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【ITニュース解説】“What I Learned From Going a Week Without My Laptop”

2025年09月08日に「Dev.to」が公開したITニュース「“What I Learned From Going a Week Without My Laptop”」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

ある開発者がPC故障に見舞われたが、スマホとGoogle Colabを駆使してデータ分析などのコーディングを継続。予期せぬトラブル時でも、利用可能なツールで工夫すれば学習や開発を止めずに進められることを実体験から学んだ。(118文字)

ITニュース解説

システムエンジニアにとって、ラップトップは業務や学習に不可欠な、まさに身体の一部とも言えるツールである。もし、この最も重要な相棒がある日突然、長期間使えなくなってしまったらどうなるだろうか。ある開発者が経験した、ラップトップなしの1週間は、エンジニアとしての在り方や学習への向き合い方について、多くの示唆を与えてくれる。

事の発端は、ラップトップの突然のハードウェア故障だった。再起動や電源の抜き差しといったあらゆる応急処置を試みたものの、状況は改善せず、長期の修理が必要であることが判明した。当時、インターンシップに参加しており、取り組むべき課題や学習すべき事柄が山積していた筆者は、主要な作業ツールを失ったことで、深い絶望感に襲われた。最初の2日間は何も手につかず、ベッドから出ることさえままならない状態だったという。このエピソードは、特定のツールや環境への依存が、私たちの生産性だけでなく精神状態にまでいかに大きな影響を及ぼすかを示している。完璧な開発環境が整っていることが当たり前になると、それが失われた際の喪失感は計り知れず、無力感に苛まれてしまうのである。

しかし、2日間の無気力な時間を過ごした後、筆者はこのままではいけないと行動を起こすことを決意した。完璧な環境がなくても、今あるもので何ができるかを考え始めたのである。そこで目を付けたのが、常に手元にあるスマートフォンだった。スマートフォンという限られたデバイスでコーディングを続けるため、筆者は「Google Colaboratory」というクラウドサービスを利用した。Google Colaboratoryは、Webブラウザ上で直接Pythonコードを実行できる対話型の開発環境である。自身のPCに複雑な環境を構築する必要がなく、インターネット接続さえあればどこからでもアクセスできるため、今回のような緊急事態には非常に有効な選択肢となる。筆者はこのサービスをスマートフォンで利用し、Netflixのデータ分析プロジェクトに取り組み、新しいライブラリの使用法を学び、データの可視化まで行った。この行動は、理想的な環境がなくても、クラウドサービスのような代替手段を柔軟に活用することで、学習や開発を継続できるという重要な教訓を示している。特定のツールに固執するのではなく、利用可能なリソースを最大限に生かす問題解決能力は、エンジニアにとって不可欠なスキルだと言えるだろう。

さらに、ラップトップから物理的に引き離されたことで、筆者には予期せぬ変化が訪れた。コーディング漬けの毎日では見過ごしていた、他の活動に時間を使うようになったのである。その一つが、多忙を理由に遠ざかっていた読書だった。本の世界に没頭する時間は、孤独感を和らげ、精神的な安らぎをもたらした。また、かぎ針編みといった、プログラミングとは全く異なる種類の創造的な活動にも挑戦した。こうした技術から一時的に離れる時間は、単なる気晴らし以上の意味を持つ。常に論理的思考や問題解決が求められるエンジニアにとって、異なる分野からの刺激は、新たな視点や発想の源泉となり得る。一つのことに集中し続けるだけでなく、時には意識的に離れてリフレッシュし、幅広い知識や経験を積むことが、結果としてエンジニアとしての総合的な能力を高めることにつながるのである。

この1週間の体験を通して筆者が得た最も大きな学びは、ラップトップがないという制約は、世界の終わりを意味するわけではないということだった。むしろ、逆境や制約こそが、新たな創造性を引き出し、自身の適応能力を試す機会となる。予期せぬトラブルに見舞われた時、それにどう向き合い、乗り越えようとするかで、エンジニアとしての真価が問われる。この体験談は、システムエンジニアを目指す者にとって、技術スキルと同様に、いかなる状況でも学びを止めない姿勢と、柔軟な発想力がいかに重要であるかを教えてくれる。特定の環境に依存せず、常に代替案を探し、利用可能なツールで最善を尽くす能力は、変化の激しいIT業界で生き抜くための強力な武器となるだろう。

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