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アーンドバリューマネジメント(アーンドバリューマネジメント)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

アーンドバリューマネジメント(アーンドバリューマネジメント)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

作成日: 更新日:

読み方

日本語表記

アーンドバリューマネジメント (アーンドバリューマネジメント)

英語表記

Earned Value Management (アーンドバリューマネジメント)

用語解説

アーンドバリューマネジメント(Earned Value Management: EVM)は、プロジェクトの進捗とコストを客観的に測定し、管理するための手法だ。プロジェクトのパフォーマンスを早期に把握し、問題点を特定して適切な対応を取ることで、プロジェクトの成功率を高めることを目的とする。システムエンジニアを目指す上で、プロジェクトマネジメントの基礎知識としてEVMを理解しておくことは非常に重要だ。

EVMの基本的な考え方は、計画された作業の価値(予算)と、実際に完了した作業の価値を比較することで、プロジェクトの進捗状況とコスト効率を把握するというものだ。具体的には、計画価値(Planned Value: PV)、実績コスト(Actual Cost: AC)、アーンドバリュー(Earned Value: EV)という3つの主要な指標を用いる。

計画価値(PV)は、プロジェクト開始時点で見積もられた、特定時点までに完了する予定だった作業の予算のことだ。プロジェクトの進捗計画に基づいて算出され、作業の範囲、スケジュール、予算が組み込まれている。PVは、プロジェクトの目標達成に向けた基準となる。

実績コスト(AC)は、特定時点までに実際に発生したコストのことだ。人件費、材料費、外注費など、プロジェクトに関連するすべての費用が含まれる。ACは、プロジェクトの実際のコストを把握するための重要な指標となる。

アーンドバリュー(EV)は、特定時点までに実際に完了した作業の価値(予算)のことだ。完了した作業に割り当てられた予算を合計することで算出される。EVは、プロジェクトの進捗状況を金額で表すもので、PVやACと比較することで、プロジェクトのパフォーマンスを客観的に評価できる。

これらの3つの指標を用いて、様々な分析を行うことができる。代表的なものとして、スケジュール差異(Schedule Variance: SV)とコスト差異(Cost Variance: CV)がある。

スケジュール差異(SV)は、EVからPVを引いた値で、プロジェクトのスケジュールが予定よりも進んでいるか遅れているかを示す。SVがプラスであれば、プロジェクトは予定よりも進んでおり、マイナスであれば遅れていることを意味する。SV = EV - PV で計算される。

コスト差異(CV)は、EVからACを引いた値で、プロジェクトのコストが予算内であるか超過しているかを示す。CVがプラスであれば、プロジェクトは予算内であり、マイナスであれば予算を超過していることを意味する。CV = EV - AC で計算される。

さらに、スケジュール効率指数(Schedule Performance Index: SPI)とコスト効率指数(Cost Performance Index: CPI)という指標も用いられる。

スケジュール効率指数(SPI)は、EVをPVで割った値で、プロジェクトのスケジュール効率を示す。SPIが1より大きければ、プロジェクトは予定よりも効率的に進んでおり、1より小さければ効率が悪いことを意味する。SPI = EV / PV で計算される。

コスト効率指数(CPI)は、EVをACで割った値で、プロジェクトのコスト効率を示す。CPIが1より大きければ、プロジェクトは予算内で効率的に進んでおり、1より小さければ効率が悪いことを意味する。CPI = EV / AC で計算される。

これらの指標を定期的に分析することで、プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの進捗状況やコスト効率を把握し、問題点を早期に特定することができる。例えば、SVがマイナスでSPIが1より小さい場合は、プロジェクトのスケジュールが遅延しており、対策が必要であることを示唆する。CVがマイナスでCPIが1より小さい場合は、コストが予算を超過しており、コスト削減策を検討する必要がある。

EVMは、プロジェクトの規模や複雑さに関わらず適用できる汎用的な手法だ。システム開発プロジェクトにおいては、要件定義、設計、開発、テストといった各フェーズの進捗とコストをEVMで管理することで、プロジェクトの成功率を高めることができる。例えば、アジャイル開発においても、スプリントごとのEVM分析を行うことで、チームのパフォーマンスを向上させることができる。

EVMの導入には、適切な計画とデータ収集が不可欠だ。プロジェクトの初期段階で、詳細な作業分解構造(Work Breakdown Structure: WBS)を作成し、各タスクの予算と期間を明確に定義する必要がある。また、プロジェクトの進行中には、正確な実績データを収集し、定期的にEVM分析を行う必要がある。EVMツールを活用することで、これらの作業を効率化することができる。

EVMは、プロジェクトマネジメントの重要なツールの一つであり、システムエンジニアとしてキャリアを積む上で、EVMの知識とスキルは非常に役立つ。EVMを理解し、実践することで、プロジェクトの成功に貢献できるだけでなく、自身のスキルアップにもつながるだろう。

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