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sfcコマンド(エスエフシーコマンド)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

sfcコマンド(エスエフシーコマンド)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

作成日: 更新日:

読み方

日本語表記

システムファイルチェッカー (システムファイルチェッカー)

英語表記

sfc command (エスエフシー コマンド)

用語解説

sfcコマンドは、Windowsオペレーティングシステムに標準で搭載されているシステムファイルチェッカー(System File Checker)ツールの略称である。このコマンドの主な目的は、Windowsの安定稼働に不可欠なシステムファイルが破損していないか、あるいは不正に改ざんされていないかを検査し、問題が見つかった場合には正しい状態に修復することにある。システムファイルはWindowsの様々な機能の根幹をなすため、これらのファイルに異常があると、OSの起動不良、アプリケーションのクラッシュ、特定の機能が利用できないといった深刻な問題を引き起こす可能性がある。sfcコマンドは、このようなシステムレベルのトラブルシューティングにおいて、非常に重要な役割を果たす。

sfcコマンドの機能は、Windowsが保護している重要なシステムファイルを対象に、それらがMicrosoftが提供する正規のバージョンと一致するかどうかを検証することである。検証の結果、ファイルが破損している、または不正な変更が加えられていると判断された場合、sfcコマンドはWindowsのコンポーネントストア(Component Store)やインストールメディアから、正しいバージョンのファイルを取得し、問題を抱えるファイルを自動的に置き換える。これにより、システムファイルの整合性が保たれ、Windowsの安定性が回復する。

このコマンドは、例えばWindowsの動作が不安定になったり、特定の機能が予期せず停止したり、システムイベントログに原因不明のエラーが頻発したりする場合などに利用が推奨される。ウイルス感染や悪意のあるソフトウェアによるファイルの改ざん、あるいは予期せぬシステムシャットダウン、ディスクエラーなどによってシステムファイルが損傷することは少なくないため、sfcコマンドはこれらの問題に対する初動対応として非常に有効である。

sfcコマンドを実行するには、管理者権限を持つコマンドプロンプト、またはWindows PowerShellを起動する必要がある。一般的な使用方法は、「sfc /scannow」という形式である。この「/scannow」オプションは、システム全体をスキャンし、検出された破損ファイルを自動的に修復する。スキャンには時間がかかることがあり、システムのパフォーマンスに影響を与える可能性があるため、実行中は他の重い作業を避けることが望ましい。また、スキャンが完了するまでPCの電源を切ったり、再起動したりしないよう注意が必要である。

スキャン完了後、sfcコマンドはいくつかの結果メッセージを表示する。 一つは「Windowsリソース保護は、整合性違反を検出しませんでした。」というメッセージで、これはシステムファイルに問題がないことを示す。 次に「Windowsリソース保護は破損したファイルを検出し、正常に修復しました。」というメッセージは、問題が発見され、修復が成功したことを意味する。この場合、ほとんどの問題は解決されているはずだ。 しかし、「Windowsリソース保護は破損したファイルを検出しましたが、それらの一部またはすべてを修復できませんでした。」というメッセージが表示されることもある。これは、破損したファイルが存在するものの、sfcコマンドだけでは修復できなかったことを示す。この状況では、より詳細な情報が「%WinDir%\Logs\CBS\CBS.log」というログファイルに記録されているため、このログを確認することで、どのファイルが修復できなかったのか、なぜ修復できなかったのかの手がかりを得ることができる。

修復できなかったファイルがある場合や、sfcコマンド自体が「Windowsリソース保護は、要求された操作を実行できませんでした。」というエラーで終了してしまう場合は、Windowsのコンポーネントストア自体に問題がある可能性がある。コンポーネントストアは、sfcコマンドが正しいシステムファイルを比較・取得する際の参照元となる場所であるため、ここが損傷しているとsfcコマンドも正常に機能しない。このような状況では、展開イメージのサービスと管理(Deployment Image Servicing and Management; DISM)コマンドラインツールを用いて、コンポーネントストアの健全性を確認し、修復することが推奨される。具体的には、「DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth」といったコマンドを実行し、コンポーネントストアを修復した後に、再度sfc /scannowを実行する。この手順を踏むことで、sfcコマンドが正常に動作し、システムファイルの修復が成功する可能性が高まる。

sfcコマンドを利用する上でいくつかの注意点がある。まず、必ず管理者権限で実行すること。権限がないとコマンドは実行できない。次に、システムの大規模な変更やアップデートの後、または頻繁なフリーズやクラッシュが発生するようになった場合に、トラブルシューティングの一環として利用するのが効果的である。日常的に実行する必要はなく、問題解決のためのツールとして認識しておくべきだ。また、sfcコマンドによる修復は、システムの一部を書き換える操作であるため、万が一の事態に備えて、重要なデータのバックアップを事前に取得しておくことが推奨される。修復作業によっては、完了後にシステムの再起動が必要となる場合があるため、余裕のある時間帯に実行計画を立てるのが賢明である。

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