【Python】for文の書き方と使い方の基本
開発環境
- Python version: python 3.10.11
Pythonのfor文とは
Pythonのfor文は、反復(iteration)構造を作成するための制御構造の一つです。 for文は、コレクション(リスト、タプル、文字列など)内の各要素に対して順番に処理を行うために使用されます。 公式リファレンス:https://docs.python.org/ja/3/tutorial/controlflow.html#for-statements
Pythonのfor文の書き方
Pythonのfor文の書き方は以下の通りです。
1for 要素 in シーケンス: 2 # 繰り返し処理
ここでの要素は、各繰り返しでシーケンス内の次の要素に取り組むための一時的な変数です。 シーケンス内の要素がなくなるまでforブロック内の処理が実行されます。
Pythonのfor文の使い方
Pythonのfor文のよくあるパターンのサンプルコードで使い方の解説をしていきます。
簡単な数値の繰り返し
1# サンプルコード1 2for i in range(5): 3 print(i)
range(5)
を使用して0から4までの数値を順番に取得し、それをprint(i)
で表示しています。
リストの要素を繰り返し処理
1# サンプルコード2 2languages = ["Japanese", "English", "Chinese", "Korean"] 3 4for language in languages: 5 print(language)
リストlanguages
内の各言語名を順番に取得し、それをprint(language)
で表示しています。
enumerateを使ったインデックスと要素の繰り返し
1# サンプルコード3 2languages = ["Japanese", "English", "Chinese", "Korean"] 3 4for index, value in enumerate(languages): 5 print(index, value)
enumerate
関数を使用してリストlanguages
の各要素に対するインデックスと値の組み合わせを得ています。
それをprint(index, value)
で表示しています。
複数のリストを同時に繰り返し処理
1# サンプルコード4 2fruits = ["apple", "orange", "banana"] 3quantity = [1, 5, 3] 4 5for item1, item2 in zip(fruits, quantity): 6 print(item1, item2)
zip
関数を使用して複数のリストfruits
とquantity
を同時に繰り返し処理しています。
break文を使ったループの中断
1# サンプルコード5 2for i in range(10): 3 if i == 5: 4 break 5 print(i)
break
文を使用してi
が5になった時点でループが中断されます。
そのため、0から4までの数値が表示されます。
continue文を使ったループのスキップ
1# サンプルコード6 2for i in range(10): 3 if i % 2 == 0: 4 continue 5 print(i)
continue
文を使用してi
が偶数の場合にはその後の処理をスキップして次の繰り返しに進みます。
そのため、奇数の数値が表示されます。
スライスを使った一部の要素の繰り返し処理
1# サンプルコード7 2languages = ["Japanese", "English", "Chinese", "Korean"] 3 4for language in languages[1:3]: 5 print(language)
スライスを使用してリストlanguages
のインデックス1から3未満の要素を取得し、それを繰り返し処理しています。
else文を使ったfor文の終了時の処理
1# サンプルコード8 2languages = ["Japanese", "English", "Chinese", "Korean"] 3 4for language in languages: 5 print(language) 6else: 7 print("FINISH!")
else
文を使用してfor
ループが正常に終了したときに特定の処理を行います。
おわりに
Pythonのfor文の使い方について解説しました。 for文は、リストやタプルなどのシーケンス内の要素を順番に処理する際に非常に便利な構文です。 for文はプログラミングにおいて非常に重要な概念なため、リストやタプルなどのデータ構造を効果的に操作できるようにしていきましょう。