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【ITニュース解説】The Data Awakens: My First Pipeline with Mage AI

2025年09月12日に「Dev.to」が公開したITニュース「The Data Awakens: My First Pipeline with Mage AI」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

データエンジニア未経験者がデータパイプライン構築に挑戦。Airflowなど複雑な既存ツールがある中、Mage AIは初心者でも簡単にデータパイプラインを作成でき、ETLの基礎理解にも繋がった。

ITニュース解説

このニュース記事は、普段バックエンドやフロントエンドの開発に携わっている一人のエンジニアが、データエンジニアリングの世界に足を踏み入れた初めての経験について語っている。彼はこれまで、APIの構築やウェブアプリケーションの開発、デバッグ、あるいはウェブデザインの調整といった作業を主に行い、ETL(Extract, Transform, Load)と呼ばれるデータ処理の分野には全く経験がなかった。

データエンジニアリングという言葉を聞くと、多くの人がSQLを自在に操り、複雑なクエリを最適化し、巨大なデータクラスターを扱うような、特別なスキルを持つ専門家向けの領域だと想像するかもしれない。記事の筆者もまさにそのように考えていた。しかし、ある時、比較的業務が落ち着いていた期間に、社内で初めてデータパイプラインを構築するタスクに自ら志願したのだ。

タスクを引き受けた当初、筆者は何から手をつけてよいか全く分からなかったという。一般的にどのようなツールが使われているのかも知らず、大量のcronジョブを自分で書くのか、カスタムスクリプトを構築するのか、あるいはAirflowのような非常に大規模で、ドキュメントを見ただけでも気が遠くなるようなフレームワークを導入すべきなのか、途方に暮れていた。特にAirflowに関しては、その複雑さから、短期間で本番環境に導入するには学ぶべきことが多すぎると感じ、一度は志願したことを後悔しそうになったほどだった。

もちろん、Airflow以外にもLuigi、Prefect、Dagsterといったデータパイプライン構築のためのツールは存在した。筆者はこれらのツールをそれぞれ簡単な「ハローワールド」のテストで試してみた。彼の考えはシンプルで、もし「ハローワールド」を実行するだけでも複雑に感じるようでは、タイトな締め切りがある実際のプロジェクトでそのツールを自信を持って使えるはずがない、というものだった。さらに、チーム内にETLに詳しいメンバーが一人もいなかったため、チーム全体がそのツールにどれだけ順応できるかも重要な判断基準だった。

そんな中で、筆者の目に留まったのがMage AIだった。Mage AIは、初めて使ってみた瞬間から、非常に簡単で直感的だと感じられたという。その導入の容易さも特筆すべき点だ。例えば、Dockerがインストールされた環境であれば、たった一つのコマンドを実行するだけでMage AIの環境を立ち上げることができる。

具体的には、「docker run -it -p 6789:6789 -v $(pwd):/home/src mageai/mageai /app/run_app.sh mage start my-first-etl」というコマンドを実行するだけで、Mage AIのウェブダッシュボードにアクセスできるようになる。一度ダッシュボードにアクセスすれば、すぐに最初のデータパイプラインの構築に取り掛かることができたという。このように、Mage AIは、筆者のようなETLの初心者にとって、データパイプラインの概念を探索し、実際に手を動かしてみる上で、非常に敷居の低いツールであった。

しかし、Mage AIはあくまでデータパイプラインを構築するための「ツール」に過ぎないと筆者は強調している。ツールを使いこなすためには、その背後にある基本的な概念を理解することが不可欠だ。筆者はMage AIと並行して、ETLの基礎、すなわちデータモデリング、データロード戦略、データの変換、そしてデータパイプラインの実行を管理するオーケストレーションとスケジューリングといった概念を深く理解するために多くの時間を費やした。彼はKotak Sakti Bootcampというプログラムに参加し、データエンジニアとして必要な知識を強固なものにしたという。Mage AIが提供する機能の中には、このオーケストレーションとスケジューリングも含まれており、ツールと基礎知識が連携することで、より効率的なデータ処理が可能になることを示唆している。

筆者は、今後Mage AIを使った経験をさらに詳しく共有していく意向を示しており、彼の経験は、これまでデータエンジニアリングの分野に縁がなかった多くの開発者にとって、この分野への一歩を踏み出すための良い手引きとなるだろう。Mage AIのような直感的で使いやすいツールと、体系的な学習を組み合わせることで、データエンジニアリングは決して一部の専門家だけのものではなく、誰もが挑戦できる分野であることが示されている。特にシステムエンジニアを目指す初心者にとっては、Mage AIはデータパイプラインの構築とETLの基本を学ぶための、優れた入り口となる可能性を秘めている。

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