【ITニュース解説】Model definition best practices (by example of Django)

この記事では、DjangoというWebフレームワークにおけるデータベースモデルの定義に関するベストプラクティスについて解説する。システムエンジニアを目指す初心者が、より効率的で保守性の高いコードを書けるように、具体的な例を交えながら、避けるべきこと（Do-Nots）と実践すべきこと（How-Tos）を紹介する。

まず、モデルとデータベーステーブルの命名規則について。Djangoでは、同じクラス名のモデルを複数のアプリケーションで作成できるが、コードの可読性やメンテナンス性を考えると、モデル名にアプリケーションのプレフィックスを付けるのが推奨される。例えば、users.Groupとposts.Groupのような場合、UserGroupとPostGroupのように命名すると、区別がつきやすくなる。

さらに、データベーステーブル名をMetaクラス内で明示的に指定することで、意図しないテーブル名が生成されるのを防ぐことができる。テーブル名はスネークケース（例：user_group）で記述するのが一般的だ。ManyToManyField（多対多）フィールドを定義する際は、中間テーブルの名前を明示的に指定し、ForeignKey（外部キー）やManyToManyFieldのフィールドには、技術的な名前ではなく、論理的な名前（例：userではなくauthor）を使用する。ManyToManyFieldの場合、model_name__field_nameというパターンで名前を付けると、関連するモデルとフィールドが明確になる。default_related_nameをMetaクラス内で指定することで、リバースリレーションの名前を定義し、コードの可読性を向上させることができる。複数のForeignKeyやManyToManyFieldがある場合は、field_name_model_name_pluralというパターンでrelated_nameを指定する。db_table_comment、verbose_name_pluralなどの属性もMetaクラス内で指定することを推奨する。

次に、オブジェクトの削除方法について。is_deletedフィールドを全てのモデルに追加し、on_delete=PROTECTを設定するのは、必ずしも良いプラクティスではない。物理削除が必要な場合や、テスト目的で一時的なデータを削除したい場合もあるため、安易に論理削除に頼るべきではない。論理削除を使用する場合は、フィールド名に具体的な意味を持たせる（例：is_archived、is_published）。on_delete=CASCADEを使用すると、関連するデータも削除されてしまう可能性があるため、注意が必要だ。

is_activeのようなBooleanフィールドを使用する場合は、defaultとdb_defaultを必ず設定する。DateTimeFieldを使用する場合は、default=timezone.nowはページ/フォームの表示時に日付を事前入力したい場合に、auto_now_add=Trueはレコード作成時に自動的に日付を設定したい場合に、auto_now=Trueはフォーム編集時に日付を更新したい場合にそれぞれ使用する。

CharFieldとTextFieldに関しては、Djangoのドキュメントではnull=Trueを避けて空文字列を使用することが推奨されているが、CharFieldの場合は、必須フィールド、TextChoicesによる固定値、またはフィルタリング/分析対象外のメモなどを格納する場合があるため、null=Trueを使用しても問題ない。CharFieldにdefault=''を設定するのは避け、max_length=255を設定するのは、格納するコンテンツが不明確な場合に有効だ。

最後に、ステータスのような選択肢を持つフィールドの管理方法について。データベースレコードに依存したアルゴリズムを構築したり、データベースを直接操作するのを避けるべきだ。TextChoicesをIntegerChoicesよりも優先的に使用し、選択肢のクラス名は複数形にする。選択肢の値は大文字で記述し、それが単なる文字列ではないことを明確にする。選択肢のクラスは、他のモデルでも使用されない限り、モデル内で定義する。