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【ITニュース解説】Why Are Users Seeing Two Different “Edit Columns” and “Edit Filters” Buttons in Dynamics CE Views?

2025年09月12日に「Dev.to」が公開したITニュース「Why Are Users Seeing Two Different “Edit Columns” and “Edit Filters” Buttons in Dynamics CE Views?」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

Dynamics CEで「Edit Columns」ボタンなどが新旧混在する問題は、Power Platform管理センターの「Natural language grid and view search」設定が原因だ。新機能の展開状況で表示が変わるため、「全員新UI」か「全員旧UI」に設定を統一し、UIの一貫性を保つ。

ITニュース解説

この記事は、ビジネスアプリケーションの一つであるDynamics 365 Customer Engagement(Dynamics CE)を利用する際に、一部のユーザーが画面上で不整合な表示を経験する問題と、その根本原因、そして解決策について解説する。Dynamics CEは、顧客情報管理や営業活動支援など、企業のビジネスプロセスを効率化するためのシステムであり、その画面の多くは「ビュー」と呼ばれる一覧表示で構成されている。このビュー上でデータを確認・操作する際、「列の編集」や「フィルターの編集」といった機能が頻繁に利用されるが、特定の状況下でこれらのボタンの見た目がユーザーによって異なるという現象が報告されている。

具体的には、あるユーザーには従来のクラシックなデザインのボタンが表示される一方で、別のユーザーにはより新しい、モダンなデザインのボタンが表示されるという状況が発生している。このUI(ユーザーインターフェース)の不統一は、操作方法の混乱を招き、システムの利用効率を下げる原因となる。システムエンジニアにとって、ユーザーが快適にシステムを利用できるよう、UIの一貫性を保つことは非常に重要である。

この問題の根本原因は、Microsoftが提供するクラウドプラットフォームであるPower Platformの管理センターにある特定の機能設定にある。Power Platformは、Dynamics CEを含む様々なビジネスアプリケーションを動かす基盤となるもので、システム管理者やエンジニアが全体の設定を管理する場所をPower Platform管理センターと呼ぶ。この管理センターの「機能」セクションの中に、「Natural language grid and view search」という設定項目が存在する。

「Natural language grid and view search」とは、簡単に言えば、Dynamics CEのビューにおけるデータ表示形式、つまり「グリッド体験」と、それに付随する検索機能の振る舞いを制御する設定である。この設定が、ユーザーインターフェースの見た目に大きな影響を与えている。この設定には、三つの異なるオプションが存在する。

一つ目のオプションは「All users immediately」である。この設定を選択すると、組織内の全てのユーザーが即座にモダンなデザインのグリッド体験を利用するようになる。モダンなグリッドとは、より洗練された見た目と、改善された操作性を提供する新しいインターフェースのことである。

二つ目のオプションは「No one」である。この設定を選択すると、組織内の全てのユーザーが従来のクラシックなデザインのグリッド体験を継続して利用する。これは、新しいインターフェースへの移行を保留したい場合や、特定の理由でクラシックなデザインを維持したい場合に選択されるオプションである。

そして三つ目のオプションが「Users as the feature becomes available」である。このオプションこそが、UIの不整合問題を引き起こす張本人である。この設定を選択した場合、機能がMicrosoftによって段階的にロールアウト(展開)されるのに応じて、一部のユーザーにはモダンなグリッド体験が提供され、他のユーザーには引き続きクラシックなグリッド体験が表示されるという状態になる。これは、新しい機能を一度に全てのユーザーに提供するのではなく、徐々に利用者を増やしていくことで、システムへの影響を最小限に抑えたり、フィードバックを収集したりするための一般的な手法である。しかし、この段階的なロールアウトが進行中の期間、組織内では異なるインターフェースを持つユーザーが混在することになり、結果として「列の編集」や「フィルターの編集」ボタンの見た目もユーザーごとに異なってしまうのである。

この問題を解決し、組織内の全てのユーザーに一貫したユーザー体験を提供するためには、Power Platform管理センターの「Natural language grid and view search」設定を「Users as the feature becomes available」以外のいずれかのオプションに統一する必要がある。

もし組織として、最新のモダンなインターフェースへの全面的な移行を決定しているのであれば、「All users immediately」を選択するべきである。これにより、全てのユーザーが即座に最新のデザインと機能を利用できるようになり、将来的にも一貫した体験が保証される。

逆に、現時点ではクラシックなインターフェースを維持したい、あるいはモダンなインターフェースへの移行準備がまだ整っていないという場合は、「No one」を選択するべきである。この設定により、全てのユーザーが引き続きクラシックなデザインを利用することになり、UIの不整合は解消される。

どちらのオプションを選択するにしても、重要なのは、組織内の全てのユーザーが同じグリッド体験とインターフェースを利用できるように設定を統一することである。これにより、ユーザー間の混乱を防ぎ、ヘルプデスクへの問い合わせを減らし、全体の生産性を向上させることが期待できる。

システムエンジニアとして、このような管理設定は一見すると小さなものに見えるかもしれないが、ユーザー体験に与える影響は非常に大きいということを理解しておく必要がある。ユーザーから画面表示の一貫性に関する報告があった場合、直接的なアプリケーションのバグやネットワークの問題を疑う前に、まずPower Platform管理センターのような管理画面で、今回のような機能設定を確認することが、問題解決への近道となる場合が少なくない。このような事前の確認は、トラブルシューティングにかかる時間と労力を大幅に節約することにつながるため、日々の業務において非常に有効なアプローチである。

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