【ITニュース解説】Complete JavaScript in 17 days!
2025年09月17日に「Dev.to」が公開したITニュース「Complete JavaScript in 17 days!」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
JavaScriptの変数宣言`var`、`let`、`const`の違いを解説。古い`var`は関数全体で使えるが、現代的な`let`と`const`は`{}`内のみ有効。特に`const`は一度値を設定すると変更できない。これらを理解すると混乱が解消される。
ITニュース解説
JavaScriptを学習する上で、多くの初心者が最初に直面する疑問の一つに、変数を宣言するためのキーワードである var、let、const の違いが挙げられる。これらは一見するとどれも同じように変数を定義する役割を果たすように見えるため、その使い分けが混乱の原因となることは珍しくない。しかし、それぞれの特性を一度理解してしまえば、JavaScriptのコードをより安全に、そして効率的に記述するために不可欠な知識であることがわかる。
まず、var について解説する。var はJavaScriptが初期に提供していた変数宣言のキーワードであり、現在でも古いコードでは頻繁に見かけることができる。var で宣言された変数の最大の特徴は、その「スコープ」にある。スコープとは、変数が有効な範囲を指す概念である。var は「関数スコープ」を持つ。これは、var で宣言された変数が、それが宣言された関数全体で有効であることを意味する。例えば、ある関数内でvarを使って変数を宣言した場合、その関数内のどこからでもその変数にアクセスできる。この特性は、関数内のどこかで意図せず同じ名前の変数を再宣言してしまってもエラーにならず、元の変数の値が上書きされてしまう可能性があるという問題を引き起こすことがあった。また、if文やfor文のような波括弧 {} で囲まれたブロックの内部でvar変数を宣言した場合でも、そのブロックを越えて関数全体で有効となってしまうため、変数の有効範囲が想定よりも広くなり、バグの原因となるケースがあった。さらに、varは同じ名前の変数を複数回宣言してもエラーにならず、単に値が上書きされるだけであった。このような挙動は、大規模なアプリケーション開発において予期せぬ動作を引き起こしやすく、コードの保守性を低下させる原因となっていた。
これらのvarの問題点を解決するために、ECMAScript 2015(ES6)で導入されたのがletとconstである。これらは現代のJavaScript開発において推奨される変数宣言のキーワードである。
let は、再代入可能な変数を宣言するために使用される。let で宣言された変数のスコープは「ブロックスコープ」と呼ばれる。ブロックスコープとは、変数が宣言された波括弧 {} の内部でのみ有効であることを意味する。例えば、if文やfor文のブロック内でlet変数を宣言した場合、その変数はそのブロックの内部でのみアクセス可能であり、ブロックの外からはアクセスできない。これは、varが持っていた、変数の有効範囲が広すぎるという問題を解決する。ブロック内で宣言された変数がブロックの外に影響を与えないため、名前の衝突や意図しない値の上書きを防ぎやすくなる。また、letは同じスコープ内で同じ名前の変数を再宣言することを許可しない。もし再宣言を試みた場合、JavaScriptはエラーを発生させるため、開発者は早期に問題を発見できる。ただし、letで宣言された変数は後から値を再代入することは可能である。これにより、状況に応じて値が変化するようなデータを取り扱う場合に便利である。
次に、const について解説する。constもletと同様にECMAScript 2015で導入されたキーワードであり、ブロックスコープを持つ。const の最大の特徴は、それが宣言された後に値を変更することができないという点にある。つまり、「定数」を宣言するために使用される。constで変数を宣言する場合、宣言と同時に必ず初期値を割り当てる必要がある。そして、一度値が割り当てられた後は、その値を変えたり、別の値を再代入したりすることはできない。もし再代入を試みた場合、JavaScriptはエラーを発生させる。これは、constが一度設定した値が不変であることを保証する役割を果たすため、コードの堅牢性を高める。プログラムの中で、特定の値を絶対に変わってほしくない場合や、参照するオブジェクトが途中で変更されることを防ぎたい場合にconstを使用することは非常に有効である。値が途中で変更される可能性がないことを明示することで、コードを読む人にとっても理解しやすくなり、意図しないバグの発生リスクを大幅に低減できる。現代のJavaScript開発では、値が変更される必要がない場合はconstを、値が変更される可能性がある場合はletを、というように使い分けることがベストプラクティスとされている。varは、特別な理由がない限り、新規のコードでは使用を避けるのが一般的である。
このように、var、let、constのそれぞれの特性を理解し、適切に使い分けることは、JavaScriptプログラミングにおいて非常に重要である。特にvarが抱えていたスコープの問題や再宣言の問題は、大規模なプロジェクトにおいて致命的なバグにつながる可能性があった。letとconstの導入により、より予測可能で保守しやすいコードを書くことが可能になった。システムエンジニアを目指す初心者にとっては、これら三つのキーワードの違いと使いどころを正確に把握することが、今後の学習と開発において大きな助けとなるだろう。最初は混乱するかもしれないが、それぞれのキーワードが持つ意図と、それが解決する問題を理解することで、JavaScriptの変数の扱いに関する知識がより確かなものとなる。現代のWeb開発の現場では、letとconstを適切に使いこなすことが標準的なスキルとして求められている。