GitHub(ギットハブ)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説
GitHub(ギットハブ)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。
読み方
日本語表記
ギットハブ (ギットハブ)
英語表記
GitHub (ギットハブ)
用語解説
GitHub(ギットハブ)は、ソフトウェア開発におけるバージョン管理システムであるGitを利用した、Webベースのホスティングサービスだ。世界中の開発者がコードを共有し、共同で開発を進めるためのプラットフォームとして広く利用されている。
GitHubの概要は、コードの管理、共同開発の促進、プロジェクトの公開と共有という3つの要素に集約できる。まず、Gitは、ソースコードの変更履歴を記録し、管理するためのシステムだ。これにより、開発者は過去のバージョンに遡ったり、異なるバージョンのコードを比較したり、変更を統合したりすることが容易になる。GitHubは、このGitの機能をWeb上で提供し、視覚的に操作しやすいインターフェースを提供することで、より多くの開発者がGitを利用できるようにした。
次に、GitHubは共同開発を促進するための様々な機能を提供している。複数の開発者が同じプロジェクトに参加し、それぞれの変更をGitHub上で共有し、統合することができる。プルリクエストと呼ばれる機能を使うことで、他の開発者によるコードの変更をレビューし、承認することで、メインのコードベースに統合することができる。これにより、コードの品質を向上させ、バグを早期に発見することが可能になる。また、GitHubは、issueトラッカーと呼ばれる機能を提供しており、バグの報告や機能の提案、タスクの管理など、プロジェクトに関する議論や進捗状況の管理を行うことができる。
最後に、GitHubは、開発したソフトウェアやコードを公開し、共有するためのプラットフォームとしても利用されている。GitHub上で公開されたプロジェクトは、誰でも閲覧、ダウンロード、利用することができる。オープンソースソフトウェアの開発においては、GitHubは不可欠なツールとなっており、世界中の開発者がGitHub上で協力し、多くの優れたソフトウェアが開発されている。
GitHubの詳細について説明する。GitHubの中心となる機能は、リポジトリと呼ばれるコードの保管場所だ。リポジトリは、プロジェクトの全てのファイル、コード、画像、ドキュメントなどを格納する。リポジトリには、公開リポジトリと非公開リポジトリの2種類がある。公開リポジトリは、誰でも閲覧可能で、コードをダウンロードしたり、貢献したりすることができる。非公開リポジトリは、アクセス権を持つユーザーのみが閲覧可能で、企業や組織内で機密性の高いプロジェクトを管理するために利用される。
GitHubでは、ブランチと呼ばれる機能を使って、複数の開発者が同時に同じプロジェクトに取り組むことができる。ブランチは、メインのコードベースから派生した、独立した開発ラインだ。開発者は、それぞれのブランチでコードを変更し、テストを行い、問題がなければ、プルリクエストを使って、メインのコードベースに統合する。このプロセスを経ることで、複数の開発者が互いに干渉することなく、並行して開発を進めることができる。
プルリクエストは、コードの変更を提案し、他の開発者にレビューを依頼するための機能だ。プルリクエストを作成すると、変更内容が詳細に表示され、他の開発者はコメントやレビューを行うことができる。レビューの結果、問題がなければ、プルリクエストは承認され、変更はメインのコードベースに統合される。プルリクエストは、コードの品質を向上させるだけでなく、開発者間のコミュニケーションを促進し、知識の共有を促進する役割も果たす。
GitHubは、単なるコードのホスティングサービスにとどまらず、継続的インテグレーション(CI)や継続的デリバリー(CD)といったDevOpsの実現を支援する機能も提供している。GitHub Actionsと呼ばれる機能を使うことで、コードの変更をトリガーとして、自動的にテストを実行したり、ソフトウェアをデプロイしたりすることができる。これにより、開発者は、手動でのテストやデプロイ作業から解放され、より創造的な作業に集中することができる。
さらに、GitHubは、APIを提供しており、他のツールやサービスと連携することができる。例えば、プロジェクト管理ツールやチャットツールと連携することで、GitHub上での活動をリアルタイムに通知したり、タスクの進捗状況を自動的に更新したりすることができる。
システムエンジニアを目指す初心者にとって、GitHubは必須のスキルと言える。GitHubを使いこなせるようになることで、チームでの共同開発がスムーズに進められるようになるだけでなく、世界中の開発者が公開しているオープンソースソフトウェアを活用したり、貢献したりすることもできるようになる。まずは、GitHubのアカウントを作成し、簡単なリポジトリを作成してみることから始めるのが良いだろう。そして、GitHubが提供する様々な機能を実際に試してみることで、GitHubの理解を深めていくことができる。GitHubは、ソフトウェア開発の現場で広く利用されているツールであり、その知識とスキルは、システムエンジニアとしてのキャリアを築く上で大きなアドバンテージとなるだろう。