48        foreach ($rowData as $colIndex => $cellData) {
49            echo "[" . $colIndex . "] " . $cellData . "\t";
50        }
51        echo PHP_EOL;
52    }
53}
54
55// 関数を実行してサンプルコードの動作を確認します。
56demonstrateSplFixedArrayFromExcelData();
57
58?>

このPHPのサンプルコードは、SplFixedArray::fromArray()メソッドの利用方法を説明します。SplFixedArrayは、事前にサイズが固定される特殊な配列オブジェクトで、通常のPHP配列に比べてメモリ効率が良い特徴を持ちます。特に、大量のデータ、例えばExcelから読み込んだ表形式のデータをPHPで効率的に扱う際に活用できます。

SplFixedArray::fromArray()は、第一引数に与えられた通常のPHP配列を、指定された要素数で固定されたSplFixedArrayオブジェクトに変換するメソッドです。第二引数$preserveKeysは、元の配列のキーを保持するかどうかをブール値で指定しますが、デフォルトでtrueであり、多くの場合そのままで問題ありません。特に数値インデックスの配列の場合、変換後のSplFixedArrayも0から始まる数値インデックスとなります。メソッドの戻り値は、変換されたSplFixedArrayオブジェクトです。

サンプルコードでは、Excelデータを模倣した多次元PHP配列をSplFixedArray::fromArray()で変換し、その内容を表示しています。変換後のSplFixedArrayは固定された要素数を持ち、元の配列の各行がそのまま要素として格納されます。その後、foreachループを使って各要素にアクセスし、データが正しく変換され、効率的なデータ管理が実現可能となることを確認できます。

SplFixedArrayは、一度サイズが決定すると変更できない固定長の配列オブジェクトです。fromArrayメソッドで通常のPHP配列から変換した場合、多次元配列の内部の各要素はSplFixedArrayにはならず、PHPの通常の配列のままコピーされます。そのため、内部の配列は後から要素の追加や削除が可能です。大量のデータを扱う際にメモリ効率の向上が期待できますが、サイズ固定の特性を理解して利用することが重要です。特にExcelから読み込んだデータのように、行と列の数が明確なデータに適しています。第2引数$preserveKeysは、変換元の配列のキーを保持するかどうかを制御しますので、元の配列が連想配列の場合はその挙動に注意してください。

PHP SplFixedArray::fromArrayでスプレッドシートを変換する

1<?php
2
3/**
4 * スプレッドシートのデータを行ごとにSplFixedArrayに変換するサンプルコード。
5 *
6 * SplFixedArrayは固定長の配列で、メモリ効率が良いのが特徴です。
7 * fromArrayメソッドは、通常のPHP配列からSplFixedArrayインスタンスを生成します。
8 * スプレッドシートの各行を固定長の配列として扱う場合に便利です。
9 */
10function processSpreadsheetData(): void
11{
12    // スプレッドシートのデータに見立てた2次元配列を準備します。
13    // 各内部配列がスプレッドシートの1行を表します。
14    $spreadsheetData = [
15        ['商品名', '価格', '数量'], // ヘッダー行
16        ['りんご', 150, 10],
17        ['バナナ', 100, 15],
18        ['みかん', 80, 20],
19    ];
20
21    echo "元のスプレッドシートデータ:\n";
22    foreach ($spreadsheetData as $rowData) {
23        echo implode("\t", $rowData) . "\n";
24    }
25    echo "\n";
26
27    $fixedArrayRows = [];
28
29    // 各行(PHP配列)をSplFixedArray::fromArrayメソッドを使ってSplFixedArrayに変換します。
30    // 第2引数 $preserveKeys はデフォルトでtrueですが、
31    // ここでは数値キーなのでtrue/falseどちらでも同じ結果になります。
32    foreach ($spreadsheetData as $rowIndex => $rowData) {
33        $fixedArrayRows[$rowIndex] = SplFixedArray::fromArray($rowData);
34        echo "行 " . ($rowIndex + 1) . " (SplFixedArray): ";
35        // SplFixedArrayはIteratorインターフェースを実装しているので、foreachでループできます。
36        foreach ($fixedArrayRows[$rowIndex] as $cell) {
37            echo $cell . "\t";
38        }
39        echo "\n";
40    }
41
42    echo "\nSplFixedArrayとして処理されたデータ:\n";
43    // 変換された固定長配列のコレクションを表示
44    foreach ($fixedArrayRows as $rowIndex => $fixedRow) {
45        echo "行 " . ($rowIndex + 1) . " (SplFixedArrayサイズ: " . $fixedRow->getSize() . "): ";
46        foreach ($fixedRow as $cell) {
47            echo $cell . "\t";
48        }
49        echo "\n";
50    }
51}
52
53// 関数を実行します
54processSpreadsheetData();
55
56?>

SplFixedArray::fromArrayメソッドは、PHPの標準的な配列を、固定長配列であるSplFixedArrayのインスタンスに変換するために使用されます。SplFixedArrayは、あらかじめサイズが決まっているデータを扱う際に、メモリ効率が良く、高速なアクセスを可能にする配列です。

このメソッドは、変換したいPHP配列を最初の引数$arrayとして受け取ります。2つ目の引数$preserveKeysはオプションで、デフォルトはtrueです。この引数をtrueに設定すると、元の配列のキーをSplFixedArrayでも保持します。数値キーの配列では、trueでもfalseでも結果に大きな違いはありません。メソッドの戻り値は、変換されたSplFixedArrayのインスタンスです。

サンプルコードでは、スプレッドシートの各行データに見立てた通常のPHP配列を、SplFixedArray::fromArrayメソッドを使ってSplFixedArrayに変換しています。これにより、各行のデータ要素数が固定されるため、データ構造を明確に保ちつつ、メモリを効率的に利用しながらデータ処理を進めることができます。変換されたSplFixedArrayは、foreachループで各要素にアクセスしたり、getSize()メソッドで配列の要素数を取得したりすることが可能です。このメソッドは、スプレッドシートの行やデータベースのレコードのように、構造が固定されたデータを効率的に管理したい場合に非常に有効です。

SplFixedArrayは、一度作成されるとサイズが固定され、後から要素の追加や削除が直接できない点に注意が必要です。サイズ変更が必要な場合は、新しいSplFixedArrayインスタンスを生成し直す必要があります。この特性により、通常のPHP配列と比較してメモリ使用量を効率的に抑えることができ、特に大量のデータを扱う際にパフォーマンス上の利点があります。fromArrayメソッドの第2引数$preserveKeysは、変換元の配列のキーを保持するかどうかを決定します。デフォルトではtrueですが、連想配列から変換する際にfalseを指定すると、キーが数値で再インデックス化されるため、期待する挙動に応じて明示的に指定することが重要です。スプレッドシートの各行のように、要素数が一定で構造が固定的なデータを扱う場合に、このSplFixedArrayは非常に効果的です。

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