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【ITニュース解説】How to Call Multiple API in Laravel Using Http::pool

2025年09月16日に「Dev.to」が公開したITニュース「How to Call Multiple API in Laravel Using Http::pool」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

Laravelフレームワークで複数のAPIを効率的に呼び出す方法を紹介する。Http::pool機能を利用することで、複数のAPIリクエストを並行して処理し、ウェブアプリケーションの応答速度を向上させることが可能だ。API連携を学ぶ上で役立つ実践的なテクニックを解説する。

ITニュース解説

システム開発では、外部のサービスから情報を取得したり、データを提供したりする場面が頻繁に存在する。例えば、天気予報を表示するために外部の気象情報サービスから最新の天気データを取得したり、オンラインショップで商品の在庫状況を確認するために外部のサプライヤーAPIを利用したりするといったケースがそれに当たる。このような異なるソフトウェアやサービス間で情報をやり取りするための取り決めがAPI(Application Programming Interface)である。

WebアプリケーションフレームワークであるLaravelは、このような外部APIとの連携を簡単に行うための強力なツール、HTTPクライアントを提供している。このHTTPクライアントを使うことで、開発者はシンプルなコードで外部のAPIに対してリクエストを送信し、そのレスポンスを受け取ることが可能になる。

しかし、一つのWebページやアプリケーション機能の中で、複数の外部APIから同時に情報を取得したい場合、通常の方法で一つずつAPIを呼び出す(逐次処理)と、パフォーマンス上の問題が発生することがある。例えば、天気、ニュース、為替レートの三つの情報を異なるAPIから取得する必要があると仮定する。この三つのAPIを順番に呼び出した場合、最初のAPIの応答を待ってから二つ目のAPIを呼び出し、その応答を待ってから三つ目のAPIを呼び出す、という処理順になる。それぞれのAPI呼び出しにはネットワーク通信にかかる時間や、API側の処理にかかる時間が含まれるため、これらの「待ち時間」が積み重なり、アプリケーション全体の応答速度が著しく遅くなる原因となる。ユーザーはページの読み込みが遅いと感じ、快適な利用体験を損ねてしまう可能性がある。

このパフォーマンスの問題を解決するために、複数のAPI呼び出しを「並行して」実行する手法が重要になる。並行処理とは、複数のタスクを同時に進行しているかのように見せかけて実行することで、特にネットワークの待ち時間のように、処理そのものにはCPUをあまり使わないタスクにおいて、全体の処理時間を大幅に短縮できる有効な手段である。複数のAPIリクエストをほぼ同時に送信し、それぞれのレスポンスを待ち受けることで、一つ一つのリクエストの待ち時間を有効活用し、全体の完了を早めることができるのだ。

Laravelは、この複数のAPIリクエストの並行処理を非常に効率的かつ簡単に実現するための機能として「Http::pool」を提供している。Http::poolは、複数のHTTPリクエストを一つにまとめて管理し、それらを並行して送信するための仕組みだ。これにより、開発者は複雑な非同期処理のロジックを自力で記述することなく、簡潔なコードで複数のAPIリクエストを同時に処理できるようになる。

Http::poolを使用する際は、まずHttp::pool()メソッドのクロージャ(無名関数)の中に、並行して実行したい複数のAPIリクエストを記述していく。例えば、$pool->get('https://api.example.com/weather')のようにして、天気予報APIへのGETリクエストをプールに追加する。同様に、ニュースAPIや為替レートAPIへのリクエストも同じプールに追加していくことができる。

それぞれのAPIリクエストには、そのリクエストが成功した場合に実行される処理を定義するための->then()メソッドをチェーンして記述する。例えば、天気予報APIのレスポンスが返ってきたら、そのデータを解析して画面に表示する準備をしたり、データベースに保存したりするといった処理をthenメソッドのコールバック関数内に記述する。これにより、複数のAPIリクエストが並行して実行され、それぞれのレスポンスが返ってくるたびに、対応するthenメソッド内の処理が実行される。どのリクエストが先に完了するかはネットワーク状況やAPIの応答速度によって異なるが、Http::poolは完了したリクエストから順次、定義された処理を実行していくため、全体の処理を無駄なく進めることができる。

また、外部APIとの連携においては、エラーハンドリングも非常に重要である。APIが一時的に利用できない、リクエストの内容に誤りがあるなど、何らかの問題でリクエストが失敗する可能性は常に存在する。Http::poolは、このようなエラーが発生した場合に実行される処理を定義するための->catch()メソッドも提供している。これにより、特定のAPIリクエストが失敗してもアプリケーション全体が停止することなく、適切なエラーメッセージを表示したり、代替データを表示したりするなど、堅牢なアプリケーションを構築することが可能になる。

Http::poolは、複数のAPIリクエストをグループ化し、それらを効率的に並行処理することで、アプリケーションのパフォーマンスを大幅に向上させる。特にWebアプリケーションにおいて、外部APIからの情報取得はユーザー体験に直結するため、ページの読み込み速度の改善は非常に大きなメリットとなる。さらに、LaravelのHTTPクライアントが提供する統一されたインターフェースを通じて、簡潔で読みやすいコードで並行処理を実装できるため、開発効率も向上する。

このように、Http::poolは、現代のWebアプリケーション開発において不可欠な外部API連携を、より高速に、より効率的に、そしてより安定して行うための強力な機能である。システムエンジニアを目指す初心者にとって、このHttp::poolの概念と使い方を理解することは、高性能で応答性の高いWebアプリケーションを開発するための重要なスキルの一つと言える。API連携におけるパフォーマンス最適化の考え方を学ぶ上で、Http::poolは非常に良い学習材料となるだろう。

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