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【ITニュース解説】Access Modifiers in Java

2025年09月12日に「Dev.to」が公開したITニュース「Access Modifiers in Java」について初心者にもわかりやすく解説しています。

作成日: 更新日:

ITニュース概要

Javaのアクセス修飾子は、変数やメソッドなどへのアクセス範囲を制限し、データを安全に保つ仕組みだ。Default, Private, Protected, Publicの4種類があり、それぞれアクセスできる範囲が異なる。これらを適切に使い分け、プログラムのセキュリティを高める。

出典: Access Modifiers in Java | Dev.to公開日:

ITニュース解説

プログラムを開発する際、データの安全性やコードの整理整頓は非常に重要だ。Java言語では、この目的のために「アクセス修飾子」という仕組みが提供されている。これは、プログラムを構成する「変数」「データメンバー」「メソッド」「クラス」「コンストラクタ」といった要素が、どの範囲から「アクセス」できるか、つまり「利用できるか」を細かく設定するための機能だ。アクセス修飾子を利用することで、大切なデータを意図しない変更から保護したり、他のプログラム要素から不適切に利用されたりしないように制限したりすることが可能になり、プログラム全体の安定性とセキュリティを向上させることができる。

Javaには主に四つのアクセス修飾子がある。これらはそれぞれ異なるアクセス範囲を持つ。具体的には、キーワードを明示的に指定しない「Default(デフォルト)」、最も厳しい制限を持つ「Private(プライベート)」、特定の関係を持つクラスからのアクセスを許可する「Protected(プロテクテッド)」、そして最も制限が緩い「Public(パブリック)」だ。これらの修飾子を適切に使いこなすことで、プログラムの設計意図をコードに反映させ、より堅牢で保守しやすいシステムを構築できる。

まず、最も広いアクセス範囲を持つのが「Public」修飾子だ。Publicと宣言されたクラス、メソッド、コンストラクタ、インターフェース、あるいは変数などは、Javaプログラム内のどのクラスからでもアクセス可能となる。これは、誰でも自由に利用できる共通の機能やデータを提供する際に用いられる。例えば、広く公開されるライブラリの機能や、システムの主要なインターフェースなどはPublicに設定されることが多い。ただし、Publicな要素が異なる「パッケージ」(関連するクラスをまとめる論理的なグループ)に属している場合、その要素を利用するには、プログラムの冒頭で「import」文を用いてその場所を明示的に指定する必要がある。また、Publicなメソッドや変数は、クラスの「継承」という仕組みによって、そのクラスを継承する「サブクラス」にも自動的に引き継がれる特性を持つ。

次に「Protected」修飾子について説明する。Protectedと宣言された変数、メソッド、コンストラクタは、それを宣言したクラスが属する「パッケージ」内のすべてのクラスからアクセス可能だ。さらに、異なるパッケージに属していても、そのクラスを「継承」した「サブクラス」からはアクセスが許可される。この修飾子は、親となる「スーパークラス」が、その機能を継承するサブクラスに対しては提供したいが、全く関係のないクラスからは利用させたくない、というシナリオで特に有効だ。例えば、サブクラスが共通の処理を効率的に利用するための補助的なメソッドなどをProtectedに設定することがある。なお、Protected修飾子をクラスやインターフェース自体に適用することはできない。また、インターフェース内のメソッドやフィールドにProtectedを指定することもできない。

続いて、「Default(デフォルト)」アクセス修飾子を見ていこう。これは、アクセス修飾子を何も指定しなかった場合に自動的に適用されるものだ。Defaultアクセス修飾子が適用された変数やメソッドは、それを宣言したクラスと同じ「パッケージ」内にあるすべてのクラスからアクセスできる。しかし、異なるパッケージのクラスからは一切アクセスできない。このDefault修飾子は「パッケージプライベート」とも呼ばれることがあり、特定の機能やデータを同じパッケージ内で完結させ、外部パッケージからの不必要な干渉を防ぐ役割を果たす。これにより、関連性の高いクラス群の間でのみデータを共有し、それ以外のクラスからは隠蔽するという目的を達成できる。特筆すべき点として、Javaのインターフェース内で宣言されるフィールドは暗黙的にPublic Static Final、メソッドはデフォルトでPublicとして扱われるという特別な規則がある。

最後に、最もアクセス制限が厳しい「Private」修飾子だ。Privateと宣言されたメソッド、変数、コンストラクタは、それらが宣言された「クラスの内部」からしかアクセスできない。これは、クラスの内部実装を外部から完全に隠蔽するための最も強力な手段だ。クラスやインターフェース自体をPrivateに宣言することはできない。Private修飾子の主な目的は、オブジェクト指向プログラミングの重要な原則である「カプセル化」を実現することにある。カプセル化とは、クラスの内部構造やデータ(特に変数)を外部から直接操作されないように隠蔽し、データの整合性を保護し、誤った変更を防ぐ仕組みを指す。もしPrivateな変数に外部からアクセスする必要がある場合は、「getterメソッド」と呼ばれるPublicなメソッド(変数の値を取得する役割を持つ)をクラス内に用意し、そのgetterメソッドを介して安全に値を取得するように設計するのが一般的だ。このようにして、データの公開範囲を厳密に制御することで、プログラムのセキュリティと保守性を大幅に高めることができる。

これらの四つのアクセス修飾子を状況に応じて適切に使い分けることは、Javaで堅牢かつ安全なプログラムを開発する上で極めて重要だ。どの情報がどの範囲まで公開されるべきかを慎重に検討し、最適なアクセス修飾子を選択することで、プログラムのバグを削減し、将来の機能追加や変更にも柔軟に対応できる、高品質なソフトウェアを構築する上での基盤となる。

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