【ITニュース解説】12 Python Shortcuts You’ll Wish You Knew Sooner
2025年09月05日に「Medium」が公開したITニュース「12 Python Shortcuts You’ll Wish You Knew Sooner」について初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。
ITニュース概要
Pythonの効率的なコーディングに役立つ12個のショートカットを紹介。リスト内包表記、enumerate関数、zip関数、三項演算子など、コードを簡潔に記述できるテクニックを解説。これらのテクニックを使うことで、開発速度が向上し、コードの可読性も高まる。初心者でもすぐに使える便利なショートカット集。
ITニュース解説
この記事では、Pythonのプログラミングを効率化するための12個の便利なショートカットを紹介している。これらのテクニックを習得することで、コードの記述量を減らし、可読性を向上させ、より効率的にプログラミングを進めることができるようになる。システムエンジニアを目指す初心者にとって、これらの知識はPythonスキルを向上させるための強力な武器となるだろう。
まず紹介されているのは、リスト内包表記だ。これは、forループを使ってリストを作成する処理を、より簡潔に一行で記述できる機能だ。例えば、1から10までの数字の二乗をリストに格納する場合、通常のforループでは数行のコードが必要になるが、リスト内包表記を使えばsquares = [x**2 for x in range(1, 11)]のように記述できる。これにより、コードの見通しが良くなり、記述時間も短縮できる。
次に、enumerate関数が紹介されている。これは、リストなどのイテラブルオブジェクトの要素とそのインデックスを同時に取得できる関数だ。通常のforループでインデックスを取得するには、range(len(list))などを使う必要があるが、enumerateを使うことで、for index, value in enumerate(list):のように、より直感的に記述できる。これは、ループ処理で要素のインデックスが必要な場合に非常に便利だ。
三つ目は、zip関数だ。これは、複数のリストを同時にイテレートできる関数だ。例えば、名前のリストと年齢のリストがある場合、zipを使ってfor name, age in zip(names, ages):のように、それぞれのリストの要素を同時に取得できる。これは、複数のリストに関連するデータを処理する際に非常に有効だ。
四つ目は、ラムダ(lambda)関数だ。これは、無名関数とも呼ばれ、短い処理を記述するのに適している。lambda arguments: expressionという形式で定義し、例えば、square = lambda x: x**2のように、引数の二乗を返す関数を簡単に定義できる。主に、高階関数(関数を引数として受け取る関数)で利用されることが多い。
五つ目は、map関数だ。これは、リストなどのイテラブルオブジェクトの各要素に関数を適用し、その結果を新しいイテレータとして返す関数だ。例えば、リストの各要素を二乗する場合、map(lambda x: x**2, numbers)のように記述できる。map関数は、リスト内包表記と似たような処理を行うことができるが、関数を引数として渡せる点が異なる。
六つ目は、filter関数だ。これは、リストなどのイテラブルオブジェクトの各要素に関数を適用し、その結果がTrueとなる要素だけを抽出する関数だ。例えば、リストから偶数だけを抽出する場合、filter(lambda x: x % 2 == 0, numbers)のように記述できる。filter関数は、特定の条件を満たす要素だけを抽出する際に便利だ。
七つ目は、any関数とall関数だ。any関数は、イテラブルオブジェクトの要素の中に一つでもTrueの要素があればTrueを返し、all関数は、全ての要素がTrueであればTrueを返す。これらは、条件を満たす要素が存在するかどうかを簡単に判断する際に役立つ。例えば、if any(x > 10 for x in numbers):のように、リストの中に10より大きい要素が存在するかどうかをチェックできる。
八つ目は、setの活用だ。setは、重複する要素を持たないコレクションであり、高速な要素検索が可能だ。リストから重複要素を削除したり、二つのリストの共通要素を求めたりする際に便利だ。例えば、unique_numbers = set(numbers)のように、リストから重複要素を削除できる。
九つ目は、collectionsモジュールのCounterクラスだ。これは、リストなどのイテラブルオブジェクトの要素の出現回数をカウントするのに役立つ。例えば、Counter(words)のように、リスト内の各単語の出現回数を簡単にカウントできる。
十個目は、f-strings(フォーマット済み文字列リテラル)だ。これは、文字列の中に変数の値を埋め込むためのより簡潔な方法だ。f"The value is {value}"のように、fプレフィックスを付けた文字列の中に、変数を{}で囲んで記述する。これにより、文字列のフォーマット処理が非常に簡単になる。
十一個目は、デコレータだ。これは、関数をラップして、その機能を拡張するための機能だ。例えば、関数の実行時間を計測するデコレータや、関数の引数をチェックするデコレータなどを作成できる。@decorator_functionのように、デコレータを関数に適用する。
最後に、ジェネレータだ。これは、イテレータを生成するための特別な関数であり、yieldキーワードを使って値を返す。ジェネレータは、大量のデータを扱う際にメモリ効率が良い。例えば、フィボナッチ数列を生成するジェネレータをdef fibonacci(n):のように定義し、yieldを使って数列の要素を順に返す。
これらのショートカットを習得することで、Pythonのプログラミングスキルは確実に向上する。特に、リスト内包表記、enumerate、zip、ラムダ関数などは、日常的に使用する機会が多いだろう。システムエンジニアを目指す上で、これらのテクニックを理解し、使いこなせるように練習することが重要だ。