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【ITニュース解説】Credit: @chariebee

2025年09月09日に「Dev.to」が公開したITニュース「Credit: @chariebee」について初心者にもわかりやすく解説しています。

作成日: 更新日:

ITニュース概要

チーム開発で用いるGit等では、mainブランチへ直接コードを反映させるのは避けるべきだ。レビューなしの変更はバグや競合を生み、プロジェクト全体に深刻な影響を与えかねない。ブランチを分けて開発し、コードレビュー後に統合するのが基本である。(118文字)

出典: Credit: @chariebee | Dev.to公開日:

ITニュース解説

システム開発の世界では、データを効率的に管理し、操作する技術が極めて重要となる。その中心的な役割を担うのがデータベースであり、データベースを操作するために広く使われている言語がSQLである。提示された画像は、このSQLを使ったデータ検索の命令文である「クエリ」の書き方について、3つの異なるスタイルを並べることで、記述方法の成熟度や思想の違いをユーモラスに表現したものである。システムエンジニアを目指す者にとって、これらの違いを理解することは、単に動作するコードを書く段階から、効率的で保守性の高いコードを書く段階へと成長するための重要な一歩となる。

まず、一番左に示されている「SELECT * FROM users;」という記述は、SQLを学び始めた初心者が最初に覚える最も基本的な形式である。この文は「usersという名前のテーブルから、全ての列(カラム)のデータを取得せよ」という意味を持つ。「SELECT」はデータ取得を指示する命令、「FROM users」はデータの取得元となるテーブルを指定し、「*」(アスタリスク)は「全て」を意味するワイルドカードとして機能する。この書き方は、テーブルにどのようなデータが格納されているかを一時的に確認したい場合や、簡単なテストを行う際には手軽で便利である。しかし、実際の業務システム、特に多くのユーザーが利用する本番環境のアプリケーションでこの記述を用いることは、一般的に推奨されない。その主な理由はパフォーマンスと保守性にある。アプリケーションが必要としないデータまで含めて全ての列を取得するため、データベースからアプリケーションへのデータ転送量が増大し、システムの応答速度を低下させる原因となり得る。また、将来的にテーブルの構造が変更され、新しい列が追加された場合、アプリケーション側が予期しないデータを受け取ってしまい、エラーを引き起こす危険性もはらんでいる。

次に、中央に示されている「SELECT id, name, email FROM users;」は、より実務的で推奨される書き方である。ここではアスタリスクの代わりに、「id, name, email」というように、アプリケーションで実際に必要となる列の名前を具体的に列挙している。この記述方法には明確な利点がある。第一に、パフォーマンスの向上である。必要なデータのみをデータベースから取得するため、ネットワークを流れるデータ量が最小限に抑えられ、システムの負荷が軽減される。これは、データ量が膨大になるほど、またアクセスが集中するほど顕著な効果を発揮する。第二に、保守性と可読性の向上である。このクエリを一読するだけで、どのデータを利用しようとしているのかが明確に理解できる。また、データベースのusersテーブルに後から電話番号などの新しい列が追加されたとしても、このクエリが取得するデータの内容は変わらないため、テーブル構造の変更がアプリケーションに意図せず影響を及ぼすリスクを低減できる。この方法は、取得するデータとシステムの動作を明確に対応させ、安定したシステムを構築するための基本的な作法と言える。

最後に、一番右に示されている「SELECT u.id, u.name, u.email FROM users AS u;」は、さらに一歩進んだ、より大規模で複雑なシステム開発を見据えた記述スタイルである。「FROM users AS u」という部分で、usersテーブルに対して「u」という「エイリアス(alias)」、すなわち別名を定義している。そして、SELECT句で列を指定する際に「u.id」のように、「エイリアス.列名」という形式で記述している。この例のように、一つのテーブルからデータを取得するだけの単純なクエリにおいては、エイリアスは冗長に感じられるかもしれない。しかし、この記述スタイルは、複数のテーブルを連携させてデータを取得する「JOIN(結合)」という操作を行う際に、その真価を発揮する。例えば、「users」テーブルと「orders」(注文情報)テーブルの両方に「id」という名前の列が存在する場合、「SELECT id」とだけ記述すると、どちらのテーブルのidを指しているのか曖昧になってしまう。このような状況でエイリアスを用い、「SELECT u.id, o.id FROM users AS u JOIN orders AS o ON ...」と記述すれば、「usersテーブルのid」と「ordersテーブルのid」を明確に区別することができ、クエリの意図が明瞭になり、バグの発生を防ぐことができる。また、プロジェクトによっては、コードの記述スタイルを統一し、将来的な拡張性を確保するために、単一テーブルへのクエリであっても常にエイリアスを使用するというコーディング規約を設けている場合もある。この右端の記述は、そのような規約に則った、堅牢性と一貫性を重視するプロフェッショナルなアプローチを示唆している。

結論として、この画像はSQLクエリの書き方における進化の過程を描き出している。単に目的を達成するだけの「SELECT *」から、効率と安全性を考慮した列の明示的な指定へ、そして大規模開発における可読性と保守性を高めるエイリアスの活用へと、システムエンジニアは自身のスキルと考え方を洗練させていく必要がある。これらの違いを理解し、状況に応じて最適な記述を選択できる能力は、信頼性の高いシステムを構築するために不可欠なスキルなのである。

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