【PHP8.x】sodium_memzero関数の使い方

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sodium_memzero関数は、指定されたメモリ領域の内容をゼロで安全に上書きする関数です。この関数は、特に暗号化キー、パスワード、認証トークンなどの機密情報を格納する変数やメモリ領域を、使用後に確実に消去するために設計されています。

プログラミングにおいて、通常の変数を破棄したり、unsetしたりしても、そのデータがメモリ上からすぐに消去されるとは限りません。オペレーティングシステムやランタイムがそのメモリを再利用するまで、機密情報が残存する可能性があります。これにより、システムのメモリダンプやスワップファイルなどを介して、意図しない情報漏洩のリスクが生じる場合があります。

sodium_memzero関数を使用することで、開発者は機密情報が格納されたメモリ領域を明示的にゼロクリアし、これらの情報がメモリ上に不必要に残ることを防ぐことができます。この関数は、引数としてゼロクリアしたい文字列(バイナリデータを含む)を受け取りますが、戻り値は特にありません。PHPのsodium拡張機能の一部として提供されており、セキュリティを重視するアプリケーション開発において重要な役割を果たします。

基本的な使い方

構文(syntax)

1<?php
2$variable_to_zero = "sensitive data to erase";
3sodium_memzero($variable_to_zero);
4?>

引数(parameters)

string &$string

  • string &$string: メモリからクリアしたい文字列への参照

戻り値(return)

void

この関数は、指定されたメモリ領域をゼロで上書きすることで、機密情報を安全に消去します。戻り値はありません。

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