【ITニュース解説】Learn Bash Scripting With Me 🚀 - Day 3
2025年09月13日に「Dev.to」が公開したITニュース「Learn Bash Scripting With Me 🚀 - Day 3」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
Bashスクリプト入門のDay3では、ユーザーから入力を受け取る`read`コマンドの活用法、スクリプトの可読性を高めるコメントの書き方を学ぶ。`#!/bin/bash`のシェル宣言から、複数入力の処理、スクリプト実行前の権限付与まで、実践的な基礎を解説する。
ITニュース解説
システムエンジニアを目指す上で、プログラミングやスクリプトの学習は避けて通れない道だ。今回は、多くのIT現場で使われる「Bashスクリプト」の基礎として、ユーザーから情報を入力してもらう方法と、スクリプトを分かりやすくするための「コメント」の書き方について詳しく解説する。これらを理解することで、単に命令を羅列するだけでなく、より便利で使いやすいスクリプトを作成する第一歩を踏み出すことができるだろう。
まず、Bashスクリプトを書き始める際、すべてのスクリプトの冒頭に書くべきお決まりの記述がある。それは #!/bin/bash という行だ。これは「シェバン」と呼ばれる特別な記号で、このスクリプトをどのプログラム(ここではBashというシェル)で実行すべきかをシステムに伝える役割を果たす。例えるなら、料理のレシピの最初に「この料理は電子レンジで作ります」と書くようなものだ。この記述があることで、システムはスクリプトの中身を正しく解釈し、意図した通りに実行できるようになる。
次に、スクリプトに「対話」させるための重要な機能、「ユーザー入力」について説明する。スクリプトがユーザーに何かを尋ね、その答えを受け取れるようになれば、スクリプトの活用範囲は格段に広がる。このユーザー入力を受け取るために使用するのが read コマンドだ。
read コマンドには -p オプションを付けて使うのが便利だ。この -p オプションを使うと、ユーザーに入力を促すメッセージ(プロンプト)を表示しながら、同時にその入力を受け取ることができる。具体的な例を見てみよう。
read -p "あなたの名前を入力してください: " NAME
この一行は、まず画面に「あなたの名前を入力してください: 」というメッセージを表示し、ユーザーが何かを入力してEnterキーを押すのを待つ。ユーザーが入力した内容は、NAME という名前の「変数」に保存される。変数は、一時的にデータを保存しておくための箱のようなものだ。その後、echo "こんにちは、$NAMEさん!" のように記述すれば、$NAME の部分に先ほどユーザーが入力した内容が自動的に代入されて表示される。これにより、スクリプトはユーザーの入力に応じて異なるメッセージを出力できるようになる。
read コマンドは、複数の情報を一度に受け取ることもできる。例えば、ユーザーに「あなたの姓と名を入力してください: 」と促し、続けて read FNAME LNAME と書くと、ユーザーが「山田 太郎」のように姓と名をスペースで区切って入力した場合、最初の「山田」は FNAME という変数に、次の「太郎」は LNAME という変数にそれぞれ格納される。このように、read コマンドの後に複数の変数を並べることで、スペースで区切られた入力をそれぞれの変数に割り振ることが可能だ。この機能を使えば、氏名だけでなく、住所の各項目など、複数の関連する情報を効率的に収集できる。
スクリプトを書き進めていくと、複雑な処理や、後から見返したときに何をしているのか分かりにくくなる部分が出てくることがある。そこで役立つのが「コメント」だ。コメントは、スクリプトの処理内容を人間が理解しやすいように説明するための「メモ書き」のようなものだ。Bashスクリプトでは、行の先頭に #(シャープ記号)を付けることで、その行をコメントとして扱うことができる。
# このスクリプトはユーザーの氏名を受け取って表示します
read -p "あなたの名前を入力してください: " NAME # 名前を受け取る
echo "こんにちは、 $NAMEさん" # ユーザーへの挨拶を表示
上記のように、# 以降に書かれた内容は、スクリプトが実行される際には完全に無視される。つまり、システムにとっては存在しないものとして扱われるのだ。コメントはスクリプトの動作には一切影響を与えないが、スクリプトを書いた本人や、他の人がそのスクリプトを見たときに、処理の意図や機能がすぐに理解できるようになる。これは、将来スクリプトを修正したり、機能を追加したりする際に非常に重要になる。適切なコメントは、スクリプトの可読性(読みやすさ)を高め、メンテナンスを容易にするための必須の要素だ。
最後に、作成したスクリプトを実行するための準備について説明する。テキストエディタでスクリプトファイルを作成した後、そのままでは多くの場合、システムはそれを「ただのテキストファイル」と認識する。これを「実行可能なプログラム」として認識させるためには、特別な許可を与える必要がある。その許可を与えるのが chmod コマンドだ。
例えば、myscript.sh という名前でスクリプトを作成した場合、ターミナル(コマンドライン)で chmod +x myscript.sh と入力して実行する。この chmod +x は、「このファイルに実行権限を追加する」という意味になる。これにより、システムはこのファイルをプログラムとして扱えるようになるのだ。実行権限が付与されたら、./myscript.sh と入力してEnterキーを押すことで、作成したスクリプトを実際に動かすことができる。./ は「現在のディレクトリ(フォルダ)にある」という意味で、システムにファイルの位置を正確に伝えるために必要だ。
今回の学習を通じて、ユーザーと対話するスクリプトの基本と、スクリプトを分かりやすくするための「コメント」の重要性、そしてスクリプトを実行するための最後のステップを理解した。これらの知識は、より高度なBashスクリプトを作成するための強固な土台となるだろう。一つずつ着実に学び、システムエンジニアとしてのスキルを磨いていってほしい。