【ITニュース解説】From Hunt-and-Peck to 50+ WPM: My 30-Day Typing Journey
2025年09月14日に「Dev.to」が公開したITニュース「From Hunt-and-Peck to 50+ WPM: My 30-Day Typing Journey」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
システムエンジニアを目指すならタイピング速度は重要。筆者は30日で15WPMから50WPM超に向上した。その鍵は、速度より正確性を優先し、正しい指使いで地道に練習すること。ミスの分析と克服がプログラミング効率も向上させる。
ITニュース解説
システムエンジニアを目指す上で、コーディングの効率化は非常に重要であり、タイピング速度は作業効率に大きく影響する。あるエンジニアの30日間でタイピング速度を劇的に向上させた体験談は、その重要性と効果的な練習方法を示している。
彼は当初、コーディングを速くしたいという目標を持っていたが、速くタイピングするとはキーを素早く叩くことだと誤解していた。しかし、これは効率を下げてしまう原因だった。彼のタイピング学習は、TypingClubというオンラインツールで基本的な指の配置を学ぶことから始まったが、それでもタイピング速度は1分間に15〜18ワード(WPM)程度で停滞した。しかし、Keybr.comという別のツールに出会ったことで、彼のタイピング学習は大きな転換点を迎えることになった。
ここで彼が気づいたのは、「速度は正確さの副産物である」という真実だった。多くの人がまず速度を追い求めるが、これは誤ったアプローチだ。彼自身もかつては高いWPM目標に囚われ、速度を上げようとすると正確さが著しく低下し、進歩が停滞するという経験を繰り返していた。この気づきの後、彼はアプローチを根本から変えた。速度を追いかけるのではなく、完全に「間違いの数」を減らすことに集中したのだ。具体的な目標は週ごとに設定され、最初の週は1テストあたりの最大間違い数を4つに、次の週は3つ、その次は2つ、最終週は1つまでと、徐々に厳しくしていった。この正確さへの徹底的な集中が功を奏し、彼のタイピング速度は自然と30WPMから50+WPMへと向上し、同時に95%以上の高い正確さを維持できるようになった。これは、指が正しい動きを記憶する筋肉記憶が正しく機能し始めた結果だった。
タイピングの練習を進める中で、彼はもう一つの重大な発見をした。約2週間後、彼は「B」のキーを本来とは異なる右の人差し指で打っていたことに気づいたのだ。本来は左の人差し指で打つべきキーだった。これは長年の悪い習慣であり、修正するためには一時的にタイピング速度が落ちることを受け入れ、意識的に遅く打ち、指の筋肉記憶を再訓練する必要があった。彼は、もし間違った指の習慣があるなら、後から直すのが非常に困難になるため、今すぐにでも修正すべきだと強く警告している。
Keybr.comを効果的に使うための設定についても、重要なアドバイスがある。多くの人が陥りやすい間違いとして、「前のキーが目標速度を超えた場合にのみ次のキーをアンロックする」という設定をオンにすることだが、彼はこれをオフにすることを推奨している。これは、特定の遅い文字が全体の進捗を妨げるのを避けるためだ。ある文字が遅くても、他の文字が速く打てるのであれば、遅い文字は反復練習を通じて自然に追いついてくる。また、目標速度の設定も保守的に始めるべきで、彼は20WPMから始め、その後25WPM、30WPMと少しずつ引き上げていった。小さな増分が大きな結果を生むのだ。
さらに、タイピングには誰もが苦労する「問題のある文字」が存在する。「Q」「P」「B」のような小指や指を大きく伸ばす必要があるキーや、「J」「X」「Z」のようにあまり使われないキーがそうだ。また、「r/t」「y/u」「f/g」「h/j」といった特定の文字の組み合わせも、非常に打ちにくいと感じる人が多い。これらの問題文字や組み合わせを克服するため、彼はMonkeyTypeというツールを使い、特定の単語リストを使ったカスタム練習セッションを作成した。問題の文字や組み合わせが頻繁に出てくる単語だけを集中して練習することが効果的だったという。
タイピングの進捗を測る上で、本当に注目すべき指標も明確にされている。一時的に記録した最高速度は、あなたの本当のタイピング能力を表すものではない。それよりも、複数のテストにわたる「平均WPM」、そして「正確性(パーセンテージ)」、「1テストあたりの間違い数」、タイピングの「一貫性スコア」を追跡すべきだ。特に正確性は速度のために犠牲にしてはならない最も重要な要素だ。彼はこれらのデータを毎日記録し、客観的な数値に基づいて進捗を管理した。
練習の途中で必ず訪れる「プラトー(停滞期)」の乗り越え方についても触れられている。彼の経験では、タイピング中に一時的に高速度が出ると、脳が興奮し、その途端に指が硬直して速度が急落してしまう「パフォーマンス不安」という現象があった。この問題を解決するため、彼は練習中に速度カウンターを隠して、数字ではなくタイピングのリズムと正確さに集中するという方法を取り入れた。
30日間の練習で、ゼロから始めて60〜70WPMに到達することは現実的ではないかもしれないが、40〜50WPMの高い正確さで安定したタイピング能力を築くことは十分に可能だと彼は述べている。彼の現実的な進捗は、1週目で15WPMから25WPM(指の配置学習)、2週目で25WPMから35WPM(正確さの習慣構築)、3週目で35WPMから45WPM(速度の自然な増加)、そして4週目で45WPMから50WPM以上(停滞の突破と洗練)へと向上した。50WPMから70WPM以上を目指すには、さらに2〜3ヶ月の一貫した練習が必要になる。
彼が推奨するツールは、体系的な文字学習にはKeybr.com、カスタム練習や実際の文章を使った練習にはMonkeyType、素早い正確性チェックには10FastFingersだ。そして何よりも、自分自身の間違いを記録するログの重要性を強調している。
このタイピング上達の旅のそもそもの動機は、コーディングをより効率的に行いたいというものだった。30日間の練習の後、「const handleClick = () => {}」や「className="flex items-center"」といった頻繁に使うコーディングパターンが、まるで自動的に入力されるようになったと語る。もはや、Reactコンポーネントの中で一文字ずつキーを探す必要がなくなったのだ。コードには繰り返し現れるパターンが非常に多いため、通常の文章を打つよりも、コーディングにおける速度向上の効果はさらに劇的だったと感じている。
最終的に、タイピング上達は派手なライフハックや秘密のテクニックに頼るものではないと彼は結論付けている。それは一貫した、目的意識のある練習の積み重ねだ。まずは正確さに集中すれば速度は後からついてくる。悪い指の習慣は早めに修正すべきだ。自分のエゴを満たすような指標ではなく、客観的な真の指標を追跡し、停滞期を乗り越えるために工夫する。そして最も重要なことの一つとして、「B」のキーは必ず左の人差し指で打つという、基本的な指の配置を徹底するべきだ。たった30日間の正しい練習が、漫然と半年間練習するよりも遥かに効果的だったという彼の言葉は重い。プロセスを信頼し、停滞を受け入れ、地道な努力を続けることが重要だ。彼は現在、平均50WPM以上、96%以上の正確さを達成しており、システムエンジニアを目指すなら、今すぐタイピング練習に取り掛かるべきだろう。