【PHP8.x】sodium_unpad関数の使い方

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sodium_unpad関数は、データからパディング(詰め物)を安全に除去する関数です。この関数は、PHPのLibsodium拡張機能の一部として提供されており、主に暗号化処理や認証処理において、データブロックの長さを特定のサイズに合わせるために追加された余分なバイトを取り除く目的で使用されます。

具体的には、sodium_pad関数などによってデータに追加されたパディングを元の状態に戻す際に利用されます。パディングは、データのブロック処理を容易にしたり、メッセージの長さを隠蔽したりするために用いられますが、処理の最後には正確なオリジナルデータを取り出す必要があります。

sodium_unpad関数は、与えられたデータとブロックサイズに基づいて、パディングがどこで始まり、どこで終わるのかを正確に判断します。これにより、データが意図せず切り詰められたり、余分なデータが残ったりすることを防ぎます。この安全性は、セキュリティ関連の処理においてデータの完全性を確保し、元のメッセージ部分のみを正しく抽出するために非常に重要です。関数が成功した場合はパディングが除去されたバイナリデータを返し、失敗した場合はfalseを返します。これにより、暗号化されたデータの復号化や認証の検証後の処理において、元の平文データを正確に扱うことが可能になります。

基本的な使い方

構文(syntax)

1<?php
2
3$padded_message = "ExampleData\x05\x05\x05\x05\x05"; // データ "ExampleData" (11バイト) に5バイトのパディングが施された文字列をシミュレート
4$block_size = 16; // パディング時に使用されたブロックサイズ
5
6$unpadded_message = sodium_unpad($padded_message, $block_size);

引数(parameters)

string $string, int $block_size

  • string $string: パディングを除去したい文字列
  • int $block_size: ブロックサイズを指定する整数

戻り値(return)

string

入力されたデータ(パディングされたデータ)からパディング部分を取り除いた、元のデータを文字列として返します。

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