【PHP8.x】fileプロパティの使い方
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fileプロパティは、ArithmeticError
が発生したソースファイルのフルパスを文字列として保持するプロパティです。ArithmeticError
は、PHPの実行中に数学的な演算が失敗した場合にスローされるエラーで、例えばintdiv()
関数でゼロによる除算を試みた場合や、ビットシフト演算で負のビット数を指定した場合などが該当します。プログラム開発においてこのようなエラーに遭遇した際、原因を特定するためには、まず「どのファイルで」問題が起きたのかを知ることが重要です。このfile
プロパティは、まさにそのエラー発生元のファイルパス情報を提供することで、デバッグ作業を支援します。このプロパティの値は、エラーが発生した時点でPHPエンジンによって自動的に設定されるため、開発者が直接値を代入することはありません。通常、この値にはtry-catch
ブロックで捕捉した例外オブジェクトのgetFile()
メソッドを通じてアクセスします。取得したファイルパスをログに出力するなどして、エラー発生箇所の特定に役立てることができます。
基本的な使い方
構文(syntax)
1try { 2 $result = intdiv(1, 0); 3} catch (ArithmeticError $e) { 4 echo $e->file; 5}
引数(parameters)
戻り値(return)
string
ArithmeticErrorクラスのfileプロパティは、ArithmeticErrorが発生した際のファイル名を文字列で返します。