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NBSP(ノーブレークスペース)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

NBSP(ノーブレークスペース)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

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読み方

日本語表記

ノーブレークスペース (ノーブレークスペース)

英語表記

NBSP (エヌブイエスピー)

用語解説

NBSPは、Non-Breaking SPace(ノンブレイキングスペース)の略で、直訳すると「改行されない空白」という意味を持つ。IT分野、特にWeb開発や文書作成において、通常のスペース(空白)とは異なる特別な振る舞いをする文字として広く利用されている。システムエンジニアを目指す上では、WebページやアプリケーションのUI(ユーザーインターフェース)を適切に表示・制御するために、このNBSPの特性を理解しておくことが重要だ。

概要として、NBSPの最も重要な特徴は、その名の通り「改行されない」という点にある。一般的なテキストエディタやWebブラウザでは、スペースで区切られた単語のまとまりは、表示領域の幅に合わせて自動的に改行されることがある。しかし、NBSPで区切られた単語や数字、記号の組み合わせは、常にひとかたまりの連続した文字列として扱われ、表示領域の制約があってもその途中で改行されることはない。これは、特定の情報が分断されて表示されるのを防ぎ、情報の整合性や視認性を保つために非常に有効な仕組みだ。例えば、「100 kg」といった数値と単位の組み合わせや、「令和五年 十二月一日」のような日付表現が、途中で改行されて「100」の次に「kg」が別の行に表示されたり、「令和五年」の次に「十二月一日」が改行されたりするのを防ぐために用いられる。

詳細に入ると、NBSPが通常のスペースとどのように異なるのか、その技術的な側面や具体的な使用場面、そして使用上の注意点を深掘りする。

まず、通常のスペースは、アスキーコードではU+0020、プログラミング言語では多くの場合「 」(半角スペース)として表現される。このスペースは、テキストレイアウトの都合上、その前後で改行が入る可能性がある。例えば、ブラウザでWebページを表示する際、ウィンドウの幅が狭くなると、文中のスペース部分でテキストが折り返され、次の行に表示される。

一方、NBSPはUnicodeのU+00A0というコードポイントを持つ特殊な空白文字だ。Webページを記述するHTMLでは、文字実体参照として と記述されることが最も一般的である。この を挿入すると、ブラウザはそこを通常のスペースとして表示するが、その前後で絶対に改行を発生させない。つまり、NBSPで結ばれた要素は、あたかも一つの長い単語であるかのように振る舞う。

この特性は、以下のような具体的な場面で非常に役立つ。

第一に、前述したように、数値と単位(例: 100 kg)、日付の要素(例: 令和五年 十二月一日)、氏名(例: 山田 太郎)、あるいは特定の固有名詞や略語の組み合わせ(例: OS X)など、意味的に不可分な要素が途中で改行されるのを防ぎ、読者の誤解を招かないようにするためだ。これにより、情報のまとまりが維持され、視認性が向上する。

第二に、HTMLにおける「連続した空白の扱い」に関連してNBSPが利用されることがある。HTMLでは、通常のスペースを複数連続して記述しても、ブラウザ上では通常一つ分のスペースとしてしか表示されないというルールがある。例えば、「Hello  World」と3つのスペースを入れても「Hello World」と表示される。しかし、複数のNBSP(例: Hello   World)を連続して記述すると、ブラウザはそれら一つ一つを独立した空白文字として認識し、記述したNBSPの数だけ空白を挿入して表示する。これにより、意図的に複数の空白を挿入して要素間の間隔を調整するといった、レイアウト調整の用途にもNBSPが使われることがある。ただし、この目的でNBSPを多用することは推奨されない場合も多く、より柔軟なレイアウト調整にはCSSのmarginpaddingwhite-spaceプロパティなどが適切な解決策となる。

NBSPは、テキストの可読性とレイアウトの制御において強力なツールだが、使用には注意も必要だ。特に、過剰なNBSPの使用は、かえってレイアウトを複雑にしたり、スマートフォンなどの画面幅が狭いデバイスでテキストが画面からはみ出してしまう原因となったりする可能性がある。また、スクリーンリーダーなどの補助技術を利用するユーザーにとっては、NBSPで結合された文字列が不自然に読み上げられる可能性も考慮する必要がある。

システムエンジニアとしてWeb開発に携わる際には、このようなNBSPの基本的な特性と、HTMLにおける という記述方法を理解し、適切な場面で活用できるようになることが重要だ。同時に、CSSなどの他の技術を用いたより洗練されたレイアウト制御方法も学び、NBSPが本当に必要な場面を見極める能力を養うことが求められる。NBSPは、目立たないながらもWebページや文書の表示品質を保つ上で不可欠な要素の一つである。

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