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【ITニュース解説】From Prompt to Planet: A Martian RPG Generator

2025年09月10日に「Dev.to」が公開したITニュース「From Prompt to Planet: A Martian RPG Generator」について初心者にもわかりやすく解説しています。

作成日: 更新日:

ITニュース概要

Google AI Studioで火星を舞台にしたRPGキャラクター生成Webアプリを開発した。Imagen APIで画像を、Gemini APIで背景や能力を生成し、ユニークなキャラクターを自動作成する。AI活用でアイデアを素早く形にする開発体験や、プロンプトの重要性を学んだプロジェクトだ。

ITニュース解説

今回の記事では、「火星のRPGキャラクターポートレートジェネレーター」というウェブアプリの開発について解説する。このアプリは、SFの世界観、特に火星植民地を舞台にしたテーブルトークRPG(TRPG)で使うユニークなキャラクターを生成するために作られた。ゲームマスターやプレイヤーが瞬時にインスピレーションを得られるツールとなることを目指している。

このウェブアプリは、Googleの持つ強力なマルチモーダルAIの機能を活用している。具体的には、「Imagen API」と「Gemini API」という二つのAI技術が中心的な役割を果たす。Imagen APIは、キャラクターの見た目を描いた「ポートレート画像」を視覚的に魅力的に生成する役割を担う。一方、Gemini APIは、そのキャラクターの「詳細な背景ストーリー」、ゲームで使う「性格特性」、そして「ゲームのステータス」といったテキスト情報を生成する。このように、画像生成とテキスト生成という異なるタイプのAIを組み合わせることで、より豊かで奥行きのあるキャラクター像を作り出すことが可能になる。

アプリの核となる要件は、Google AI Studioで用いた「プロンプト」として明確に定義されている。プロンプトとは、AIに何をさせたいかを指示する命令文のことである。このアプリの場合、以下の機能が求められた。

まず、アプリ名は「Martian RPG Character Portrait Generator」とする。これは、火星植民地や宇宙探査にインスパイアされたSFの世界観で、ユニークなRPGキャラクターのポートレートを生成できるウェブアプリであるべきだ。

具体的な機能として、Imagen APIを使って、宇宙探検家、科学者、宇宙海賊、エンジニア、異星人、火星入植者といったRPGキャラクターの非常に詳細で視覚的に印象的なポートレート画像を生成する必要がある。ポートレートは、宇宙服、ドーム、異星の風景、赤い塵、サイバネティックインプラントなど、未来的な火星テーマの背景を反映させることが重要である。ユーザーは、「火星の探検家」や「異星の外交官」、「宇宙海賊の船長」といったキャラクターの「アーキタイプ(原型)」を入力できる。さらに、「レトロフューチャリズム」や「サイバーパンク」、「コミックブック風」といった「スタイル修飾子」も任意で追加できる機能も設ける。

次に、Gemini APIを使って、ユーザーが選択したアーキタイプとスタイルに基づいて、短いキャラクターの背景ストーリー、ロールプレイングのステータス、そして性格特性を生成する。生成されたポートレート画像と、それに対応するキャラクターの記述は、分かりやすいカード形式のレイアウトで一緒に表示されるべきだ。

また、ユーザーが新しいキャラクターを生成したい場合に備えて、「Generate Again」ボタンを配置し、画像と記述の両方を再生成できるようにする。画像とテキストの生成中は、ユーザーに処理中であることを知らせるローディングインジケーターを表示する必要がある。もしImagen APIが画像の生成に失敗した場合は、代替のプレースホルダー画像と、分かりやすいエラーメッセージを表示する。

要するに、このアプリは画像生成(Imagen)とテキスト生成(Gemini)を統合し、シンプルで使いやすいインターフェースを持ち、小規模なウェブアプリケーションとしてすぐにデプロイ(公開)できる状態であることが求められた。

この開発を通じて最も驚いたのは、Google AI Studioを使うと、アイデアが驚くほど短期間で動作するウェブアプリに変わることだったという。まるでゼロからワープスピードで開発が進むような感覚である。AIは単なるツールを作るだけでなく、開発者が想像していたSFの火星植民地という雰囲気を、ポートレートの見た目からユーザーインターフェース(UI)に至るまで、的確に捉えて表現した。

この経験は、「プロンプトエンジニアリング」における素晴らしい実践の機会となった。プロンプトエンジニアリングとは、AIから望む結果を引き出すために、いかに効果的な指示(プロンプト)を作成するかという技術である。ImagenとGeminiの間でタスクを明確に分けたり、UIのレイアウトまで提案したりと、指示が明確であればあるほど、より良い結果が得られることが実証された。これは、自分の頭の中にあるビジョンをプロンプトという形でAIに伝えることの強力さを教えてくれた経験である。システムエンジニアを目指す上で、AIを効果的に活用するためには、このようなプロンプトエンジニアリングのスキルが非常に重要となるだろう。