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【ITニュース解説】It's a Bird... It's a Plane... It's David J. Malan

2025年09月15日に「Dev.to」が公開したITニュース「It's a Bird... It's a Plane... It's David J. Malan」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

プログラミング学習の重要なリソースとして、筆者はハーバード大学のCS50を紹介する。CS50はScratchからC言語、アルゴリズム、データ構造までを11週間で学べるコースで、筆者のプログラミングへの情熱を決定づけた。現在もペンテスターとして倫理的ハッキングやコーディング学習を継続中だ。

ITニュース解説

プログラミング学習の旅を始める多くの人にとって、数ある情報源の中から「これだ!」と思えるものを見つけるのは簡単なことではない。しかし、今回紹介する記事の筆者は、その答えの一つとして「CS50」というコースを強く推している。筆者自身、CS50を通じてプログラミングの仕組みを深く理解し、「これが自分のやりたいことだ」と確信を得たと語っている。

CS50とは、ハーバード大学が提供する「Introduction to Computer Science」、つまりコンピュータサイエンス入門のコースのことである。これは単なるプログラミング言語の学習にとどまらず、コンピュータサイエンスの幅広い分野を網羅する、およそ11週間にわたる本格的なプログラムである。このコースの特徴は、プログラミング未経験者でも安心して取り組めるように設計されており、最初は「Scratch(スクラッチ)」という、視覚的にブロックを組み合わせてプログラミングの基本概念を学ぶことからスタートする。まるでパズルを解くように、論理的な思考力や問題解決能力を養うことができるのがScratchのメリットだ。

Scratchでプログラミングの基礎を固めた後、コースはより実践的なプログラミング言語へと進む。特に注目すべきは、C言語に5週間もの時間を割いている点である。C言語は、多くのプログラミング言語のルーツとなる非常に重要な言語であり、コンピュータがどのように動作するかを深く理解するために不可欠な存在だ。メモリの管理や処理の効率性など、コンピュータの内部動作に近い部分を学ぶことができるため、プログラミングの土台を強固にするのに役立つ。C言語の学習では、「アルゴリズム」と「データ構造」という、プログラミングの根幹をなす二つの概念が徹底的に解説される。アルゴリズムとは、特定の問題を解決するための手順や計算方法のことで、効率的で無駄のないプログラムを作成するためには、適切なアルゴリズムを選ぶ知識が求められる。データ構造とは、データをコンピュータ上で効率よく保存・管理するための形式のことで、例えばリストや配列、ツリーといった様々な構造があり、それぞれの状況に応じて最適なデータ構造を選択することで、プログラムの性能が大きく向上する。

CS50のカリキュラムは、C言語での深い学びの後は、PythonやSQL(データベースを操作する言語)、さらにはWebアプリケーションフレームワークの「Flask(フラスク)」へと進んでいく。FlaskはPythonを使ってWebサイトやWebサービスを開発するためのツールであり、現代のIT開発において非常に需要の高いスキルである。このように、CS50は初心者でも安心して学べる導入部分から始まり、最終的には高度なWeb開発の基礎までをカバーすることで、コンピュータサイエンスとプログラミングの全体像を掴むことができるようになっている。筆者が「人生でやりたいことだ」と確信したのも、この網羅的かつ実践的な学習体験が大きく影響していることがうかがえる。David Malan氏をはじめとするCS50の講師陣への感謝の言葉からも、彼らの教育がどれほど筆者の人生に影響を与えたかが伝わってくる。

CS50で得た知識と情熱を胸に、筆者はその後も学習を続けている。記事では「42 Network(フォーティー・ツー・ネットワーク)」という国際的なコーディング学校に選抜されたことに触れている。42 Networkは、無料でプログラミングを学べるユニークな教育機関で、厳しい選考プロセスを通過する必要がある。ここでは、先生からの直接的な講義ではなく、プロジェクトベースの学習を通じて、学生同士が協力し合いながら自力で問題を解決する能力を養う点が特徴的だ。筆者はこの学校での学びと並行して、「ペンテスター」、つまり「ペネトレーションテスター」としての道を歩み始めていると述べている。ペンテスターとは、企業や組織のコンピュータシステムに脆弱性がないか、悪意のあるハッカーの視点から実際に攻撃を試みることで確認し、その弱点を報告・改善策を提案する専門家のことである。いわば「倫理的ハッカー」と呼ばれ、情報セキュリティの最前線で活躍する重要な役割を担う。

ペンテスターとしてのスキルを磨くために、筆者は「nmap(エヌマップ)」というツールを使いこなす練習をしている。nmapはネットワーク上のデバイスやサービス、開いているポート(通信の出入り口)などを探索するための強力なツールであり、セキュリティ診断や脆弱性スキャンにおいて不可欠な存在である。様々なコマンド(「フラグ」と呼ばれる)の組み合わせを試すことで、より詳細な情報を効率的に収集する方法を学んでいるのだ。また、日々の学習習慣として「freeCodeCamp(フリーコードキャンプ)」のコーディングチャレンジを取り入れている。freeCodeCampは、ウェブ開発を中心に無料でプログラミングを学べるオンラインプラットフォームで、実践的な課題を解きながらスキルを向上させることができる。このような地道な努力が、倫理的ハッカーとして成長するための基盤となっている。

筆者の体験は、システムエンジニアを目指す初心者にとって、非常に示唆に富むものである。基礎を徹底的に学ぶことの重要性、そして実践的なスキルを磨き続けることの大切さが、この記事から伝わってくる。CS50のような質の高い教育リソースを活用し、42 NetworkやfreeCodeCampのような多様な学習機会を積極的に取り入れ、目標に向かって着実にステップを踏んでいく筆者の姿は、まさにプログラミング学習の理想的な道のりと言えるだろう。

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