【ITニュース解説】poEditor:- Workflow Automation

2025年09月04日に「Dev.to」が公開したITニュース「poEditor:- Workflow Automation」について初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

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ITニュース概要

PoEditorの翻訳ワークフロー自動化は、開発者の翻訳作業を効率化する。APIを利用し、ローカルのJSONファイル(例:en.json)とPoEditorの翻訳データを自動で同期。新用語の追加や更新された用語のタグ付けも可能にする。手動でのファイル比較やマージ作業を削減し、翻訳更新の遅延を防ぎ、関係者のレビューを促進する。

出典: poEditor:- Workflow Automation | Dev.to公開日:

ITニュース解説

この記事では、PoEditorという翻訳管理ツールにおけるワークフローの自動化について解説する。特に、開発者が翻訳ファイルを直接編集する環境において、PoEditorとローカルファイルの同期を自動化することで、時間と手間を大幅に削減する方法を紹介する。

従来の翻訳ワークフローでは、開発者はPoEditorにアクセスできないため、en.jsonのようなローカルファイルのみを更新していた。その後、翻訳をPoEditorに反映させるためには、手動でファイルを比較し、変更を同期させる必要があった。この作業は時間がかかり、人的ミスも発生しやすかった。記事では、この問題を解決するために、Node.jsスクリプトを使用してPoEditorのAPIを呼び出し、自動的に同期する仕組みを構築している。

自動化の具体的な手順は以下の通りだ。まず、Node.jsのpackage.jsonファイルに、update:translations:poeditorというスクリプトを定義する。このスクリプトは、ローカルのsync_translation.jsを実行する。

次に、sync_translation.jsでは、PoEditorのAPIエンドポイントを定義する。具体的には、LIST_TERMS_API(翻訳用語のリスト取得)、ADD_TERMS_API(新規用語の追加)、UPDATE_TERMS_API(用語の更新)、UPDATE_TRANSLATIONS_API(翻訳の更新)、ADD_TRANSLATIONS_API(新規翻訳の追加)などのAPIを使用する。これらのAPIを使用するには、PoEditorでAPIトークンを生成する必要がある。

自動化スクリプトでは、まず開発者が更新する言語(例えばen.json)を定義する。そして、定義された言語ごとにsyncTranslations関数を呼び出す。syncTranslations関数では、PoEditorから翻訳を取得し、ローカルのen.jsonファイルと比較する。変更があった場合は、ローカルのバックアップファイルに記録する。

新規の用語は、PoEditorのAPIを通じて追加する。この際、Webリファレンス(用語のコンテキスト情報)も同時に追加することで、翻訳者が用語の意味を理解しやすくなる。また、更新された用語にはタグを付与することで、関係者が変更内容を容易に確認できるようにする。

記事では、この自動化によって、翻訳ファイルの管理にかかる時間が大幅に削減されたと述べている。従来の手動作業では、PoEditorからローカルファイルをダウンロードし、ソートし、比較し、マージする必要があり、2〜4日もの時間がかかっていた。しかし、自動化によって、最新の翻訳を数分でPoEditorにアップロードできるようになった。

さらに、タグ付け機能によって、翻訳者は更新が必要な箇所を簡単に特定できるため、翻訳作業の効率も向上した。この結果、翻訳作業の遅延が減少し、関係者からの評価も向上した。

要するに、この記事は、PoEditorのAPIを活用して翻訳ワークフローを自動化し、開発者と翻訳者の間の連携をスムーズにする方法を紹介している。特に、ローカルファイルでの翻訳作業が中心となっている開発チームにとって、PoEditorとの同期を自動化することは、時間と労力の節約につながる有効な手段となる。この自動化により、翻訳プロセス全体の効率化と品質向上が期待できる。初心者システムエンジニアは、API連携による効率化の一例として、この記事の内容を参考にすると良いだろう。

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