【ITニュース解説】Get to know me :)
2025年09月12日に「Dev.to」が公開したITニュース「Get to know me :)」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
ソフトウェア工学の学生が、インポスター症候群克服のためCourseraで学習中。未習だったフロントエンド開発から始め、MetaコースでHTML/CSS/Bootstrapの基礎を習得した。今後はJavaScriptを学び、LinkedInプロフィールの強化とスキルアップを目指す。
ITニュース解説
ソフトウェアエンジニアリングを学ぶ一人の学生が、自身の学習状況とキャリアに対する正直な感情を共有する記事がある。彼はインポスター症候群という心理的な状態に悩まされているという。インポスター症候群とは、自身の能力や実績にもかかわらず、それが過大評価されていると感じ、いつか嘘が露呈するのではないかという不安に苛まれることを指す。特に技術の世界では、新しい知識が次々と生まれ、常に学び続ける必要があるため、多くの技術者がこの感覚を経験しやすい。彼もまた、自身が「詐欺師」ではないかと感じ、この悩みを克服するために、自身の学習とスキルを証明するポートフォリオの作成に徹底的に集中することを決意した。
この決意に基づき、彼は具体的な行動計画を立てた。まず、世界的に有名なオンライン学習プラットフォームであるCourseraで提供されている「Meta Front-End Developer」「Meta Back-End Developer」「Meta Full-Stack Developer」といった一連の専門コースの受講を開始した。これらのコースは、それぞれWeb開発の特定の領域に特化している。フロントエンド開発は、ウェブサイトやアプリケーションの見た目やユーザーが直接触れる部分を構築する技術であり、バックエンド開発は、ウェブサイトの裏側でデータの処理やサーバーとの連携を担う技術だ。フルスタック開発は、その両方を幅広くカバーするスキルを意味する。これらの専門コースで体系的に学ぶことで、彼は自身の知識基盤を盤石にし、実用的なスキルを習得しようとしている。
さらに、これらのコースを修了した後には、プログラミング能力を向上させるための実践的なステップとして、LeetCodeの「Blind 75」と呼ばれる問題群に取り組む計画も立てている。「Blind 75」とは、プログラミングのアルゴリズムやデータ構造に関する有名な問題を集めたリストであり、これらを解くことで、論理的思考力や問題解決能力といった、システムエンジニアにとって非常に重要な基礎能力を鍛えることができる。このような具体的な目標設定は、漠然とした不安を解消し、学習へのモチベーションを維持するために効果的な方法と言えるだろう。
彼が数ある学習テーマの中で、まずフロントエンド開発から始めることにしたのには明確な理由がある。これまでの大学での学習では、PythonやC#といったプログラミング言語を中心に学んできた。これらの言語は、主にバックエンド処理やデータ分析、デスクトップアプリケーション開発などで広く使われる強力なツールだ。しかし、Webページの構造を作るHTMLや見た目をデザインするCSSといったフロントエンドの基本的な言語は、「基礎的すぎる」あるいは「視覚的なもの」として、あまり深く教えられてこなかったという。
彼は、HTMLやCSSの知識がないことに「何か大切なことを見落としている」という感覚を抱いた。現代の多くのアプリケーションがWebブラウザを通じて利用されることを考えると、ユーザーインターフェース(UI)を直接構築するこれらの技術は、決して軽視できない。むしろ、Webアプリケーションの全体像を理解し、フロントエンドとバックエンドがどのように連携して機能するのかを把握するためには不可欠な要素なのだ。そこで彼は、自身のペースで不足している知識を補い、さらに自身のLinkedInプロフィールを強化するために、認定資格の取得を目指すことを思いついた。
そして、Meta Front-End Developerコース群の最初のステップである「Introduction to Front-End Development」コースを開始した。このコースは非常にスムーズに進み、基礎的な内容ではあったものの、HTML、CSS、そしてBootstrapといった技術について多くのことを学べたと彼は語っている。HTMLはWebページの骨格を作り、CSSはその骨格に色や形を与えるスタイルを定義する。Bootstrapは、これらを効率的に記述し、レスポンシブデザイン(様々な画面サイズに適応するデザイン)を容易にするためのフレームワークだ。これら基礎を学ぶことで、彼はWebページの見た目がどのように構築されているのか、その基本原理を深く理解することができた。
現在、彼は次のステップとして「Programming with JavaScript」コースに進む準備を進めている。JavaScriptは、Webページに動きやインタラクティブな要素を追加するために不可欠なプログラミング言語であり、フロントエンド開発の中核をなす。HTMLとCSSで静的なページを作り、JavaScriptで動的な機能を追加することで、よりリッチでユーザーフレンドリーなWebアプリケーションを開発できるようになる。彼のこの学習パスは、単に知識を増やすだけでなく、自身のスキルセットをバランス良く拡張し、自信を持ってソフトウェア開発の道を進むための具体的な努力と言える。
システムエンジニアを目指す初心者にとって、彼のこの経験は多くの示唆を与えてくれるだろう。自身の知識の偏りや不足を感じたときに、それを放置するのではなく、具体的な目標を立てて行動に移すことの重要性。オンライン学習プラットフォームや認定資格を活用して、自身のペースで学ぶことの有効性。そして、一見「基礎的」に見える技術でも、それが全体のシステムにおいてどのような役割を果たすのかを理解し、深く学ぶことの大切さ。これらは、技術の変化が激しいIT業界で活躍し続けるために不可欠な心構えである。インポスター症候群という自身の内面的な課題と向き合い、積極的に学習を深める彼の姿勢は、私たち一人ひとりが目指すべき学習者の姿を示している。