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【ITニュース解説】CallBack,CallBack Hell

2025年09月11日に「Dev.to」が公開したITニュース「CallBack,CallBack Hell」について初心者にもわかりやすく解説しています。

作成日: 更新日:

ITニュース概要

コールバック関数は、他の関数に渡され、その中で実行される関数だ。非同期処理やイベント処理で利用する。しかし、コールバックが深く入れ子になると、コードが読みにくく管理しにくい「コールバック地獄」に陥る。これを防ぐには、PromisesやAsync/Awaitといった解決策がある。

出典: CallBack,CallBack Hell | Dev.to公開日:

ITニュース解説

Callbackは、プログラムの世界で非常に重要な概念の一つで、簡単に言えば「ある関数に引数として渡され、後でその関数によって呼び出される関数」のことだ。関数とは、特定の処理をひとまとまりにしたプログラムの部品のようなもので、これに情報を渡すのが引数である。つまりCallbackは、まるで「この処理が終わったら、次にこの処理を実行してほしい」と事前に約束しておくような役割を果たす。

具体的な例で考えてみよう。例えば、「greet」という関数が名前を表示する役割を担い、「sayBye」という関数が別れのメッセージを表示する役割を担っているとする。

function greet(name, callback) {
    console.log("Hello, " + name); // 名前を表示する
    callback(); // 引数として渡されたcallback関数を呼び出す
}

function sayBye() {
    console.log("Goodbye!"); // 別れのメッセージを表示する
}

greet("Ajay", sayBye); // greet関数に"Ajay"という名前とsayBye関数を渡す

このコードでは、greet関数が最初に「Hello, Ajay」と表示する。その後、greet関数に引数として渡されたsayBye関数が呼び出され、「Goodbye!」と表示される。このようにCallbackを使うことで、メインの処理の後に、特定の追加処理を柔軟に実行させることが可能になる。

Callbackが特に役立つのは、時間がかかる処理や、いつ発生するか分からない処理を扱うときだ。主な使用例としては、「非同期処理」と「イベント処理」がある。

非同期処理とは、例えばインターネットを通じてサーバーからデータを取得する際のように、すぐに結果が返ってこない処理のことだ。もしプログラムがこの処理が終わるまで何もせず待ってしまうと、ユーザーは何も操作できなくなり、フリーズしたように感じてしまう。そこでCallbackが使われる。プログラムはデータ取得をバックグラウンドに任せ、すぐに次の処理に進むことができる。「データが手に入ったら、そのCallback関数を実行して、データを画面に表示してね」と指示しておくことで、待機時間を無駄にせず、スムーズな動作を実現できるのだ。

もう一つのイベント処理とは、ユーザーがウェブサイトのボタンをクリックしたり、マウスを動かしたりといった、特定の出来事(イベント)が発生した際に実行される処理のことだ。「このボタンがクリックされたら、このCallback関数を実行して何かを表示してね」というように、イベントとそれに応じた処理をCallbackで紐付けておくことで、ユーザーの操作に動的に反応するウェブページを作成できる。

しかし、Callbackには便利な反面、一つ大きな問題がある。それが「Callback Hell(コールバック地獄)」と呼ばれる現象だ。これは、複数のCallback関数が深くネスト(入れ子)になり、コードが非常に読みにくく、保守しにくい状態を指す。

例えば、「ステップ1の処理が終わったらステップ2、それが終わったらステップ3、最後にステップ4」というように、順番に実行したい一連の非同期処理があるとする。これをCallbackで実装すると、最初のCallbackの中に次のCallbackが書かれ、その中にさらに次のCallbackが書かれる、という形で、コードが右方向に深くインデントされていく。記事にあったsetTimeoutの例がまさにこれだ。

setTimeout(() => { // 最初のCallback
    console.log("step1");
    setTimeout(() => { // 2番目のCallback
        console.log("step2");
        setTimeout(() => { // 3番目のCallback
            console.log("step3");
            setTimeout(() => { // 4番目のCallback
                console.log("step4");
            }, 1000);
        }, 1000);
    }, 1000);
}, 1000);

このコードは、1秒ごとに「step1」から「step4」まで順に表示する処理だが、Callbackが深くネストしているため、まるで階段のように右に深く潜り込んでいるのがわかる。これがCallback Hellの典型的な形だ。

Callback Hellにはいくつかの深刻な問題点がある。 まず「可読性」の低下だ。深くネストされたコードは、どこからどこまでが一つの処理のまとまりなのかが分かりにくく、全体的な処理の流れを把握するのが非常に困難になる。まるで迷路をさまようように、コードを読んで理解するのにかなりの労力が必要となる。

次に「エラーハンドリング」の難しさだ。Callbackが深くネストしていると、途中のCallbackでエラーが発生した場合に、そのエラーを適切にキャッチして処理したり、全体の処理を中断したりする仕組みを導入するのが複雑になる。エラーがどこで発生したのかを特定するのも難しくなりがちだ。

そして「保守性」の低下も大きな問題だ。コードの可読性が低く、エラーハンドリングも難しいとなると、後から機能を追加したり、バグを修正したりする作業が非常に困難になる。まるで複雑に絡み合った糸を解きほぐすような作業となり、開発効率が大きく低下してしまう。

このようなCallback Hellの問題を解決するために、現代のJavaScript開発では「Promises(プロミス)」や「Async/Await(非同期/待機)」といった新しい仕組みが導入されている。

Promisesは、非同期処理の最終的な完了(成功)または失敗を表すオブジェクトだ。これにより、Callbackのような深いネストを避け、より線形的にコードを記述できるようになる。非同期処理が成功した場合はthenメソッドを使って次の処理を順に繋げることができ、失敗した場合はcatchメソッドでエラーをまとめて処理できる。これにより、Callback Hellで問題となった可読性とエラーハンドリングが大幅に改善されるのだ。

さらに、Async/Awaitは、このPromisesを基盤として、非同期処理をまるで同期処理のように記述できる特別な構文を提供する。asyncキーワードを関数に付け、その中でawaitキーワードを使うと、非同期処理の完了を待ってから次の行のコードを実行できる。これにより、Callbackのネストが完全に解消され、非同期処理を含む複雑なロジックも、あたかも上から下へ順番に実行されるかのような、非常に分かりやすく直感的なコードで記述できる。結果として、可読性、エラーハンドリング、保守性といったCallback Hellの問題が根本的に解決される。

現代のシステム開発においては、Callback Hellを避けるためにPromisesやAsync/Awaitを積極的に活用し、よりクリーンで管理しやすいコードを書くことが一般的となっている。これらの技術を理解し使いこなすことは、システムエンジニアとして非常に重要なスキルとなるだろう。

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