アクセス解析(アクセスカイセキ)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

アクセス解析(アクセスカイセキ)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

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読み方

日本語表記

アクセス解析 (アクセスカイセキ)

英語表記

access analysis (アクセスアナリシス)

用語解説

アクセス解析とは、ウェブサイトやアプリケーションに訪れたユーザーの行動や属性を記録し、分析する活動全般を指す。その目的は、収集したデータを基にユーザーの動向を理解し、サイトの課題発見や改善、マーケティング施策の効果測定などに繋げることである。単にアクセス数を数えるだけでなく、ユーザーがどこから来て、どのページを閲覧し、どのくらいの時間滞在して、最終的にどのような行動をとったのかを詳細に把握することが重要となる。システムエンジニアにとっては、自身が開発・運用するシステムがユーザーにどのように利用されているかを客観的なデータで把握し、パフォーマンス改善やユーザー体験の向上に役立てるための重要な知識分野である。

アクセス解析を実現するためのデータの計測方法には、主にいくつかの方式が存在する。現在最も主流なのは「タグ(ビーコン)方式」である。これは、ウェブサイトの各ページにJavaScriptで記述された専用の計測タグを埋め込み、ページが読み込まれる際にそのタグが実行されることで、ユーザーの閲覧情報が解析用のサーバーへ送信される仕組みである。この方式では、ユーザーのブラウザから得られるOSやブラウザの種類、画面解像度といった環境情報、どのサイトから来たかを示すリファラ情報、閲覧したページのURL、滞在時間など、詳細な行動データを取得できる。Google Analyticsなどの多くのアクセス解析ツールがこの方式を採用している。一方で、古くから利用されている方法として「サーバーログ方式」がある。これは、ウェブサーバーが自動的に記録するアクセスログファイルを解析する手法である。ログファイルには、アクセスされた日時、ユーザーのIPアドレス、リクエストされたファイル、サーバーからの応答を示すステータスコードなどが記録されている。タグ方式と異なり、検索エンジンのクローラーなどの人間以外のアクセスも記録される点や、JavaScriptを無効にしているユーザーのアクセスも計測できる点が特徴であるが、ブラウザのキャッシュに保存されたページが表示された場合は記録されないといった制約もある。その他、ネットワーク上を流れるデータを直接監視する「パケットキャプチャ方式」もあるが、専門的な知識と高い導入コストが必要となるため、大規模なシステムで限定的に利用される。

アクセス解析で用いられる指標には様々なものがあるが、基本的なものを理解しておくことが不可欠である。まず「ページビュー(PV)」は、ページが閲覧された延べ回数を示す最も基本的な指標である。次に「ユニークユーザー(UU)」は、特定の期間内にサイトを訪れた重複しないユーザーの数であり、一般的にブラウザに保存されるCookieという小さなファイルを利用してユーザーを識別する。「セッション」は、ユーザーがサイトを訪れてから離脱するまでの一連の行動を一つの単位として捉えたもので、訪問数とも呼ばれる。例えば、一人のユーザーが午前と午後に一回ずつサイトを訪れた場合、UUは1だがセッションは2とカウントされる。「直帰率」は、サイトに訪問したユーザーが最初の1ページだけを閲覧し、他のページへ遷移することなく離脱してしまったセッションの割合を示す。この数値が高いページは、ユーザーの期待とコンテンツが合致していない、あるいは使い勝手に問題がある可能性が考えられる。「離脱率」は、そのページがセッションの最後に閲覧されたページの割合を示し、ユーザーがサイト内を回遊する中でどのページで興味を失いやすいかを分析するのに役立つ。「コンバージョンレート(CVR)」は、サイトが設定した目標(商品購入、会員登録、資料請求など)を達成したセッションの割合であり、ビジネス上の成果を直接的に測るための重要な指標となる。

これらのデータを分析することで、多角的な活用が可能となる。サイト改善の観点では、ユーザーの行動フローを分析して離脱率の高いページを特定し、UI/UX(ユーザーインターフェース/ユーザーエクスペリエンス)の改善やコンテンツの見直しを行う。また、複数のデザインパターンを用意してどちらがより高い成果を出すかを比較検証するA/Bテストにも、アクセス解析のデータは不可欠である。マーケティングの観点では、広告やキャンペーンごとの流入数やコンバージョンを計測し、費用対効果を評価して次の施策に活かすことができる。さらに、システムエンジニアの観点からは、システムの健全性を測るためにも利用できる。例えば、ページの表示速度はユーザー体験に直結するため、アクセス解析ツールで計測される読み込み時間データを監視し、遅延が発生しているページを特定してパフォーマンスチューニングを行うことができる。また、特定のページで直帰率や離脱率が急に悪化した場合、そのページで何らかのサーバーエラーや表示崩れが発生している可能性を疑うきっかけにもなる。このように、アクセス解析はマーケターだけでなく、開発者にとってもシステムの品質をユーザー視点で評価し、改善するための強力なツールとなる。アクセス解析はデータを収集して眺めるだけでは意味がなく、データから仮説を立て、施策を実行し、その結果を再びデータで検証するというサイクルを継続的に回すことが、ウェブサイトやアプリケーションを成長させる上で極めて重要なのである。

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