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【ITニュース解説】Hardware 3.2 568A and 568B Colors

2025年09月15日に「Medium」が公開したITニュース「Hardware 3.2 568A and 568B Colors」について初心者にもわかりやすく解説しています。

作成日: 更新日:

ITニュース概要

本記事は、CompTIA A+試験準備の一環として、ネットワークケーブル配線の国際規格である568Aと568Bの色分けを解説する。システムエンジニアが知るべきハードウェアの基礎知識を提供する。

出典: Hardware 3.2 568A and 568B Colors | Medium公開日:

ITニュース解説

現代のデジタル社会において、インターネットや企業内ネットワークは社会の血液とも言える存在である。そのネットワークの物理的な基盤を支えているのが、イーサネットケーブル、いわゆるLANケーブルだ。データがスムーズかつ正確に流れるためには、ケーブルの配線が非常に重要となる。システムエンジニアを目指す初心者にとって、LANケーブルの配線に関する基礎知識、特に「T568A」と「T568B」という二つの国際規格の理解は不可欠だ。これらはCompTIA A+認定試験の準備においても核となる部分であり、ネットワークインフラの構築やトラブルシューティングの第一歩となる。

LANケーブルの内部には、それぞれ異なる色の被覆が施された8本の細い銅線が収められている。これらは通常、4対のペアとして撚り合わされ、外部からの電磁ノイズを抑え安定したデータ伝送を可能にしている。ケーブルの両端には「RJ45コネクタ」と呼ばれる部品が取り付けられており、このコネクタを通じてネットワーク機器とケーブルが接続される。RJ45コネクタには8つのピンがあり、それぞれに内部の銅線が接続される仕組みだ。

これら8本の銅線のRJ45コネクタへの接続順序は、任意に決めることはできない。世界中で製造される様々なネットワーク機器やケーブルが互いに互換性を持って通信できるようにするため、国際的な標準規格が定められている。この標準規格がなければ、接続不良や通信速度の低下といった問題が頻繁に発生する。T568AとT568Bは、この銅線の接続順序を規定する主要な二つの規格であり、ネットワークの基盤を理解する上で避けて通れない知識だ。

「T568A」規格では、RJ45コネクタを正面から見て左から右へ、緑白、緑、橙白、青、青白、橙、茶白、茶の順で銅線が配置される。一方、「T568B」規格では、橙白、橙、緑白、青、青白、緑、茶白、茶の順で配置される。この二つの規格は、主に橙のペア(橙白/橙)と緑のペア(緑白/緑)の接続位置が入れ替わっている点で異なる。T568Bは古くから広く普及しており、現在でも多くの商用ネットワーク環境で標準として採用されていることが多い。T568Aは電話システムとの互換性を考慮して策定された経緯がある。

これらの規格は、ネットワークケーブルの種類である「ストレートケーブル」と「クロスケーブル」の理解に直結する。ストレートケーブルは、ケーブルの両端が同じ配線規格(例えば両端がT568B-T568B)で終端されているものを指す。このケーブルは、パソコンとルーター、スイッチとサーバーなど、異なる種類の機器を接続する際に一般的に用いられる。

一方、クロスケーブルは、ケーブルの一方の端がT568A規格、もう一方の端がT568B規格で終端されているものを指す。内部で一部の信号線が交差するように配線されており、これはパソコン同士やスイッチ同士など、同種類の機器を直接接続する際に必要とされてきた。同種類の機器では送信ピンと受信ピンが同じ番号に割り当てられていることが多いため、ケーブル内で信号線を交差させ、相手の送信側と受信側が正しく接続されるように調整するためだ。

しかし、現代の多くのネットワーク機器は「Auto-MDI/MDIX」という機能を搭載しており、接続されたケーブルの種類を自動的に検出して信号線の接続を自動調整する。そのため、現在ではほとんどの場合、ストレートケーブルを使用するだけで異なる機器間だけでなく、同種の機器間でも通信が可能になっている。この進化により、クロスケーブルの必要性は大幅に減少したが、古い機器や特定の環境ではまだその知識が役立つ場面がある。

システムエンジニアを目指す上で、T568AやT568Bといったケーブル配線の基礎知識は、決して軽視できない。ネットワークにトラブルが発生した際、ケーブルの断線やコネクタの結線不良は、まず疑うべき原因の一つである。これらの規格を理解していれば、RJ45コネクタの配線を実際に確認したり、ケーブルテスターを用いて正確な結線がなされているかを診断したりすることが可能となる。CompTIA A+認定試験でこの知識が問われるのは、ITプロフェッショナルがネットワークの物理層における基本的な問題を理解し、解決できる能力を持っていることを保証するためだ。このような基礎をしっかりと身につけることが、複雑なネットワークシステムの設計や高度なトラブルシューティングへと繋がる第一歩となる。

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