【ITニュース解説】自分のコードを打ち込める Rust 製 CLI タイピングゲームの GitType を作りました
2025年09月08日に「Qiita」が公開したITニュース「自分のコードを打ち込める Rust 製 CLI タイピングゲームの GitType を作りました」について初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。
ITニュース概要
自分の書いたコードやOSSのコードでタイピング練習ができる、Rust製CLIゲーム「GitType」が公開された。サンプルコードではなく、普段使うコードで練習できるため、プログラミングに直結する実践的なタイピングスキルを効率良く習得可能だ。
ITニュース解説
プログラマーにとって、タイピングの速度と正確性は業務効率に直結する重要なスキルである。しかし、世の中に存在する多くのタイピング練習ツールは、一般的な英単語や定型文を題材にすることが多く、プログラミングで頻繁に使用される記号や予約語、特有の命名規則など、実践的なコーディングに特化した練習がしにくいという課題があった。この課題を解決するため、プログラミングコードを専門に扱う新しいタイピング練習ツール「GitType」が開発された。このツールは、開発者自身のコードや、目標とするオープンソースソフトウェア(OSS)のコードをタイピングの題材にできるという画期的な特徴を持つ。
GitTypeは、CLI(コマンドラインインターフェース)ツールとして提供される。これは、多くのシステムエンジニアが日常的に利用する、ターミナルやコマンドプロンプトといった、いわゆる「黒い画面」上で動作するアプリケーションである。グラフィカルな画面を持たず、キーボードからのコマンド入力で操作するため、開発作業の流れを妨げることなく、手軽にタイピング練習を開始できる。このツールが目指すのは、単に文字を速く打つことではない。プログラマーが日常的に記述するコードそのものに指を慣れさせ、思考とコーディングの間のタイムラグを限りなく小さくすることにある。
GitTypeの最大の機能は、タイピングの題材となるソースコードを自由に選択できる点である。具体的には、二つの方法で練習対象を指定できる。一つは、自身のローカル環境にあるGitリポジトリのコードを利用する方法だ。Gitとは、ソースコードの変更履歴を管理するためのバージョン管理システムであり、現代のソフトウェア開発に不可欠なツールである。開発者は、自分が現在取り組んでいるプロジェクトのソースコードをGitTypeに読み込ませることで、自分が頻繁に使う変数名、関数名、独自のコーディングスタイルに沿ったタイピング練習を反復して行うことができる。これにより、体に染み付くような形でコーディングのリズムを習得することが可能となる。
もう一つの方法は、GitHub上で公開されている任意のオープンソースソフトウェアのコードを題材にする方法だ。GitHubは、世界中の開発者が自身のソースコードを公開・共有するためのプラットフォームである。GitTypeを使えば、例えば自分が目標とする著名なソフトウェアや、参考にしているライブラリのコードを指定し、それをタイピングのお題として練習できる。これは、熟練したエンジニアが書いた質の高いコードに直接触れる絶好の機会となる。コードの構造や美しい書き方を学びながら、同時にタイピングスキルを向上させられるため、一石二鳥の効果が期待できる。
このツールは「Rust(ラスト)」というプログラミング言語で開発されている。Rustは、高いパフォーマンスとメモリ安全性を両立させた現代的な言語として近年大きな注目を集めている。処理速度が速く、システムリソースの消費が少ないため、CLIツールのようなキビキビとした動作が求められるアプリケーションの開発に適している。GitTypeがRustで開発されていることは、このツールが現代の技術トレンドを反映したものであることを示唆している。
GitTypeを利用することで、プログラミング学習者やキャリアの浅いエンジニアは、コーディングの基礎体力であるタイピング能力を、より実践的かつ効率的に鍛えることができる。プログラミングにおいてタイピングは、思考をコードに変換するための手段に過ぎない。この手段がスムーズであればあるほど、開発者はロジックの構築や問題解決といった、より本質的な作業に集中できる。GitTypeは、実際のコードを使って練習するというアプローチにより、タイピング練習を単なる指の運動から、コーディング能力全体を底上げする有意義なトレーニングへと昇華させる可能性を秘めている。自分のコード、憧れのコードで練習するという体験は、学習のモチベーション維持にも繋がるだろう。