【CSS Modules】font-variation-settingsアットルール記述子の使い方
font-variation-settingsアットルール記述子の使い方について、初心者にもわかりやすく解説します。
基本的な使い方
font-variation-settingsプロパティは、可変フォント(Variable Fonts)の特定のデザイン特性である「軸」の値を設定するためのプロパティです。可変フォントは、単一のフォントファイル内に太さ、幅、傾き、あるいはその他のデザイナー定義の多様なデザインバリエーションを内包できる新しい形式のフォントです。このプロパティを使用することで、それらのバリエーションを細かく、かつ柔軟に制御することが可能になります。
具体的には、4文字のCSS軸タグ(例: 'wght'は太さ、'wdth'は幅、'slnt'は傾き)と、その軸に対応する数値を組み合わせて指定します。これにより、フォントの太さを従来のfont-weightプロパティよりもさらに細かく調整したり、フォントの幅を伸縮させたりするなど、フォントデザイナーが定義した独自の軸に沿って、様々な視覚的調整を動的に適用することができます。
従来のWebフォントでは、異なる太さや幅を持つ複数のフォントファイルを読み込む必要がありましたが、可変フォントとfont-variation-settingsプロパティを組み合わせることで、単一のフォントファイルで豊富なデザインバリエーションを実現できます。これは、Webサイトの読み込み速度の向上や、より表現豊かなタイポグラフィの実現に貢献します。このプロパティを適用するには、使用するフォントが可変フォントであること、およびターゲットとなるブラウザが可変フォントに対応していることが前提となります。
構文(syntax)
1font-variation-settings: "wght" 700;
引数(parameters)
引数なし
引数はありません
戻り値(return)
戻り値なし
戻り値はありません
サンプルコード
可変フォントの font-variation-settings を設定する
1/* 2 * CSS Modulesで可変フォントのfont-variation-settingsを使用するサンプルです。 3 * 「font-variation-settingsが機能しない (not working)」場合の主な原因は、 4 * フォントが可変フォントではない、または正しく読み込まれていないこと、 5 * および指定された軸(例: 'wght', 'wdth')がフォントに存在しないことです。 6 * 7 * このコードは、可変フォントを@font-faceルールで定義し、 8 * その後、定義したフォントに対してfont-variation-settingsを適用する方法を示します。 9 */ 10 11/* 12 * 1. 可変フォントを定義します。 13 * font-variation-settingsが機能するためには、 14 * ここで指定するフォントが**可変フォント**である必要があります。 15 * また、`src` のパスが正しいフォントファイル(通常 .woff2 形式)を指していることを確認してください。 16 * 例として、Google Fontsなどで提供されている「Roboto Flex」などの可変フォントを使用できます。 17 */ 18@font-face { 19 font-family: 'MyCustomVariableFont'; /* このフォントファミリー名を後で使用します */ 20 /* 21 * 実際の可変フォントファイルへのパスをここに指定してください。 22 * 例: `url('/fonts/MyCustomVariableFont.woff2')` 23 * `format('woff2-variations')` は、ブラウザにこれが可変フォントであることを伝えます。 24 */ 25 src: url('path/to/your/variable-font.woff2') format('woff2-variations'); 26 font-weight: 100 900; /* フォントがサポートするウェイトの範囲 (オプション、必須ではありませんが推奨) */ 27 font-stretch: 50% 150%; /* フォントがサポートする幅の範囲 (オプション、必須ではありませんが推奨) */ 28 font-display: swap; /* フォントの読み込み戦略を定義し、FOIT (Flash of Invisible Text) を防ぎます */ 29} 30 31/* 32 * 2. 定義した可変フォントとfont-variation-settingsを要素に適用します。 33 * このCSSは、CSS Modulesを使用している場合、以下のように使用されます: 34 * JavaScript/TypeScript ファイルで `import styles from './MyComponent.module.css';` 35 * HTML/JSX で `<p className={styles.variableText}>...</p>` 36 */ 37.variable-text { 38 font-family: 'MyCustomVariableFont', sans-serif; /* @font-faceで定義したフォントファミリー名を指定 */ 39 font-size: 2rem; /* テキストのサイズ */ 40 color: #333; /* 文字色 */ 41 text-align: center; /* テキストアラインメント */ 42 43 /* 44 * ここでフォントのバリエーション設定を行います。 45 * 指定する軸タグ(例: "wght", "wdth", "opsz")は、 46 * **使用する可変フォントが実際にサポートしている必要があります。** 47 * フォントがサポートしていない軸を指定しても効果はありません。 48 * 各フォントがサポートする軸は、フォントのドキュメントや、 49 * [Wakamai Fondue](https://wakamaifondue.com/) のようなツールで確認できます。 50 */ 51 font-variation-settings: 52 "wght" 700, /* 'wght' (weight): ウェイト(太さ)を700に設定 (通常100-900の範囲) */ 53 "wdth" 90, /* 'wdth' (width): 幅を90に設定 (通常50-150の範囲で、100が標準) */ 54 "opsz" 36; /* 'opsz' (optical size): 光学サイズを36に設定 (通常8-144の範囲) */ 55 56 /* その他、見栄えを良くするための一般的なCSSプロパティ */ 57 padding: 15px; 58 border: 1px solid #e0e0e0; 59 border-radius: 8px; 60 margin: 20px auto; /* 左右中央寄せ */ 61 max-width: 600px; /* 最大幅 */ 62}
font-variation-settingsは、CSSにおいて可変フォントの様々なデザイン特性、例えばウェイト(太さ)、幅、光学サイズなどを細かく調整するためのプロパティです。引数はなく、複数の設定値をカンマで区切って直接指定することで、フォントの表現を豊かにします。このプロパティ自体に特定の戻り値はありません。
