サブルーチン (サブルーチン) とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説
サブルーチン (サブルーチン) の読み方
日本語表記
サブルーチン (サブルーチン)
英語表記
subroutine (サブルーチン)
サブルーチン (サブルーチン) の意味や用語解説
サブルーチンとは、プログラムの中で特定の処理をまとめた、独立した機能単位のことである。プログラムを構成する要素の一つであり、大規模なプログラムを効率的に開発・保守するために重要な役割を果たす。 サブルーチンは、メインルーチン(主となる処理の流れ)から呼び出されて実行される。サブルーチンが実行されると、定義された処理が行われ、処理が完了するとメインルーチンに制御が戻る。この一連の流れによって、プログラム全体が構造化され、見通しが良くなる。 サブルーチンは、様々なプログラミング言語で使用されており、関数、メソッド、プロシージャなど、言語によって異なる名称で呼ばれることもあるが、基本的な概念は共通している。 サブルーチンの主な目的は、コードの再利用性と可読性の向上である。同じ処理を何度も記述する代わりに、サブルーチンとして定義することで、コードの重複を避け、プログラム全体のサイズを小さくすることができる。また、処理の内容が明確に分離されるため、プログラムの構造が理解しやすくなり、修正やデバッグが容易になる。 サブルーチンは、引数(ひきすう)と呼ばれる値を外部から受け取ることができる。引数は、サブルーチンに処理に必要な情報を提供する役割を果たす。例えば、数値を計算するサブルーチンであれば、計算対象となる数値が引数として渡される。 また、サブルーチンは、処理の結果を戻り値(もどりち)としてメインルーチンに返すことができる。戻り値は、サブルーチンの処理結果を外部に伝える役割を果たす。例えば、数値を計算するサブルーチンであれば、計算結果が戻り値として返される。 サブルーチンは、ローカル変数(ローカルへんすう)と呼ばれる、サブルーチン内部でのみ有効な変数を定義することができる。ローカル変数は、サブルーチンの処理に必要な一時的な情報を保持するために使用される。ローカル変数は、サブルーチンの外部からはアクセスできないため、異なるサブルーチン間で変数名が衝突する心配がない。 サブルーチンの利用には、いくつかのメリットがある。まず、コードの再利用性が向上する。同じ処理を複数の場所で使用する場合、サブルーチンとして定義することで、コードの重複を避けることができる。これにより、プログラムのサイズが小さくなり、保守性が向上する。 次に、プログラムの可読性が向上する。サブルーチンによって処理が分割されるため、プログラム全体の構造が理解しやすくなる。これにより、他のプログラマがコードを読んだり、修正したりする際に、より容易に理解することができる。 さらに、プログラムのテストが容易になる。サブルーチンは独立した機能単位であるため、個別にテストすることができる。これにより、プログラム全体のテストが効率的に行える。 サブルーチンを効果的に利用するためには、いくつかの注意点がある。まず、サブルーチンの処理内容は、明確に定義する必要がある。どのような引数を受け取り、どのような処理を行い、どのような戻り値を返すかを明確にすることで、サブルーチンの利用が容易になる。 次に、サブルーチンの名前は、処理内容を適切に表すものにする必要がある。適切な名前を付けることで、プログラムの可読性が向上する。 さらに、サブルーチンは、できるだけ小さく、単一の機能に特化するように設計する必要がある。これにより、サブルーチンの再利用性が向上し、プログラムの構造がより明確になる。 サブルーチンは、プログラミングにおいて不可欠な要素であり、効率的なプログラム開発に貢献する。初心者プログラマは、サブルーチンの概念を理解し、積極的に利用することで、より質の高いプログラムを作成できるようになる。