【ITニュース解説】9 Python Automations So Simple, I Felt Stupid for Not Writing Them Sooner

2025年09月04日に「Medium」が公開したITニュース「9 Python Automations So Simple, I Felt Stupid for Not Writing Them Sooner」について初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

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ITニュース概要

Pythonで日々の繰り返し作業を自動化する9つの簡単な方法を紹介。ファイル整理、メール送信、Webサイト監視など、短いコードで実現できる。自動化により時間短縮と効率化が可能。初心者でもすぐに試せる実用的な例が豊富。

ITニュース解説

この記事では、Pythonを使って簡単に自動化できる9つのタスクを紹介している。システムエンジニアを目指す初心者にとって、プログラミングを学ぶ上で重要なのは、実際に役立つ小さなプログラムを書いて、成功体験を積み重ねていくことだ。この記事で紹介されている自動化タスクは、まさにそのための良い題材となる。

  1. ファイル整理: 日々の業務で、特定の拡張子のファイルを特定のフォルダに移動させる作業は頻繁に発生する。例えば、ダウンロードフォルダに散らばった画像を「画像」フォルダに、ドキュメントを「ドキュメント」フォルダに整理するようなケースだ。Pythonのosモジュールやshutilモジュールを使うことで、この作業を自動化できる。os.listdir()でフォルダ内のファイル一覧を取得し、os.path.splitext()で拡張子を判別、shutil.move()でファイルを移動させるという流れになる。手作業で時間をかけていたファイル整理が、わずか数行のコードで完了する。

  2. Webサイトのステータス監視: システムエンジニアは、Webサイトやサーバーの状態を監視する役割を担うこともある。Pythonのrequestsモジュールを使うと、指定したURLにアクセスし、HTTPステータスコードを取得できる。ステータスコードが200(正常)以外の場合に、アラートを出すように設定すれば、Webサイトの異常を早期に発見できる。requests.get(url)でWebサイトにアクセスし、response.status_codeでステータスコードを取得する。例えば、500番台のエラーが出たら、サーバーに問題が発生している可能性があると判断できる。

  3. メール送信: 定型的なメールを送信する作業も自動化できる。Pythonのsmtplibモジュールとemailモジュールを使うことで、プログラムからメールを送信できる。例えば、毎日の業務報告メールや、Webサイトの監視結果を通知するメールなどを自動化できる。smtplib.SMTP()でSMTPサーバーに接続し、email.mime.text.MIMEText()でメールの本文を作成、server.sendmail()でメールを送信する。

  4. CSVファイルの操作: CSVファイルは、データのやり取りによく使われる形式だ。Pythonのcsvモジュールを使うことで、CSVファイルの読み書きを簡単に行える。例えば、複数のCSVファイルを結合したり、特定の列のデータを抽出したり、データを加工して新しいCSVファイルを作成したりする作業を自動化できる。csv.reader()でCSVファイルを読み込み、csv.writer()でCSVファイルを書き出す。

  5. PDFファイルの操作: PDFファイルも、業務でよく扱う形式だ。PythonのPyPDF2ライブラリを使うことで、PDFファイルの結合、分割、テキスト抽出などを行える。例えば、複数のPDFファイルを一つにまとめたり、特定のページだけを抽出したり、PDFファイルからテキストデータを抽出して分析したりする作業を自動化できる。

  6. 画像処理: PythonのPIL (Pillow) ライブラリを使うことで、画像のリサイズ、形式変換、トリミングなどの基本的な画像処理を自動化できる。例えば、大量の画像を一括でリサイズしたり、形式を変換したりする作業を効率化できる。Image.open()で画像ファイルを開き、image.resize()でリサイズ、image.save()で保存する。

  7. クリップボード操作: Pythonのpyperclipモジュールを使うことで、クリップボードの内容を読み書きできる。例えば、Webサイトからコピーした情報を、プログラムで加工して別の場所に貼り付ける、といった作業を自動化できる。

  8. タイピングの自動化: Pythonのpyautoguiモジュールを使うことで、マウス操作やキーボード入力を自動化できる。例えば、特定のアプリケーションを起動して、特定の操作を繰り返す、といった作業を自動化できる。ただし、このモジュールは誤った使い方をすると、意図しない動作を引き起こす可能性があるため、注意が必要だ。

  9. Webスクレイピング: PythonのrequestsモジュールとBeautiful Soupライブラリを使うことで、Webサイトからデータを抽出できる(Webスクレイピング)。例えば、特定のWebサイトの価格情報を定期的に取得して、価格変動を監視する、といった作業を自動化できる。requests.get()でWebサイトのHTMLを取得し、BeautifulSoup()でHTMLを解析、特定の要素を抽出する。ただし、Webサイトによってはスクレイピングが禁止されている場合があるので、利用規約をよく確認する必要がある。

これらの自動化タスクは、システムエンジニアの業務効率を向上させるだけでなく、プログラミングの基礎を学ぶ上でも非常に役立つ。実際にコードを書いて実行することで、Pythonの構文やライブラリの使い方を習得し、問題解決能力を高めることができる。最初は小さなタスクから始め、徐々に複雑なタスクに挑戦していくことで、着実にスキルアップできるだろう。