【ITニュース解説】JavaScript
2025年09月15日に「Dev.to」が公開したITニュース「JavaScript」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
JavaScriptは、ウェブサイトに動きや対話性を持たせるプログラミング言語だ。ボタンクリックの反応や表示の切り替えなど、ユーザーが快適に利用する仕組みを作る。フロントエンド開発に必須で、サーバー側やアプリ開発にも活用され、プログラミング学習の最初のステップとしても重要だ。
ITニュース解説
JavaScriptは、現代のWebサイトやWebアプリケーションを動かす上で不可欠なプログラミング言語である。Web開発の世界ではHTML、CSSと並ぶ三大要素の一つとして位置づけられ、Webページに動きや対話性を与える役割を担っている。システムエンジニアを目指す上で、この言語の理解は非常に重要だ。
その歴史は1995年にNetscape Communications社で始まった。当時、WebブラウザNetscape Navigatorにインタラクティブな機能を追加するため、Brendan Eich氏によってわずか10日間で開発されたのが始まりだ。当初はLiveScriptという名前だったが、当時人気を博していたJavaというプログラミング言語にあやかってJavaScriptと改名された。この名称変更は誤解を生むことも多く、JavaScriptとJavaは名前こそ似ているが、異なる目的を持つ別々の言語であることを理解しておく必要がある。その後、Web技術の標準化団体であるEcma InternationalによってECMAScriptという国際標準が策定され、現在では多くのブラウザがこのECMAScriptに準拠したJavaScriptを実装している。この標準化により、どのブラウザでも同じようにJavaScriptが動作することが保証されている。
JavaScriptにはいくつかの重要な特徴がある。まず「インタプリタ型」であることだ。これは、プログラムを実行する際に、事前にコード全体を「コンパイル」という変換作業を行う必要がなく、コードを一行ずつ解釈しながら直接実行できるという意味である。これにより、開発者は書いたコードをすぐに試すことができ、開発効率が向上する。次に「高水準言語」である点だ。これは、人間の言葉に近い形でコードを書くことができ、コンピュータが理解しやすい低水準言語に比べて、より直感的で読みやすいコードが書けることを意味する。
また、「動的型付け」という特徴も持つ。プログラミング言語には、変数を宣言する際にその変数がどのような種類のデータを扱うかをあらかじめ指定する「静的型付け」と、指定せずにプログラムの実行中に自動的に型が決定される「動的型付け」がある。JavaScriptは動的型付けであるため、柔軟な記述が可能になる一方で、予期せぬ型の変化によるバグには注意が必要になる。
「オブジェクト指向」の要素も持っており、データとそれに対する操作を一つにまとめた「オブジェクト」という考え方を中心にプログラムを構築できる。これにより、複雑なシステムを分かりやすく管理し、再利用可能なコードを書きやすくなる。さらに、「関数型プログラミング」のパラダイムもサポートしている。関数が他のデータと同様に扱える「第一級オブジェクト」として機能するため、プログラムをより宣言的に、簡潔に記述できる。
「イベント駆動型」であることも重要だ。これは、ユーザーがボタンをクリックしたり、キーボードを操作したり、ページが読み込まれたりといった様々な「イベント」が発生したときに、それに応じて特定の処理を実行するようにプログラムを記述できることを意味する。Webページがユーザーの操作に反応して動的に変化する多くの機能は、このイベント駆動の仕組みによって実現されている。
そして、「クロスプラットフォーム」であることも大きな強みだ。一度書いたJavaScriptコードは、Windows、macOS、Linuxといった様々なオペレーティングシステムや、Google Chrome、Mozilla Firefox、Apple Safariなど、どのWebブラウザ上でも動作する。これは、開発者が異なる環境ごとにコードを書き直す手間を省き、より広範なユーザーにサービスを提供できることを意味する。
JavaScriptは非常に多岐にわたる用途で利用されている。最も一般的なのが「フロントエンド開発」、つまりWebブラウザ上で動作する部分の開発だ。Webページにアニメーションを追加したり、フォームの入力を検証したり、サーバーから新しいデータを非同期で取得して表示を更新したりと、ユーザーが直接目にするインタラクティブな要素のほとんどはJavaScriptによって実現されている。
しかし、JavaScriptの活用範囲はブラウザ内にとどまらない。Node.jsという実行環境が登場したことで、「バックエンド開発」、つまりWebサーバー側で動作するプログラムもJavaScriptで書けるようになった。これにより、Webサイトのデータ処理、データベースとの連携、APIの提供など、サーバーサイドのあらゆる処理をJavaScriptで行うことが可能になった。フロントエンドとバックエンドの両方を同じ言語で開発できることは、開発効率の向上や学習コストの削減につながる大きなメリットである。
さらに、JavaScriptは「モバイルアプリ開発」や「デスクトップアプリ開発」にも進出している。React Nativeのようなフレームワークを使えば、JavaScriptでiOSやAndroid向けのネイティブモバイルアプリを開発できる。また、Electronのようなフレームワークを使えば、JavaScriptとWeb技術を使ってWindows、macOS、Linux向けのデスクトップアプリケーションを作成することも可能だ。これにより、SlackやVisual Studio Codeのような人気のあるデスクトップアプリもJavaScriptベースで作られている。その他にも、Webベースのゲーム開発や、IoTデバイス、AI/機械学習の一部の分野でもJavaScriptが利用されるようになってきている。
このように、JavaScriptは誕生以来、Web技術の進化とともに常に変化し、その応用範囲を広げてきた。大規模な開発者コミュニティが存在し、日々新しいライブラリやフレームワークが開発されているため、常に最先端の技術を取り入れながら開発を進めることができる。学習を始めるにあたっては比較的敷居が低い言語だが、その機能は奥深く、習熟すればするほど幅広い分野で活躍できるポテンシャルを秘めている。システムエンジニアを目指す初心者にとって、JavaScriptは現代のIT開発において不可欠なスキルであり、その基礎をしっかりと理解することは、将来のキャリア形成において大きな財産となるだろう。