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netstatコマンド(ネットスタット)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

netstatコマンド(ネットスタット)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

作成日: 更新日:

読み方

日本語表記

ネットステートコマンド (ネットステートコマンド)

英語表記

netstat (ネットステート)

用語解説

netstatコマンドは、コンピュータのネットワーク接続の状態や統計情報を表示するためのコマンドである。システムエンジニアを目指す初心者にとって、ネットワークの基本的な動作を理解し、トラブルシューティングを行う上で非常に重要なツールの一つとなる。このコマンドを使用することで、現在確立されているネットワーク接続、接続を待ち受けているポート、ルーティングテーブル、ネットワークインターフェースの統計情報などを詳細に確認できる。これにより、自分のコンピュータがどのように外部と通信しているか、どのようなサービスがネットワーク上で稼働しているかを把握することが可能となる。ネットワークの接続問題が発生した際や、セキュリティ上の不審な活動を監視する際に、netstatコマンドは有効な手がかりを提供することが多い。

詳細について見ていこう。netstatコマンドは多くのオプションを持ち、それぞれ異なる目的のために利用される。これらのオプションを理解し、適切に組み合わせることで、必要なネットワーク情報を効率的に取得できる。

最も基本的なnetstatの実行方法は、引数なしでコマンドを実行することである。この場合、現在アクティブなTCP接続とUDP接続、そして接続を待ち受けているポートの一覧が表示される。出力には通常、以下の情報が含まれる。

  • Proto:使用されているプロトコル(TCPまたはUDP)
  • Local Address:自分のコンピュータのIPアドレスとポート番号
  • Foreign Address:通信相手のIPアドレスとポート番号
  • State:TCP接続の状態(ESTABLISHED、LISTEN、TIME_WAITなど)。ESTABLISHEDは接続が確立されている状態、LISTENは接続を待ち受けている状態を示す。

具体的なオプションとその役割をいくつか挙げる。 -aオプションは、すべてのアクティブな接続とリスニングポートを表示する。これには、TCPとUDPの両方のプロトコルにおける確立済みの接続、およびすべての接続待ち状態のポートが含まれるため、システムが外部に公開しているサービスや、内部で稼働しているネットワークサービスを網羅的に確認できる。 -nオプションは、IPアドレスとポート番号を数値形式で表示する。通常、netstatはIPアドレスをホスト名に、ポート番号をサービス名に変換しようと試みるが、-nオプションを使用するとこの名前解決のプロセスをスキップするため、コマンドの実行が高速化され、特にDNSの問題がある環境で役立つ。 -pオプションは、LinuxやUnix系OSで利用可能で、各接続やリスニングポートを使用しているプロセスID(PID)とそのプログラム名を表示する。このオプションは、どのアプリケーションが特定のポートを使用しているのか、あるいはどのプログラムが外部と通信しているのかを直接特定できるため、セキュリティの監視やリソースの管理において非常に有用である。不審な接続や未知のプログラムが見つかった場合、それが悪意のあるソフトウェアの活動である可能性も考慮し、さらに調査を進めるべき手がかりとなる。 -tオプションを使用するとTCP接続のみを、-uオプションを使用するとUDP接続のみを表示できる。特定のプロトコルに絞って情報を確認したい場合に便利である。 -rオプションは、ルーティングテーブルを表示する。ルーティングテーブルとは、データパケットがネットワーク上で目的地に到達するためにどのような経路を通るべきかを定義する規則のリストである。この情報を確認することで、ネットワーク経路が正しく設定されているか、あるいは意図しない経路が使われていないかをチェックできる。 -sオプションは、プロトコルごとの統計情報を表示する。例えば、TCP、UDP、IPといった各プロトコルで送受信されたパケット数や、発生したエラー数など、より詳細な統計データを確認できる。これは、ネットワークのパフォーマンス分析や、特定のプロトコルに起因する問題の診断に役立つ。 -iオプションもLinuxやUnix系OSで利用可能であり、ネットワークインターフェースごとの統計情報を表示する。これにより、各ネットワークカードが送受信したデータ量や、エラーの発生状況などを把握できる。

これらのオプションを組み合わせることで、特定の目的に合った情報を効率的に得られる。例えば、「netstat -anp」と入力すれば、すべてのアクティブな接続とリスニングポートを数値形式で表示し、さらにそれらの接続やポートを使用しているプロセスIDとプログラム名も確認できる。これは、システム上で実行されているネットワーク関連の活動を詳細に監視する際に非常に強力な手段となる。

netstatコマンドは、ネットワークの接続性の確認、特定のポートが開放されているかの検証、ルーティング設定の検査、不審なネットワークアクティビティの特定など、多岐にわたる場面でその真価を発揮する。システムエンジニアとしてネットワークに関する問題を効率的に診断し解決するためには、netstatコマンドの機能を理解し、適切に活用する能力が不可欠である。

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