【PHP8.x】setIteratorClassメソッドの使い方

『setIteratorClassメソッドは、ArrayObjectのインスタンスが反復処理される際に使用するイテレータのクラスを指定するメソッドです。』ArrayObjectは配列のように振る舞うオブジェクトで、foreach文などで要素を一つずつ取り出す際には、内部的にイテレータという仕組みを利用します。デフォルトでは、ArrayIteratorクラスがその役割を担いますが、このsetIteratorClassメソッドを使うことで、挙動の異なる別のイテレータクラスに変更することが可能になります。引数には、使用したいイテレータのクラス名を文字列で指定します。指定するクラスは、Iteratorインターフェースを実装している必要があります。例えば、多次元配列を再帰的に処理したい場合にRecursiveArrayIteratorクラスを指定すると、foreachループでネストされた配列の全要素にアクセスできるようになります。このように、setIteratorClassメソッドは、ArrayObjectの反復処理の動作を柔軟にカスタマイズし、より複雑なデータ構造の操作を簡潔に記述するために利用されます。このメソッドは値を返しません。

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1<?php
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3// ArrayObjectが反復処理を行う際に使用する、カスタムイテレータクラスを定義します。
4// このクラスはIteratorインターフェイスを実装する必要があります。
5// ここでは既存のArrayIteratorを継承して簡単に実装します。
6class MyCustomIterator extends ArrayIterator {}
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8// ArrayObjectのインスタンスを作成します。
9$array = ['a' => 'Apple', 'b' => 'Banana', 'c' => 'Cherry'];
10$arrayObject = new ArrayObject($array);
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12// foreachループなどで使用されるイテレータのクラスを指定します。
13$arrayObject->setIteratorClass(MyCustomIterator::class);
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15// getIterator()メソッドでイテレータを取得し、そのクラス名を確認します。
16$iterator = $arrayObject->getIterator();
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18// 出力結果は 'MyCustomIterator' となります。
19echo get_class($iterator);
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21?>

string $iteratorClass

• string $iteratorClass: ArrayObject で使用するイテレータクラス名を指定する文字列

戻り値なし

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