【PHP8.x】codeプロパティの使い方

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codeプロパティは、ArithmeticErrorクラスが表す算術エラーを識別するための数値コードを保持するプロパティです。ArithmeticErrorは、PHP 7で導入されたThrowableインターフェースを実装するエラークラスの一つで、安全でない算術演算が発生した場合にスローされます。例えば、ゼロ除算や数値が表現可能な範囲を超えるオーバーフローなど、算術的な問題が発生した際にこのクラスのインスタンスが生成され、そのエラーに関する具体的な情報がこのcodeプロパティに格納されます。

このプロパティに格納されるコードは、エラーの種類を特定するために利用されます。通常、エラーハンドリングの際にtry-catchブロック内でArithmeticErrorを捕捉し、このcodeプロパティの値を確認することで、発生した算術エラーが具体的にどのような原因によるものかを判別することができます。これにより、プログラムはエラーの種類に応じて適切なリカバリ処理を実行することが可能になります。

PHPの組み込みエラーにおいては、このcodeプロパティの値は通常0であることが多いですが、開発者がカスタムエラーを定義する際には、エラーの種類を識別するために独自の数値コードを設定することもできます。ArithmeticErrorを含むすべてのエラーオブジェクトは、このcodeプロパティを通じて、エラーに関する標準化された情報へのアクセスを提供し、堅牢なエラー処理を支援します。

基本的な使い方

構文(syntax)

1try {
2    throw new ArithmeticError("算術エラーが発生しました", 500);
3} catch (ArithmeticError $e) {
4    echo $e->code;
5}

引数(parameters)

戻り値(return)

int

ArithmeticError クラスの code プロパティは、発生した算術エラーの種類を示す整数値を返します。

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