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【ITニュース解説】Glideで手軽にメンバーの在社確認アプリを作ってみた

2025年09月23日に「Qiita」が公開したITニュース「Glideで手軽にメンバーの在社確認アプリを作ってみた」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

Glideというツールを使い、メンバーの在社状況を手軽に確認できるアプリを開発した。会社のPCやExcelで出社表を見る手間を省き、フリーデスク環境でも誰が出社しているかすぐに把握できるようになる。

ITニュース解説

このニュース記事は、企業やチーム内で日常的に発生する小さな課題を、最新のITツールを活用してどのように解決できるかを示した具体的な事例を紹介している。特に、システム開発の専門知識がなくても、手軽に本格的なアプリケーションを作成できる「ノーコード開発」の可能性について、システムエンジニアを目指す初心者にも分かりやすく解説している。

記事の作成者は、メンバーが10数名いる部署で、誰が出社しているか、あるいはリモートワークや休暇なのかといった在社状況を、外出先から手軽に確認できないという不便さを感じていた。従来の確認方法は、会社のパソコンを開いて社内システムを見るか、スマートフォンでExcelの出社表を開くといったもので、いずれも手間がかかり、特に移動中や緊急時には不便だったという。また、オフィス内がフリーアドレス制であるため、席にいないメンバーの状況が直感的に把握しにくいという課題もあった。こうした具体的な「困りごと」が、今回のアプリ開発の出発点となっている。

この課題を解決するために採用されたのが、「Glide(グライド)」というノーコード開発ツールだ。ノーコード開発とは、その名の通りプログラミングコードを一切書かずにソフトウェアやアプリケーションを開発する手法を指す。通常、アプリケーション開発にはPythonやJava、JavaScriptといったプログラミング言語の知識が不可欠だが、ノーコードツールを使えば、視覚的な操作や設定だけでアプリの機能を構築できる。Glideは特に、Google Sheets(Googleスプレッドシート)をデータソースとして利用できる点が大きな特徴だ。これは、普段から多くの企業で使われている表計算ソフトを、そのままアプリの「データベース」として活用できることを意味する。

記事の筆者は、まずGoogle Sheetsを使って「在社状況管理用のデータベース」を作成した。このスプレッドシートには、各メンバーの名前、その日の出社状況(「出社」「リモート」「休暇」など)、コメント、そしていつ情報が更新されたかを示すタイムスタンプといった項目が用意される。システム開発において、データがどのように管理されるか(データベース設計)は非常に重要なステップだが、スプレッドシートであれば、普段Excelを使うような感覚で直感的にデータの構造を設計できるため、初心者にとっても理解しやすい。

次に、このGoogle SheetsをGlideに接続する。Glideのインターフェースは、ドラッグ&ドロップなどの直感的な操作で、アプリの画面やボタン、入力フォームといった要素を配置できるようになっている。例えば、メンバーの一覧を表示する画面では、スプレッドシートの各行がアプリ上の各メンバーの「カード」として表示され、それぞれのカードには氏名や現在の出社状況が表示される。また、各メンバーが自身の出社状況を更新できる機能も実装された。これは、出社時には「出社」ボタンを、リモートワーク時には「リモート」ボタンを押すことで、スプレッドシートの該当するメンバーの行のデータが自動的に更新される仕組みである。このとき、更新日時も自動で記録されるため、情報がいつ時点のものかという信頼性も確保できる。

さらに、このアプリにはいくつかの便利な機能が盛り込まれている。ユーザーがアプリにログインする際にはメールアドレス認証が用いられ、セキュアなアクセスが実現されている。各ユーザーは自身のプロファイルをアプリ内で設定でき、これにより個人の情報に基づいてカスタマイズされた表示が可能になる。また、コメント機能も搭載されており、例えば「午後から外出」や「〇〇会議のため一時離席」といった、より詳細な状況を共有できるようになった。システムエンジニアの視点で見ると、これは単なるデータ入力だけでなく、ユーザー体験(UX)を向上させるための細かな工夫と言える。

このアプリの公開も非常に簡単だ。Glideで作成したアプリは、特別なサーバーを用意することなく、数クリックでウェブアプリとして公開できる。公開されたアプリはURLを通じて共有され、スマートフォンやPCのWebブラウザからアクセスして利用できる。これにより、従来のExcelファイルを開く手間が解消され、いつでもどこからでも手軽にメンバーの在社状況を確認できる環境が実現したのだ。

この事例は、ノーコード開発ツールがもたらす大きなメリットを具体的に示している。第一に、開発速度の速さだ。ゼロからプログラミングしてアプリを作る場合、数週間から数ヶ月かかるようなものが、Glideのようなツールを使えば数日、場合によっては数時間で形にできる。これにより、アイデアをすぐに形にして試すことができるため、ビジネスのスピードアップに貢献する。第二に、専門的なプログラミング知識が不要である点だ。これにより、システム開発の専門家でなくても、業務課題に最も精通している現場の担当者が自らアプリを作成し、改善していくことが可能になる。これは「市民開発(Citizen Development)」とも呼ばれ、IT部門の負担を軽減しつつ、全社的なデジタル化を推進する上で重要なアプローチとなる。

システムエンジニアを目指す初心者にとって、この事例は多くの示唆を与えてくれるだろう。プログラミングのスキルはもちろん重要だが、すべてのシステム開発がプログラミングを伴うわけではないという現実がある。むしろ、Glideのようなツールを使いこなす能力や、ユーザーの「困りごと」をITでどう解決するかという課題解決能力、そして最適なツールを選定するスキルも、これからのシステムエンジニアには求められる。データがどのようにアプリの表示や機能に結びつくのか、ユーザーインターフェース(UI)やユーザーエクスペリエンス(UX)がどのように設計されるのか、といった基本的な概念を、実際に手を動かしながら学ぶための絶好の機会となるだろう。

このように、Glideを使った在社確認アプリの作成事例は、ITを活用した課題解決の具体例であり、ノーコード開発の強力なポテンシャルを示している。システムエンジニアを目指す上では、このような新しい開発手法やツールにも積極的に触れ、多様なアプローチでシステムを構築する能力を身につけることが、これからの時代を生き抜く上で非常に重要となる。

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