アプリケーションプログラミングインターフェース(アプリケーションプログラミングインターフェース)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

アプリケーションプログラミングインターフェース(アプリケーションプログラミングインターフェース)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

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読み方

日本語表記

アプリケーションプログラミングインターフェース (アプリケーションプログラミングインターフェース)

英語表記

Application Programming Interface (アプリケーション プログラミング インターフェイス)

用語解説

アプリケーションプログラミングインターフェース(API)とは、ソフトウェア同士が互いに連携するための仕組みのことだ。異なるソフトウェアやシステムが、お互いの機能を利用したり、データを交換したりするために、共通のインターフェースを定める。

APIの概要を理解するには、レストランに例えるのがわかりやすいかもしれない。レストランで料理を注文する客が、APIでいうところの「アプリケーション」だ。客は、料理を作る厨房(別のアプリケーション)の内部構造を知らなくても、メニュー(API)を通して料理を注文できる。ウェイター(APIの仲介役)が注文を厨房に伝え、料理が完成したら客に運ぶ。このように、APIは、アプリケーションが他のアプリケーションの機能を利用するための窓口のような役割を果たす。

APIは、ウェブサービス、オペレーティングシステム、データベースなど、様々な場所で利用されている。例えば、ウェブサイトでGoogleマップを表示する際に、Google Maps APIが利用されている。ウェブサイトは、Google Maps APIを通して、Googleの地図データを取得し、ウェブサイト上に表示することができる。また、スマートフォンアプリが、サーバー上のデータを取得したり、更新したりする際にも、APIが利用される。

APIの具体的な種類としては、REST API、GraphQL API、SOAP APIなどが挙げられる。REST APIは、ウェブサービスでよく利用されるシンプルなAPIだ。HTTPプロトコル(ウェブサイトの閲覧に使われるプロトコル)を利用して、データの取得、作成、更新、削除を行う。GraphQL APIは、REST APIよりも柔軟なデータ取得を可能にするAPIだ。クライアントが必要なデータだけを指定して取得できるため、ネットワークの効率が向上する。SOAP APIは、XML形式でデータをやり取りするAPIだ。セキュリティ機能が充実しているため、金融機関などで利用されることが多い。

APIを利用するメリットはいくつかある。まず、開発効率が向上する。APIを利用することで、既存の機能を再利用できるため、ゼロから開発する必要がなくなる。また、異なるシステム間の連携が容易になる。APIを通して、異なる技術で開発されたシステム同士が連携できるため、システムの柔軟性が向上する。さらに、サービス連携が促進される。APIを公開することで、他の開発者が自社のサービスを利用したアプリケーションを開発できるようになる。これにより、サービスの利用範囲が広がり、新たなビジネスチャンスが生まれる。

APIを開発する際には、いくつかの注意点がある。まず、APIの設計をしっかりと行う必要がある。APIの利用者が使いやすいように、分かりやすいインターフェースを設計することが重要だ。また、セキュリティ対策を徹底する必要がある。APIを通して、悪意のあるアクセスが行われる可能性があるため、認証、認可などのセキュリティ機能を実装する必要がある。さらに、APIのドキュメントを整備する必要がある。APIの利用者がAPIの使い方を理解できるように、分かりやすいドキュメントを作成することが重要だ。

APIは、現代のソフトウェア開発において、不可欠な要素となっている。APIを理解し、効果的に活用することで、より効率的に、より柔軟なシステムを開発することができる。システムエンジニアを目指す上で、APIの知識は必須と言えるだろう。様々なAPIを利用し、API開発の経験を積むことで、より高度なシステム開発に携わることができるようになる。

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