【ITニュース解説】4大クラウドのセキュリティ設計と運用をプロが解説する『マルチクラウドセキュリティの教科書』発売
2025年09月16日に「CodeZine」が公開したITニュース「4大クラウドのセキュリティ設計と運用をプロが解説する『マルチクラウドセキュリティの教科書』発売」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
翔泳社より『マルチクラウドセキュリティの教科書』が発売された。本書は、AWSやAzureなど複数のクラウドサービスにおけるセキュリティ設計と運用について、プロが解説する。システムを安全に使うための重要な知識が学べる一冊だ。
ITニュース解説
翔泳社から、『マルチクラウドセキュリティの教科書 クラウド横断で実現する堅牢なセキュリティ基盤』という書籍が発売された。この本は、現代のITシステムにおいて非常に重要なテーマである「マルチクラウド」と、その「セキュリティ」について深く掘り下げて解説するもので、システムエンジニアを目指す初心者にとって、クラウド時代のシステム構築と運用を理解する上で貴重な一冊となるだろう。
まず、現代のITインフラを語る上で欠かせない「クラウドコンピューティング」について簡単に触れておく。クラウドコンピューティングとは、インターネットを通じてサーバーやストレージ、データベースといったITリソースを必要な時に必要なだけ利用できるサービスのことである。これにより、企業は自前で高価なIT設備を購入・管理する手間やコストを削減でき、システムの柔軟性や拡張性を高められるため、多くの組織で導入が進んでいる。
しかし、インターネットを通じて外部のサービスを利用するという性質上、セキュリティ対策は極めて重要になる。不正アクセスによる情報漏洩やシステムの停止は、企業の信頼を大きく損ない、多大な損失をもたらす可能性があるからだ。そのため、クラウド環境においても、強固なセキュリティ設計と適切な運用が不可欠となる。
近年では、一つのクラウドサービスだけでなく、複数の異なるクラウドサービスを組み合わせて利用する「マルチクラウド」という形態が主流になりつつある。たとえば、Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、Google Cloud Platform(GCP)といった主要なクラウドサービスの中から、それぞれの得意分野や料金体系、機能などを比較検討し、目的に応じて最適なものを選択して使い分けるのだ。これにより、特定のクラウドベンダーに依存するリスクを避けたり、災害時にもシステムを継続させやすくなったり、各クラウドサービスの優れた点を最大限に活用できるといったメリットが享受できる。
しかし、マルチクラウド環境には、新たなセキュリティの課題も生まれる。複数のクラウドサービスを利用するということは、それぞれ異なるセキュリティポリシーや設定、管理ツールが存在することを意味する。これらを個別に管理するだけでは、セキュリティに抜け穴が生じたり、全体として一貫性のない対策になってしまったりするリスクがある。つまり、個々のクラウドサービスにおけるセキュリティ対策だけでなく、それらを「横断」して全体として「堅牢なセキュリティ基盤」を構築するという視点が求められるのだ。
本書『マルチクラウドセキュリティの教科書』は、まさにこの複雑なマルチクラウド環境におけるセキュリティの課題に対して、具体的な解決策と実践的な知識を提供する。主要な4大クラウドと呼ばれるサービスにおいて、どのようなセキュリティ設計をすべきか、そして日々の運用でどのような点に注意すべきかを、プロの視点から詳細に解説している。単に個別のクラウドサービスが提供するセキュリティ機能を知るだけでなく、それらをどのように組み合わせ、連携させることで、全体としてより強固で一貫性のあるセキュリティ体制を築き上げるかという、高度なシステム設計の考え方を学べる点が特徴である。
システムエンジニアを目指す皆さんにとって、クラウド環境におけるセキュリティの知識は、もはや必須スキルの一つと言える。特に、複数のクラウドサービスを適切に連携させ、その全体を安全に保つための「マルチクラウドセキュリティ」の専門知識は、今後のキャリアを築いていく上で大きな武器となるだろう。企業がクラウド活用をさらに加速させる中で、こうした複雑な環境に対応できるセキュリティの専門家はますます必要とされているからだ。この書籍を通じて、クラウドのセキュリティ設計と運用に関する専門的な知見を早期に習得することは、将来、安全で信頼性の高いシステムを構築・運用できるシステムエンジニアとして活躍するための確かな土台となるに違いない。