このサンプルコードは、CSS Modules環境でfont-variation-settingsを用いて可変フォントを適用する手順を示しています。もしfont-variation-settingsが意図通りに機能しない場合、主な原因は、使用しているフォントがそもそも可変フォントではないか、フォントファイルが正しく読み込まれていないこと、そして指定したバリエーション軸(例: "wght", "wdth")がそのフォントに存在しないことです。
コードの最初の部分では、@font-faceルールを使って、外部の可変フォントファイルをウェブページで利用できるように定義しています。ここで指定するfont-family名(例: 'MyCustomVariableFont')は、後でCSSルールに適用する際に参照されます。srcプロパティには実際のフォントファイルへのパスを記述し、format('woff2-variations')と指定することで、ブラウザにこれが可変フォントであることを伝えます。
次に、.variable-textクラスに対して、@font-faceで定義したフォントファミリーをfont-familyプロパティで指定します。その上で、font-variation-settingsプロパティを記述し、フォントがサポートする軸タグとその値を設定します。例えば、"wght" 700はウェイト(太さ)を700に、"wdth" 90はフォントの幅を90に調整します。これらの軸タグと設定値は、使用する可変フォントが実際にサポートしている範囲内である必要があります。サポートされている軸は、フォントの提供元ドキュメントや専用ツールで確認することが重要です。この手順により、可変フォントの持つ柔軟な表現力を最大限に活用できます。
font-variation-settingsが機能しない主な原因は、使用するフォントが可変フォントではないこと、正しく読み込まれていないこと、または指定された軸がフォントに存在しないことです。@font-faceルールで可変フォントを定義する際は、srcのパスが正しいwoff2形式のフォントファイルを指し、format('woff2-variations')が記述されているか確認してください。font-variation-settingsに指定する軸(例: "wght", "wdth")は、必ずそのフォントがサポートしている必要があります。サポートしていない軸を指定しても効果はありませんので、フォントのドキュメントや専用ツールで対応軸を確認することが重要です。CSS Modulesで利用する際は、font-familyに@font-faceで定義した名前を指定してください。
CSS可変フォント設定でFILLを調整する
1/* 2 * このCSSクラスは、可変フォントの特定の見た目を調整するために使用されます。 3 * 'font-variation-settings' プロパティは、フォントの太さ(wght)、幅(wdth)、 4 * カスタムの見た目(FILLなど)といった様々な軸(設定項目)の値を直接指定します。 5 * これにより、標準の font-weight や font-stretch プロパティだけでは表現できない 6 * 非常に細かなフォントの見た目を制御できます。 7 * CSS Modules で使用されることを想定し、ローカルスコープのクラス名にしています。 8 */ 9.variableText { 10 /* 11 * 使用する可変フォントを指定します。 12 * 実際には、事前に @font-face ルールでフォントを読み込む必要があります。 13 * 例: @font-face { font-family: 'CustomVariableFont'; src: url('CustomVariableFont.woff2') format('woff2-variations'); font-weight: 1 999; } 14 */ 15 font-family: 'CustomVariableFont', sans-serif; 16 17 /* 18 * 可変フォントの軸(設定項目)とその値を指定します。 19 * 'wght' はフォントの太さ (weight)、'wdth' はフォントの幅 (width)、 20 * 'FILL' はカスタムの軸で、フォントによっては塗りつぶしの量などを制御できます。 21 * 値はフォントによって範囲が異なります。 22 * ここでは、太さを700、幅を120、FILL軸を50に設定しています。 23 */ 24 font-variation-settings: 'wght' 700, 'wdth' 120, 'FILL' 50; 25 26 /* テキストの色を指定します */ 27 color: #333; 28 29 /* フォントサイズなど、他のスタイルも適用可能です */ 30 font-size: 2rem; 31 line-height: 1.5; 32}
このサンプルコードは、CSSのfont-variation-settingsプロパティを使用して、可変フォントの見た目を細かく調整する方法を示しています。font-variation-settingsは、フォントの太さ(wght)や幅(wdth)といった一般的なスタイルだけでなく、フォントが持つ独自の「軸(設定項目)」の値を直接指定できるため、font-weightやfont-stretchといった標準のCSSプロパティだけでは表現できない、より多様で繊細なフォントの表現が可能になります。
このプロパティは、関数のように引数を直接受け取ったり、特定の戻り値を返したりするものではなく、フォントの特定の軸とその値を設定するために使用されます。サンプルコードの.variableTextクラスでは、まずCustomVariableFontという可変フォントを指定し、次にfont-variation-settings: 'wght' 700, 'wdth' 120, 'FILL' 50;と記述しています。
ここで、'wght'はフォントの太さ(weight)を、'wdth'はフォントの幅(width)を制御する軸です。'FILL'は特定の可変フォントが持つカスタム軸の一例であり、フォントの塗りつぶし量などを調整することができます。これらの軸に続く数値は、それぞれの軸に設定したい値を示しています。この設定により、通常のCSSでは難しい独自のフォントスタイルを適用し、デザインの表現力を高めることができます。
font-variation-settingsプロパティは可変フォント専用であり、機能させるためには必ず事前に@font-faceルールで可変フォントを読み込む必要があります。'wght'や'wdth'、'FILL'といった軸の識別子(タグ)や、それぞれの値の有効な範囲は、使用するフォントによって異なります。誤った識別子や範囲外の値を指定すると、期待通りの表示にならない、または全くフォントが適用されない可能性がありますので、使用するフォントのドキュメントを必ず確認してください。このプロパティは、font-weightやfont-stretchなどの標準のフォント設定よりも優先されます。比較的新しい機能のため、古いブラウザでは正しく表示されない場合がありますので、font-familyに代替フォントを指定するなど、フォールバックの考慮も重要です。