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【ITニュース解説】The Day I Stopped Writing Spaghetti Code, Thanks to These 5 Rules

2025年09月18日に「Medium」が公開したITニュース「The Day I Stopped Writing Spaghetti Code, Thanks to These 5 Rules」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

複雑で読みにくい「スパゲッティコード」を克服し、誰もが理解しやすいコードを書くための5つの原則が紹介されている。コードの可読性を高める具体的な方法を学ぶための記事。

ITニュース解説

システムエンジニアを目指す上で、コードの品質は非常に重要だ。多くの初心者が直面する問題の一つに「スパゲッティコード」がある。このニュース記事は、スパゲッティコードを克服し、読みやすいコードを書くための5つのルールを紹介している。

まず、スパゲッティコードとは何かを理解しよう。これは、まるでスパゲッティのように複雑に絡み合い、どこからどこまでが何の処理をしているのか分かりにくいコードのことを指す。一つ一つの処理がごちゃ混ぜになり、依存関係が複雑で、修正しようとすると別の場所に予期せぬ影響が出ることが多い。なぜこのようなコードが生まれるのか。多くの場合、開発者が急いでコードを書いたり、将来の拡張性を考慮せずに場当たり的に機能を追加したりすることが原因となる。また、コードの設計段階で適切な計画がなかったり、チーム内で統一されたコーディング規約がなかったりすることも原因だ。

スパゲッティコードの問題点は多岐にわたる。まず、コードの可読性が極めて低いため、書いた本人でさえ数週間後に見直すと理解に苦しむことがある。他の開発者がそのコードを理解しようとすれば、さらに多くの時間と労力がかかる。これはチーム開発において深刻な問題を引き起こす。また、どこか一箇所を修正すると、意図しない場所でバグが発生するリスクが高まる。修正が難しくなるだけでなく、新しい機能を追加する際も、既存の複雑なコードに手を入れるのが怖くなり、結果として開発のスピードが落ち、プロジェクト全体の品質低下につながる。最悪の場合、修正や機能追加が不可能になり、コード全体を書き直す必要に迫られることもある。このような状況を避けるためにも、最初から読みやすいコード、つまり「クリーンコード」を書くことを目指すのが重要だ。

この記事が提示する5つのルールは、スパゲッティコードを回避し、クリーンコードを書くための具体的な指針となる。

一つ目のルールは、「関数やクラスは一つの責任だけを持つ」というものだ。これは「単一責任の原則」とも呼ばれる。例えば、ユーザー登録の処理を行う関数があったとしよう。その関数が「ユーザー入力の検証」「データベースへの保存」「登録完了メールの送信」「ログの記録」といった複数の処理をすべて担当していたら、それは単一責任の原則に反している。もしメール送信のロジックだけを変更したい場合でも、他の処理に関わる部分をいじるリスクが生じる。この原則では、それぞれの処理を別々の関数やクラスに分割する。例えば、「validateUserInput()」「saveUserToDatabase()」「sendWelcomeEmail()」「logActivity()」といった具合だ。これにより、各関数が何の役割を持つのかが明確になり、特定の機能の変更が他の機能に影響を与える可能性を最小限に抑えることができる。コード全体の見通しが良くなり、理解しやすくなる効果がある。

二つ目のルールは、「コードの重複を避ける」というものだ。これは「Don't Repeat Yourself (DRY)」原則として知られている。もし、複数の場所で同じような処理を行うコードが繰り返し書かれている場合、それはコードの重複だ。例えば、日付のフォーマット処理や、特定のデータの計算ロジックが、アプリケーションの様々な画面でそれぞれ実装されているケースがある。このような場合、その共通の処理を一つの関数やモジュールとしてまとめ、必要な場所から呼び出す形にするべきだ。コードの重複を避けることで、まずコード量が削減され、全体が簡潔になる。さらに重要なのは、もしその共通ロジックに修正が必要になった場合、一箇所だけ変更すればよいという点だ。もし重複したコードがあちこちにあったら、すべての箇所を探して修正する必要があり、修正漏れによるバグが発生するリスクが非常に高まる。DRY原則は、保守性と信頼性を高める上で非常に重要な考え方だ。

三つ目のルールは、「意味のある命名を徹底する」というものだ。変数名、関数名、クラス名など、コード内のあらゆる名前に、その役割や目的が明確に伝わるような名前をつけるべきだ。例えば、int x;tmp = calc(); のような曖昧な名前は避ける。代わりに int userAge;totalPrice = calculateTotalPrice(); のように、何を表しているのか、何をしているのかが一目瞭然になるような名前を選ぶ。良い名前は、コードを読む際にコメントがなくてもその意図を理解する手助けとなる。短い名前や一般的な略語は一見便利に見えるが、特にチーム開発や将来の自分にとって、意味を理解するための余計な思考コストを発生させる。コードを書くときには、後から読む人の立場になって、最も分かりやすい名前を選ぶことを心がけよう。

四つ目のルールは、「関数やメソッドを小さく保つ」というものだ。これは一つ目の単一責任の原則と密接に関連している。一つの関数は、できるだけ少ない行数で、一つの明確なタスクだけを実行するように設計する。具体的に「何行以下」という厳密な決まりがあるわけではないが、一般的には数十行に収まるようにするのが望ましいとされている。あまりにも長い関数は、複数の処理を含んでいる可能性が高く、その中で何が行われているのかを把握するのが困難になる。また、長い関数はテストも難しく、特定の処理だけをテストしようとしても、他の多くの処理に影響を与えてしまうことがある。小さな関数は、それぞれが特定の役割を果たすため、再利用しやすく、単体テストも容易になる。これにより、コードの信頼性が向上し、バグの特定と修正も迅速に行えるようになる。

五つ目のルールは、「定期的なリファクタリングを行う」というものだ。リファクタリングとは、プログラムの外部の振る舞いを変えずに、内部構造を改善する作業のことだ。コードが正しく動作しているからといって、そのまま放置してはいけない。開発の初期段階では時間がなく、とりあえず動くコードを書くこともあるかもしれない。しかし、その後にコードをより読みやすく、より保守しやすく、より効率的にするための改善を行うことが重要だ。例えば、冗長なコードを削除したり、分かりにくい部分をより明確に記述し直したり、関数やクラスの分割を見直したりといった作業がリファクタリングに含まれる。リファクタリングは、バグを修正する作業とは異なり、将来の機能追加や修正を容易にするための「投資」と考えるべきだ。小さな改善を継続的に行うことで、コードベース全体の品質を高いレベルで維持し、将来的に大規模な手直しが必要になる事態を避けることができる。これは、長期的なプロジェクトの成功には不可欠な習慣だ。

これらの5つのルールは、一朝一夕に身につくものではなく、日々の開発の中で意識し、実践を繰り返すことで徐々に定着していくものだ。システムエンジニアとして成長するためには、ただコードを書けるだけでなく、高品質で保守しやすいコードを書く能力が求められる。これらのルールを常に心に留め、実践することで、あなたの書くコードは格段に読みやすくなり、開発効率も向上するだろう。それは、自分自身だけでなく、チームのメンバーや、将来そのコードに触れるであろう多くの人々の助けとなるはずだ。

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