【ITニュース解説】How I Fixed a Black Screen Boot Issue After a Windows 10 Update
2025年09月14日に「Dev.to」が公開したITニュース「How I Fixed a Black Screen Boot Issue After a Windows 10 Update」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
Windows 10アップデート後、PCがブラックスクリーンで起動しない問題が発生。システムファイルのチェックやイメージ修復を試し、原因の更新プログラムをアンインストールすることで、再インストールせずに問題を解決した。同様のトラブル時には、まず更新履歴を確認し、これらの手順を試すのが有効だ。
ITニュース解説
Windowsアップデート後にPCが正常に起動せず、黒い画面が表示されるという深刻な問題が発生した事例がある。今回はWindowsを再インストールすることなく、この問題を解決した具体的な手順を解説する。システムトラブルへの対応力を養う上で、このような実例は貴重な学びとなるだろう。
PC起動時にログイン画面が表示されず、黒い画面のままだったり、時には「PCをシャットダウンするにはスライド」というメッセージが表示されたりした。何度も電源ボタンを押すことでようやくログイン画面に到達できても、ログインは非常に遅いという症状だった。この問題は2025年9月10日のWindowsアップデートの直後から発生し始めたため、アップデートが原因であると強く疑われた。
まず、問題の状況を正確に把握し、基本的なシステムチェックを行った。
最初に何がインストールされたか正確に把握するため、管理者権限でコマンドプロンプトを開き、wmic qfe list brief /format:tableというコマンドを実行した。このコマンドは、PCに適用されたすべての更新プログラムのID(KB番号)とインストール日時を一覧表示する。これにより、問題発生直前に複数のアップデートが適用されていたことが確認できた。
次に、Windowsの核となるシステムファイルが破損していないかを確認するため、管理者権限のコマンドプロンプトでsfc /scannowコマンドを実行した。このシステムファイルチェッカーは、保護されたシステムファイルのうち破損または変更されたものを検出し、正しいバージョンに置き換える役割を持つ。この操作でいくつかの破損ファイルは修復されたが、PCの起動問題は解消されなかった。
さらにシステムのイメージ自体に問題がないかを検証し修復するため、DISM(Deployment Imaging Servicing and Management)ツールを用いた。DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealthというコマンドを実行することで、Windowsのシステムイメージの整合性をチェックし、破損が見つかれば正常な状態に復元を試みる。この操作はWindowsをリセットせず安全に実行できるが、今回の起動問題の完全な解決には至らなかった。
一連のチェックで問題が解決しなかったため、やはり問題の原因は最近インストールされたアップデートにあると判断し、それらを一つずつアンインストールする作業に入った。アンインストールにはwusa /uninstall /kb:XXXXXXXというコマンドを使用する。XXXXXXXの部分には、疑わしいアップデートのKB番号を入れる。
まずKB5065429というアップデートをアンインストールしたが、状況は変わらなかった。次にKB5064400という別のアップデートをアンインストールし、PCを再起動したところ、ついにWindowsが正常に起動するようになった。黒い画面や「PCをシャットダウンするにはスライド」というメッセージは表示されなくなり、スムーズにログイン画面が表示され、ログインも通常通り行われた。この瞬間、問題が解決したことを確信した。
今回のトラブルシューティングから得られた重要な知見がある。 その一つは、復元ポイントの重要性だ。トラブルシューティング中に、Windowsがアップデートの前後で自動的に「復元ポイント」を作成していることを確認した。復元ポイントとは、システムの状態を記録したスナップショットのようなもので、問題が発生した場合に以前の正常な状態に戻すために使う。これらの復元ポイントが上書きされて消えないように、システムの保護設定で復元ポイントに割り当てるディスク容量を増やすことが賢明である。例えば、デフォルトの1%から5%に設定を変更すれば、より多くの復元ポイントを保持でき、万が一の時に役立つ。
今回の経験から、いくつかの重要な教訓が得られた。PCに異変を感じたら、まず直近のWindowsアップデートの履歴を確認することが重要だ。多くの場合、問題はアップデートの直後に発生しやすい。次に、焦ってシステムの再インストールを考える前に、sfcやDISMといった基本的なシステム修復ツールを試してみること。これらはシステムファイルの破損やイメージの問題を解決してくれる強力な手段となる。そして、問題の原因がアップデートにあると特定できた場合は、疑わしい更新プログラムを一つずつアンインストールしていく方法も有効である。最後に、復元ポイントは非常に貴重なバックアップ手段なので、適切に管理し、十分なディスク容量を割り当てておくことが推奨される。これらの手順を試すことで、再インストールという最終手段を回避し、多くの時間と労力を節約できる可能性が高まる。
Windowsアップデートはシステムの安全性と機能向上に不可欠だが、まれに予期せぬ問題を引き起こすことがある。今回解説したように、起動時の黒い画面といった深刻な問題でも、適切な手順とコマンドを用いることで再インストールなしで解決できる場合が多い。システムエンジニアを目指す皆さんは、このようなトラブルシューティングの知識と経験を積むことで、システムの安定稼働に貢献できるだろう。もし同様の問題に遭遇した際は、この記事で紹介したsfc /scannow、DISM /RestoreHealth、そしてwmic qfe listで問題のあるKBを特定しアンインストール、またはシステム復元を試してみてほしい。