【PHP8.x】sodium_pad関数の使い方

作成日: 更新日:

sodium_pad関数は、セキュリティ関連の処理、特に暗号化の文脈でデータにパディング(詰め物)を行う関数です。この関数は、与えられた文字列データが特定の「ブロックサイズ」に満たない場合や、その倍数になっていない場合に、データをそのブロックサイズに合わせて埋めるために使用されます。ブロックサイズとは、暗号化アルゴリズムが一度に処理するデータの固定長の単位を指します。

多くのブロック暗号アルゴリズムは、この固定長のブロック単位でデータを処理するため、入力データがブロックの長さに正確に合致しない場合、データの整合性を保ち、安全かつ効率的な暗号化を行うために、データの末尾に追加のバイト(パディング)が必要となります。

sodium_pad関数は、元のデータと目的のブロックサイズを引数として受け取ります。そして、データが指定されたブロックサイズの倍数になるように適切なパディングバイトを追加した新しい文字列を返します。この処理によって、暗号化アルゴリズムが正しく動作するためのデータの準備が整います。このパディングは、後続の処理でsodium_unpad関数を使用することで元の状態に戻すことが可能です。本関数は、高度な暗号化機能を提供するsodium拡張の一部として提供されており、安全なデータ処理基盤を構築する上で重要な役割を担っています。

基本的な使い方

構文(syntax)

1<?php
2
3$paddedString = sodium_pad($string, $length);

引数(parameters)

string $string, int $block_size

  • string $string: パディングを適用する対象の文字列
  • int $block_size: パディングのブロックサイズ(バイト単位)

戻り値(return)

string

指定されたデータ長になるように、初期値とパディングバイトを付加した文字列を返します。

【PHP8.x】sodium_pad関数の使い方 | いっしー@Webエンジニア