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【ITニュース解説】How to Get Selected for GSoC (Google Summer of Code) - My Personal Experience at Accord Project

2025年09月14日に「Dev.to」が公開したITニュース「How to Get Selected for GSoC (Google Summer of Code) - My Personal Experience at Accord Project」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

GSoC (Google Summer of Code) は、Google主導の有償オープンソース貢献プログラムだ。筆者は遅いスタートながらも、興味に合う組織を選び、質の高い提案書を作成しGSoC 2025に合格した。GSoC参加は、メンターシップやオープンソースの信用獲得、将来のキャリアに繋がる貴重な経験となる。システムエンジニアを目指す初心者にも挑戦する価値がある。

ITニュース解説

Google Summer of Code(GSoC)は、Googleが主催する世界的なプログラムであり、オープンソースソフトウェア開発への貢献を促進するものである。これは一般的なインターンシップとは異なり、学生や開発者が特定の期間、オープンソースプロジェクトに携わり、メンターの指導のもとで開発を行う機会を提供する。このプログラムに選ばれると、その国の生活水準に応じて設定された奨学金が支給される。プロジェクトの規模によって金額は異なり、小規模プロジェクトで750ドル、中規模プロジェクトで1500ドル、大規模プロジェクトで3000ドルが目安とされており、中規模プロジェクトが最も一般的である。GSoCへの参加は、単にコードを書くだけでなく、世界中の開発者ネットワークに加わり、経験豊富なメンターから指導を受け、オープンソースコミュニティでの信頼性を高める貴重な機会となる。これにより、将来のキャリアや共同作業の機会にもつながる可能性がある。

GSoCへの道のりは、オープンソースへの興味から始まることが多い。筆者もDevFest 2024というイベントでオープンソースの概念とGSoCについて具体的に知るまで、漠然とした知識しか持っていなかった。この出会いがきっかけで、翌日にはGNOME Nepalのウェブサイトへの貢献に着手し、初めてのプルリクエストがマージされた経験が、オープンソースの世界への興味を大きく刺激した。多くの参加者が数ヶ月前から準備を進める中で、筆者は2025年の初頭にGSoC 2025の準備を本格的に開始したため、比較的遅いスタートとなった。当初は2025年の合格は期待せず、むしろオープンソースへの理解を深めることに注力したという。この段階で、GSoCに参加する組織には、毎年参加する非常に競争の激しい大規模な組織と、比較的競争が少ない新しく参加する小規模な組織があることを知った。

GSoC 2025の参加組織が2月末に発表されると、筆者のGSoCへの熱意は一気に高まった。この時点で、筆者は自分の技術的専門知識と興味に最も合致するAccord Projectという組織に焦点を絞った。組織の決定から提案書提出までの約1ヶ月間が、自身のスキルをメンテナーに示す重要な期間となった。この期間、筆者はAccord Projectの関連情報を徹底的に調査し、取り組むプロジェクトアイデアを決定した。具体的な貢献として、いくつかの課題(Issue)を立ち上げ、プルリクエストをマージさせるなど、積極的にコードベースへの関与を深めた。多くの人が数ヶ月前から多数のプルリクエストをマージしている中で、筆者は「量よりも質」を重視した。提案書の質と、主要なプロジェクトアイデアをどのように実現していくかという計画の具体性が、選考において重要であると考えたのだ。

提案書作成期間は、筆者の学期末試験と重なるという厳しい状況であった。試験の合間の短い期間を利用して、集中的に提案書を作成し、同時にコードベースの探求と貢献も続けた。そして、提出締め切り日である4月8日に提案書を提出した。提出後も、結果に関わらず学びを深めるという姿勢で、コードベースの探求を続けた。

結果発表の日、5月8日が近づくにつれて、筆者は自身の合格に対する期待はほとんど抱いていなかった。しかし、公式発表の数日前に、GSoCダッシュボードの表示が一部変更されていることに気づいた。これは他の参加者からも同様の報告があり、合格の可能性を示唆するものだった。そして、深夜の公式発表時刻を過ぎた午前12時半頃、ついに合格通知のメールを受け取った。この時の喜びは計り知れないものであり、家族を起こすことなく、一人でその興奮をかみしめたという。翌朝には家族や友人、そしてオープンソースに情熱を燃やすクラスメートと喜びを分かち合い、LinkedInでの投稿を通じて多くの祝福を受けた。

筆者はGSoC 2025において、世界68カ国の中からネパールを代表する一人として選ばれた。この年のGSoCには98,000人以上の貢献者が登録し、15,240人の貢献者が合計23,559件の提案書を提出したが、最終的に採択されたのは1,272件であった。筆者が選んだAccord Projectでは、約200件の提案書が提出され、そのうち約30.5%が筆者と同じプロジェクトアイデアに関するものであったという。

GSoCに選ばれた後は、5月8日から6月1日までが「コミュニティ結合期間」となる。この期間には、メンターや共同貢献者との顔合わせが行われ、プロジェクトのコードベースをさらに深く理解し、自身の役割と責任を明確にする。そして、6月2日からは実際の「コーディング期間」が始まり、筆者はJSONとYAMLの双方向コンバーターの開発プロジェクトに取り組んだ。

GSoCへの参加を検討しているシステムエンジニアの初心者にとって、重要なアドバイスがいくつかある。まず、GSoCはインターンシップではないため、技術的なスキルだけでなく、オープンソースコミュニティへの積極的な参加姿勢が求められる。また、組織を選ぶ際には、有名であるかどうかにとらわれず、自身の興味や既存のスキルと合致するプロジェクトがある組織を選ぶことが重要だ。Accord Projectを選んだ筆者のように、自分の専門知識にフィットするプロジェクトを見つけることが、成功への近道となる。早めに準備を開始することが理想ではあるが、もしスタートが遅れたとしても、量よりも質の高い貢献と、実現可能な具体的な提案書を作成することで十分にカバーできるという経験は、後からGSoCを目指す人々にとって大きな励みになるだろう。GSoCへの参加は、単なるプログラミングスキルの向上だけでなく、グローバルな視野を広げ、将来のキャリアを豊かにする大きな一歩となるはずだ。

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