【ITニュース解説】🎮 Make Games with JAVA!
2025年09月15日に「Dev.to」が公開したITニュース「🎮 Make Games with JAVA!」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
JavaはWebアプリだけでなくゲーム開発にも活用できる。強力なOOP、豊富なライブラリ、クロスプラットフォーム対応が魅力だ。簡単なゲームを自作することで、ゲームの仕組みや数学、OOPの基礎を深く学べる。ゲームエンジン使用前の学習に最適で、SEを目指す上での問題解決能力も高まる。
ITニュース解説
多くの人がJavaと聞くと、ウェブサイトの裏側で動くシステムや、企業向けの大きなソフトウェア、あるいはスマートフォンのAndroidアプリ開発を思い浮かべるだろう。しかし、実はJavaはゲーム開発にも非常に適した言語だということをご存知だろうか。ここでは、システムエンジニアを目指す皆さんにとって、Javaを使ったゲーム開発がどのようなもので、なぜ魅力的なのか、そしてどのように始めるべきなのかを詳しく解説する。
Javaがゲーム開発に利用される理由の一つは、その強力なオブジェクト指向プログラミング(OOP)の基盤にある。オブジェクト指向は、プログラムを部品(オブジェクト)に分けて設計する考え方で、これにより複雑なゲームのロジックを整理し、管理しやすくする。例えば、プレイヤーキャラクターや敵キャラクター、アイテムなどをそれぞれ独立したオブジェクトとして扱うことで、ゲーム全体の構造が分かりやすくなり、開発効率が向上する。また、Javaは非常に大きな開発者コミュニティを持っており、ゲーム開発に役立つライブラリやフレームワークが豊富に提供されている。何か問題に直面したときでも、インターネット上には多くの情報や解決策が見つかり、困ったときに助けを得やすい環境が整っている。さらに、JavaはJava Virtual Machine(JVM)と呼ばれる仮想環境上で動作するため、一度書いたプログラムはWindows、macOS、Linuxなど、さまざまなオペレーティングシステムで修正なしに実行できるという大きな利点がある。これは「クロスプラットフォーム互換性」と呼ばれ、開発したゲームをより多くのユーザーに届けられる可能性を秘めている。
ゲーム開発を始める際には、Javaをゼロから使う方法と、UnityやGodot、Unreal Engineといった「ゲームエンジン」を使う方法の二つが考えられる。Javaをゼロから使う方法は、ゲームの裏側で何が起きているのか、つまりゲームのロジック、物理演算、描画の仕組みといった基礎的な部分を深く理解するのに非常に適している。ゲームがどのように動作するのか、その核心を学ぶことができるため、プログラミングスキルを根本から鍛えたい初心者には最適なアプローチと言えるだろう。一方、ゲームエンジンは、物理演算やグラフィック描画、アセット管理(キャラクターや背景などの素材の管理)といった機能をあらかじめ備えたツールだ。これらを使うと、プロトタイプを素早く作成したり、グラフィックがリッチなゲームを効率的に開発したりできる。どちらを選ぶべきか迷うかもしれないが、まずはJavaでゲームの基本ロジックや数学的な考え方をしっかり学び、基本的なゲームが作れるようになったら、より高度な機能を持つゲームエンジンへとステップアップしていくのが、システムエンジニアとしての成長を促す賢い道筋だ。
ゲーム開発において、プログラミングの知識と同じくらい重要なのが数学の知識だ。ゲームはロジックと数学の組み合わせで成り立っており、特に以下の分野は欠かせない。変数や方程式を扱う代数は、ゲーム内の数値計算や状態管理に必要となる。角度、距離、図形を扱う幾何学は、キャラクターの配置や移動範囲の計算、オブジェクトの衝突判定などに役立つ。そして、運動、回転、衝突検出といった動きの表現には三角法が不可欠だ。少し専門的になるが、2Dや3Dのゲームを作る際には、ベクトルや行列を扱う線形代数の知識も後々必要になるだろう。これらの数学の基礎は、Khan Academyなどのオンライン学習サイトで学ぶことができる。
では、具体的にどのようなゲームから始めるべきだろうか。初心者にも取り組みやすいシンプルなゲームが3つ紹介されている。
一つ目は「数当てゲーム」だ。これは、コンピューターがランダムな数字を生成し、プレイヤーがその数字を当てるまで何度も推測を繰り返すインタラクティブなゲームである。このゲームを作ることで、JavaのRandomクラスを使って乱数を生成する方法を学び、Scannerクラスを使ってユーザーからの入力を受け取る方法、そしてその入力が正しいかどうかの比較に条件分岐(if-else文)を使う方法を習得できる。また、プレイヤーが正解するまで入力を繰り返す「ループ」の概念も、このゲームを通じて実践的に学ぶことができる。乱数、入力、条件、ループといったプログラミングの基本をしっかり身につけるのに最適な題材だ。
二つ目は「三目並べ(Tic-Tac-Toe)」だ。これは二人のプレイヤーが交互にXまたはOをボードに配置し、先に3つ並べた方が勝ちとなる古典的なゲームである。このゲームを実装することで、ボードの状態を管理するための「配列」とその「インデックス」の使い方を学ぶことができる。また、プレイヤーの入力を受け付け、交互に手番を切り替えるロジックや、ゲームの進行状況に応じて勝者を判定する複雑な条件分岐、そしてゲームがどの段階にあるかを示す「ゲームの状態管理」といった、より高度な概念を理解し、適用する練習になる。配列と条件分岐、ゲームの状態を意識した思考力を養うのに役立つ。
三つ目は「スネークゲーム」だ。これは蛇が画面上の餌を食べると体が伸び、壁や自分自身に衝突するとゲームオーバーになるアーケードスタイルの楽しいゲームだ。このゲームでは、Java Swingと呼ばれるグラフィックライブラリを使って、蛇や餌といったゲーム要素を画面に描画する方法を学ぶことができる。また、キーボードイベントを捕捉して蛇の動きを制御する方法や、蛇の頭が餌や壁、自分の体とぶつかったかどうかを判定する「衝突検出」のロジック、そしてゲームが常に動き続ける「リアルタイムゲームループ」の概念を学ぶことができる。グラフィック描画、ユーザー入力への応答、衝突判定、そしてゲームが時間とともに進行する仕組みといった、ゲームらしい要素を総合的に体験できる。
これらのゲーム開発を通じて、Javaの基礎をさらに深めることができるだろう。グラフィックベースのゲームを作るためのJava Swingチュートリアル、Javaの基本を磨くためのBaeldung Java Basics、そしてより本格的な2D/3Dゲーム開発に使えるLibGDXフレームワークなど、学習を始めるための多くのリソースがオンラインで提供されている。
Javaを使ったゲーム開発の学習は、単にゲームを作るスキルを身につけるだけではない。このプロセスを通じて、複雑な問題を小さな部品に分解し、一つずつ解決していく「問題解決能力」が鍛えられる。また、プログラムを構造的に設計するオブジェクト指向プログラミングのスキルが強化されるだけでなく、ゲーム開発で得た知識や経験は、将来UnityやUnreal Engineといった他のゲームエンジンに移行する際の強固な基盤となる。システムエンジニアにとって、ゲーム開発は論理的思考力、設計力、そして新しい技術への適応力を総合的に高める、非常に価値のある学習機会と言えるのだ。